初来日と並んで伝説となっている1981年のジャパンツアー。因縁の地、京都に舞い戻った1981年のTHE POLICEを記録した傑作ライヴアルバムが登場です。そんな本作に収められているのは「1981年1月29日:京都会館」公演。その極上オーディエンス録音です。京都と言えば、1980年の初来日で京都大学西武講堂の会場運営を巡るトラブルでショウが妨害されるという事件が起きた土地。会場こそ異なりますが、1年後に同じ土地で再びショウを行う事になったわけです。まずは、そんな1981年のスケジュールを振り返り、ショウのポジションを確かめてみましょう。
・1月25日:名古屋市公会堂・1月26日+27日:大阪フェスティバルホール(2公演)・1月29日:京都会館 ←★本作★・1月30日:倉敷市民会館・1月31日:福岡市九電記念体育館・2月2日:日本武道館・2月4日:北海道厚生年金会館 ・2月6日:宇都宮市文化会館・2月7日:仙台電力ホール
以上、全10公演。初来日よりもグッと公演数が増加。北は札幌から南は福岡まで、列島を縦断する一大ツアーとなりました。スタートは関西4公演で、本作の京都公演はそのラストにあたるコンサートでした。そんなショウを記録した本作は、古くから知られる伝統の名録音。とにかくバツグンに音が良い。生々しい手拍子やスネアの鳴りからしてサウンドボードと間違えたりはしませんが、それ以外にオーディエンスっぽさがほとんどない。力強くも美しい芯がグイグイと前に迫り、空気感もクリスタル・クリア。何より、ホール鳴りがほとんど感じられず、ギリギリと絞り上げたようにタイトな演奏音には距離感がまるで感じられない。前述したスネアにしても客録らしさは音色だけであり、1打1打から残響が生まれないのです。そして、オーディエンス・ノイズも特筆物。前述のように手拍子は聞こえるものの、なぜか歓声はクリアな演奏音に対して不自然なほど遠い。もちろん、シラけているわけではなく曲間になれば盛大な喝采が沸き起こり、「De Do Do Do, De Da Da Da」等では大合唱も味わえる。しかし、それらも1人ひとりの歌声は分からず、あくまで広大な歌声の絨毯のように吸い込まれている。スペクタクルを味わうには十分でも、演奏の邪魔にはなり得ない絶妙なバランスなのです。そんな超タイト&スペクタクル・サウンドで描かれるのは、伝説的なライヴ・イン・ジャパン。全盛期THE POLICEのライヴと言えば(ツアーは違うものの)公式盤『LIVE!』が基準となるでしょうから、比較しつつセットを整理してみましょう。●OUTLANDOS D'AMOUR(4曲)・Truth Hits Everybody/Roxanne/Can't Stand Losin' You/So Lonely
●REGGATTA DE BLANC(6曲)・Walking On the Moon/Bring On the Night/The Bed's Too Big Without You/Message in a Bottle/Reggatta De Blanc・公式盤LIVE!で聴けない曲:Deathwish●ZENYATTA MONDATTA(7曲)・Don't Stand So Close To Me/De Do Do Do, De Da Da Da
・公式盤LIVE!で聴けない曲:Voices Inside My Head/Man in a Suitcase/Shadows in the Rain/When the World is Running Down, You Make the Best of What's Still Around/Driven To Tears ●その他(1曲):Fall Out ……と、このようになっています。当たり前と言えば当たり前ですが、初期3作の名曲がてんこ盛り。特に最新作『ZENYATTA MONDATTA』は7曲の大盤振る舞いで、『LIVE!』では聴けないナンバーが5曲にも上る。「Deathwish」「Man in a Suitcase」といったスティングのソロでも演奏していない貴重なナンバーも極上サウンドで楽しめるのです。そして、そんなセットを綴る演奏ぶりがまた爽快。当時はスティングもスチュワート・コープランドも20代で、声の伸びも張りも瑞々しく、演奏もキレッキレ。前述のように京都は初来日の因縁も深い土地だったわけですが、本作はまったくの無問題。本来のポテンシャルが爆発するような快演ぶりに胸がすく。鉄壁で精緻でありながら、弾ける勢いが眩しいのです。運営のゴタゴタで伝説的な初来日から一転、本来の輝く演奏ぶりで伝説となった二度目の京都公演。その現場に極上サウンドで立ち会える文化遺産級のライヴアルバムです。成熟したソロのスティングも素晴らしいですが、やはり1982年のハジける若々しさは格別。
Zenyatta Mondatta Japan Tour 1981 Live at Kyoto Kaikan, Kyoto, Japan 29th January 1981 TRULY PERFECT SOUND
Disc 1(39:53)
1. Voices Inside My Head 2. Don't Stand So Close To Me 3. Walking On the Moon 4. Deathwish 5. Fall Out 6. Man in a Suitcase 7. Bring On the Night 8. De Do Do Do, De Da Da Da 9. Truth Hits Everybody 10. Shadows in the Rain
Disc 2(41:46)
1. When the World is Running Down, You Make the Best of What's Still Around 2. The Bed's Too Big Without You 3. Driven To Tears 4. Message in a Bottle 5. Roxanne 6. Can't Stand Losin' You/Reggatta De Blanc 7. So Lonely
Sting - Bass, Vocals Andy Summers - Guitar Stwart Copeland - Drums





























