名演・名音源の宝庫として知られる“HOT SPACE TOUR 1982”。その北米編から新発掘マスターが登場です。その新発掘マスターに収められていたのは「1982年7月24日フィラデルフィア公演」。その長尺オーディエンス録音です。このショウは以前から録音が知られてきましたが、本作はそれと同音源ながらグッと長くなった新マスター。従来盤はショウ後半の「Tie Your Mother Down」までで約82分でしたが、本作は開演から終演まで4曲も多い約93分の長尺ライヴアルバムなのです。“HOT SPACE TOUR”というと欧州レッグの名作群が有名ですが、本作は北米レッグ。まずは、ツアー全体像から振り返ってみましょう。 《3月『HOT SPACE』完成》・4月9日-5月22日:欧州(26公演)《5月21日『HOT SPACE』発売》・5月29日-6月5日:英国(4公演)・7月21日-9月15日:北米(33公演)←★ココ★・10月19日-11月3日:日本(6公演) これが1982年のQUEEN。『HOT SPACE』の発売を挟んで大陸ヨーロッパと英国をサーキットし、その後に約1ヶ月半のオフ。夏場から秋にかけて北米と日本を巡りました。本作のフィラデルフィア公演は、そんな仕切り直しの再スタート期。「北米」レッグ3公演目にあたるコンサートでした。そんなショウを記録した本作は、クリアにアップグレードしたダイナミック・サウンド。実のところ、今回のマスターは今話題の「luvsufo」コレクション。はRAINBOWのCD『HARRISBURG 1982』が大好評を賜っておりますが、本作も同じシリーズ発掘の一環で見つかったものなのです。そして、そのアップグレードぶりには耳を疑う。従来マスターは空気感が濁って曇りがちでしたが、今回の新発掘マスターは湯気で曇ったメガネを拭き取ったかのように晴れ渡り、圧倒的なまでにクリア。さすがに録音自体は同じなので距離感やホール鳴りは変わりようがありませんが、その空気感を貫いてくる演奏音はレーザー光線のようにクッキリとしていて、ディテールもはっきりと分かる。従来マスターをご存じの方なら「これが同じ録音!?」と驚き、未聴の方でも1982年の北米屈指となる瑞々しさにうっとりと聴き入ってしまうであろう美録音なのです。そんなアップグレード・サウンドで描かれるショウは、欧州レッグとは似て非なる北米の大熱演。欧州レッグの象徴と言えば、何よりも公式盤『QUEEN ON FIRE』でますので、それと比較しながらセットを整理してみましょう。●NEWS OF THE WORLD(3曲+α)・We Will Rock You(Fast)/Get Down Make Love/We Will Rock You/We Are The Champions ●THE GAME(6曲)・Play The Game/Dragon Attack/Save Me/Crazy Little Thing Called Love/Another One Bites The Dust
・QUEEN ON FIREで聴けない曲:Rock It (Prime Jive) ●HOT SPACE(5曲)・Action This Day/Staying Power/Under Pressure・QUEEN ON FIREで聴けない曲:Calling All Girls/Body Language
●それ以外(4曲)・Now I'm Here『SHEER HEART ATTACK』/Bohemian Rhapsody『オペラ座の夜』/Tie Your Mother Down『華麗なるレース』/Fat Bottomed Girls『JAZZ』 ……と、このようになっています。『QUEEN ON FIRE』では「Flash」のテーマから「We Will Rock You (Fast)」へと直接雪崩れ込みましたが、北米レッグではその間に「Rock It (Prime Jive)」を挿入。メドレーで「We Will Rock You (Fast)」に繋ぐアレンジに変更。さらに『HOT SPACE』の「Calling All Girls」「Body Language」もセット入りし、日本公演を思わせるセットになりました。オープニングの「Rock It (Prime Jive)」もめちゃくちゃ格好いいですし、『HOT SPACE』ナンバーも貴重。グッと聴き応えのあるショウに進化しています。そんなセット以上に強烈なのは、演奏そのもの。とにかくフレディが絶好調! 1982年の北米編と言えば『OAKLAND 1982』が頂点的な大名演として知られておりますが、本作も負けず劣らず。QUEENライヴ史に名高い“HOT SPACE TOUR”の名誉は、おおよそ欧州レッグの絶好調ぶりによるものなのですが、このフィラデルフィア公演は、あの奇跡のような欧州レッグにも引けを取らない。しかも、本作は長尺。フィラデルフィア公演の従来盤だけでなく、『OAKLAND 1982』でさえ録音漏れとなっていた「We Will Rock You」「We Are The Champions」のハイライトまでほぼフルショウを楽しめるのです(「Get Down Make Love」「Another One Bites The Dust」の冒頭でテープチェンジと思しきカットがあるので厳密に完全ではありませんが、どちらもメインリフに入る前から録音されています)。『QUEEN ON FIRE』でフレディの絶好調ぶりが有名な“HOT SPACE TOUR 1982”。あの公式作と同等のハイパー・テンションのライヴでありながら、欧州レッグとは異なるセットが楽しめるライヴアルバムです。レア曲「Put Out The Fire」の初披露がある『OAKLAND 1982』か、ほぼフルショウの本作か。熱演ぶりもサウンドも、1982年北米の最高峰を競う事になるであろう新名盤。
Live at the Spectrum, Philadelphia, PA, USA 24th July 1982 TRULY AMAZING SOUND(UPGRADE)
Disc 1(54:05)
1. Intro 2. Rock It 3. We Will Rock You (Fast) 4. Action This Day 5. Play The Game 6. Staying Power 7. Now I'm Here 8. Dragon Attack 9. Now I'm Here (reprise) 10. Save Me 11. Calling All Girls 12. Get Down Make Love 13. Guitar Solo
Disc 2(38:40)
1. Body Language 2. Under Pressure 3. Fat Bottomed Girls 4. Crazy Little Thing Called Love 5. Bohemian Rhapsody 6. Tie Your Mother Down 7. Another One Bites The Dust 8. We Will Rock You 9. We Are The Champions 10. God Save The Queen





























