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Pink Floyd ピンク・フロイド/Italy 6.19.1971 Recorder 1

『BRESCIA 1971』は、フロイド71年の知見をますます拡げてくれるリールマスターの高音質盤です。ただメイン・ソースで使用したRecorder 2は音質飛びきりの上モノでありながらも不完全収録であるため、それ単体では画竜点睛に欠くのも事実でした。しかし今回その欠点を補って余りあるものにしてくれたのが同日別録音Recorder 1の存在です。今回の制作の補填で使用したRecorder 1は通称" 3rd gen stratcat58 tapes "と呼ばれているもので、マクセルのXLII 90 (※ 1992-96年製造タイプ)カセットにトランスファーされたものを元にしています。Recorder 1は現在、数種類の枝分かれがネットやトレーダー間で存在しているのですが、これら玉石混交する同一ソース中で最高に質が良いものとして知られる極め付けのバージョンです。3rd genとは言え、別格のサウンド・クオリティを持ったRecorder 2の補填素材に通用したソースですからその品質が如何に高いものか御想像が付くと思いますが、決め手になるのはその音像の聴き易さと見通しの良さにあると言えるでしょう。反則技とも言える位置からゼロ距離サウンドで収録されたRecorder 2とは異なり、適度に近い位置から収録されているため程好いサウンド・パワーを持ちながら全体音も掴み易いという特性を持っているのです。とは言え、欠点が無い訳ではありません。例えば「Atom Heart Mother」は出だしが若干切れてのフェイド・インで、再生ボタンを押してから数十秒間は経年劣化による音揺れ等で聴き辛い箇所も出てきます。しかし1分も立たないうちにかなり良質なサウンドで安定し、その後はディスクエンドまでほぼそのクオリティが持続します。実際に音を交互に聴き比べると判然としますが、音像が安定してからのこのサウンドは本編プレス盤に使用されたRecorder 2に決して負けておらず、強いてマイナスポイントを挙げるならテープ・ヒスがそこそこ目立つため透明感にやや欠ける、という位なのです。低音の割れも無く、音の奥行きと左右レンジの拡がりも充分で位相もセンターにばっちり合っており、単体で聴けばこれで充分通用するレベルである事が誰の耳にも明らかでしょう。テープ残量温存を意識した曲間のカットはあるものの、しかしショウ・エンドまで録り切っている事もその存在価値を底上げしています。また「Careful With That Axe, Eugene」の終演後『BRESCIA 1971』にはに含めなかったシーンが未加工のまま残っているのもトピックです。具体的には13:27〜42までの約15秒間で、チューニングを含むこの約15秒間は補填時の繋がりの悪さから制作時にカットしています。従ってこの区間が聴けるのは本タイトル=Recorder 1のアドヴァンテージとなっているのです。そして「Fat Old Sun」は6:21からのフルート・メロトロンに御注目。ここは同じAUD録音ながらも眼前直撃サウンドでそれを体験するか(= 『BRESCIA 1971』)、もしくは適度な位置に居る自分に麗しく届けられる音の波動でそれを体験するか(=本ソース)というほどの違いがあり、その甲乙付け難い魅惑のサウンド体験が出来る筈です。「Embryo」はカット・インですが、Recorder 2はこのカット・インの位置から更に7〜8秒後からの録音スタートとなっているため、実質このRecorder 1にアドヴァンテージがあります。それ故に『BRESCIA 1971』もこの曲の冒頭を本Recorder 1から約7秒間ほど補填している訳ですが、ここではRecorder 2にシフトしないままその先を聴き進められる愉しさがあるのです。「The Return Of The Son Of Nothing」は3:49〜54で何らかの録音トラブルが発生しており、一時的に録音が途切れています。4:14でも途切れますが4:48ではシーンが数秒間巻き戻って録音し直されているため、後者は1st genか2nd genにトランスファーされた際に生じたものでしょう。また録音者と思われる人物の話し声も所々で入っており、ここはそうしたRecorder 1特有の生々しい録音失敗の様子とソースが辿ってきた歴史まで愉しめるのです。「Set The Controls For The Heart Of The Sun」からはRecorder 2の録音がほぼ失われているので、ここからディスクエンドまでは本Recorder 1の独壇場となります。念の為、この曲からディスクエンドまでは『BRESCIA 1971』でも全く同じものが使われているのですが、実際に聴き比べると音質に差ががある事に気付かれる筈です。判り易いのは次曲「Cymbaline」からですが、本ディスクで聴ける元ソースの原音から本編『BRESCIA 1971』を制作する際、ただでさえ質の良い" 3rd gen stratcat58 tapes "をどれだけ見事にブラッシュアップしているかが判りますので是非聞き比べてみて下さい。それにしても、3rd genにしてこの音質です。これを聴くと未だ発掘されていないRecorder 1のマスター録音はどれほど凄いポテンシャルを秘めているのだろうとゾクゾクしますが、逆に言えばそういう想像が膨らむ位の音質の良さが3rd genなのに保たれている訳です。上記してきた通り、聴けば確かにそれなりの傷を負っているシーンも存在していますが、でもこれを聴けばRecorder 2単体では決して掴めなかった当日場内の自然な鳴りやパフォーマンス全体が更に確かなものとなるのは間違いありません Palazzo Delle Manifestazioni Artistiche, Brescia, Italy 19th June 1971 TRULY AMAZING SOUND Disc 1 (44:25) 1. Atom Heart Mother 2. Careful With That Axe, Eugene 3. Fat Old Sun Disc 2 (79:36) 1. Embryo 2. The Return Of The Son Of Nothing 3. Set The Controls For The Heart Of The Sun 4. Cymbaline 5. A Saucerful Of Secrets

Pink Floyd ピンク・フロイド/Italy 6.19.1971 Recorder 1

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1,940円 (税込)

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