ファーストアルバム「Shadow On The Moon」に伴うブラックモアズ・ナイトの1997年ジャパン・ツアーは11月2日の中野サンプラザ公演を皮切りに、神戸・広島・大阪・再び東京・神奈川・仙台と、本州を縦断する形で合計7回の公演が行われ、その素晴らしいステージが各所で大きな評判を呼びました。ディープ・パープルやレインボーのリッチーとは全く異なる、アコースティック・サウンドを中心とした味わい深いライブは素晴らしく「Shadow On The Moon」収録曲、次作への予告編として演奏された「Under A Violet Moon」タイトルトラック、更には各所に組み込まれたレインボーのカバー、後半のエレクトリックパートと、決して一本調子に陥ることのない、多彩な演奏内容で、多くのファンを満足させてくれました。本盤は、ネットは勿論、トレーダー間でも一切出回っていないオリジナルDATマスターをダイレクトに使用。ツアー後半にして、東京2日目公演の、11月8日の国際フォーラムでのライヴを、高音質オーディエンス録音で、約1時間50分に渡って完全収録。音質は非常に安定しており、サウンドもクリアー。Under A Violet Moonの2:50で一瞬DAT特有のデジタル劣化が入る以外は、ほぼ完璧な内容。オープニングのSmoke On The Waterを挿入したThe Clock Ticks Onの原曲テープから、3回目のアンコールで披露されたWish You Were Hereまで、1時間50分、完全に収録。メンバー全員が中世欧州風の装束を身に纏い、ルネッサンス風音楽をテンポ良く披露していく内容は、今、音だけ聞いても十分に聴き応え有ります。当初は、一部から、リード・ボーカリストとしての実力が不安視されていたキャンディスも、各曲で実に堂々たる歌声を披露し、観客から大喝采を浴びています。ツアー直前の11月30日にはニュース・ステーションに生出演し、Spirit Of The Seaの生演奏を披露するなど、以前のリッチーからは考えられない程積極的なプロモーションを行ったリッチーですが、実際、この新ユニットに賭ける(打ち込む)姿勢は、非常に真剣そのもの。安定した深みのあるアコースティック・プレイは素晴らしいスケール感で聴き手を魅了します。実際、ステージ上でも上機嫌で観客からの「リッチー!」と言うコールに、本人が「Ritchie!」と復唱するほど。観客の熱狂ぶりも凄まじく、アコースティック・ナンバーでも曲間では熱い声援が飛びかいます。ショウ前半ではレインボートラックとしてThe Temple Of The Kingと16th Century Greensleevesが演奏されますが、キャンディスが「次はレインボーソング」と紹介すると、観客席から、待ってましたとばかりのドヨメキが起こります。キャンディスのボーカルがジャストフィットしているThe Temple Of The Kingでは、観客も静かにその美声に聞き入っていますが、16th Century Greensleevesは凄まじいばかりの手拍子が巻き起こり、楽曲がかき消されそうになるほど。続くMemminigenのラストには「ペールギュント」(グリーク)の「朝」のフレーズをチラリとプレイ。ショウ後半に差し掛かったところでレインボーのArielが原曲然としたアレンジで演奏されます。The Clock Ticks Onでショウが楽しく終了した後は、お待ちかねのアンコールタイム。エレクトリック・ギターを手にしたリッチーのStill I'm Sadの騒然とした大盛り上がりぶりには、ファンは感動の思いで聴き入ってしまう事でしょう。後半はDifficult To Cureが登場。場内はまさにお祭り状態。クラシカルなキーボードソロを挟んで「白鳥の湖」をモチーフとしたノリの良いWriting On The Wall、そして強烈なエレクトリック・リフに場内大興奮のMan On The Silver Mountainフル演奏(リッチーの曲中ソロも秀逸)、一息ついた直後にいきなりスタートするドラマチックなStreet Of Dreamsはまさに絶品で(演奏と言うより、そのチョイスが)、熱狂的観客の「特別な時を共有している」様子、そして圧倒的な高揚感が、この生々しい録音から伝わってきます。ラストは「Shadow On The Moon」アルバムラスト同様にWish You Were Hereを感動的に披露。終演後、コンサートの成功に大満足したリッチーは、最前列のお客さん達に握手して廻るというサービス。長年の夢だったルネッサンス音楽のプロジェクトを成功させ、観客から大歓迎を受けたことに、大いに喜び、満足していたのではないでしょうか。2012年の現在も精力的に活動を続けるブラックモズ・ナイトですが、残念ながら来日公演は、この1997年と2004年の2回のみ。その貴重な初来日公演から、ツアーを代表する最も大きな会場で行われた東京2回目ショウとなる国際フォーラム公演を、高音質ニュー・マスターでたっぷりとお楽しみ下さい。
Live at International Forum, Tokyo, Japan 8th November 1997 PERFECT SOUND(from Original Masters)
Disc 1(60:15) 1. Introduction 2. Shadow On The Moon 3. Be Mine Tonight 4. Play Minstrel, Play 5. St. Teresa 6. Minstrel Hall 7. Under A Violet Moon 8. The Temple Of The King 9. 16th Century Greensleeves 10. Memminigen 11. Greensleeves 12. Renaissance Fair 13. Mund Tanz
Disc 2(50:29) 1. No Second Chance 2. Ariel 3. Member Introduction 4. Instrumental 5. The Clock Ticks On 6. Still I'm Sad 7. Difficult To Cure 8. Keyboard Solo 9. Writing On The Wall 10. Man On The Silver Mountain 11. Street Of Dreams 12. Wish You Were Here
Ritchie Blackmore - Guitars Candice Night - Vocal Jessie Haynes - Guitars Mick Cervino - Bass Joseph James - Keyboards John O. Reilly - Drums





























