「MOB RULES」ツアーから、序盤にあたる1981年12月4日のフィラデルフィア・スペクトラム公演が92分・全曲収録で登場です。コレクターの間では、この公演においては以前から「He's Smiling」というタイトルの不完全収録版の存在が知られていましたが、本作は失われていた「Iron Man」を含む同公演初の完全版であり、ハードなコレクターにとっても見逃せないアイテムと言えます。30年前の録音とは思えないほど見通しに優れたクリアな録音がされており、ロニーのヴォーカルを中心に均整が取れたバランスも秀逸で、熱気に溢れるこの当時のライヴをストレス無く楽しめます。この前日のライヴに当たる12月3日もコレクターズ音源が登場していましたがそれらとは比較にならないほど明瞭で安定した高音質です。オフィシャルの「LIVE EVIL」では、曲によってはやや滑らか過ぎる印象もあったロニーのヴォーカルも、この81年ツアー中はまだまだ尖っており、オープニングの「Neon Knights」や続く「N.I.B.」などでは荒れ狂うような鬼のヴォーカルを披露し、聴き手を圧倒する事でしょう。しかし「Children Of The Sea」では一転してメロウで繊細な歌も聴かせており、そのメリハリはツアー中でも特に旨みを覚える時期ではないでしょうか?ロニーはDIO結成後もこのフィラデルフィア・スペクトラムにおいて、バンドのエポックメイキングとなるような神懸りのライヴを多数魅せてくれましたが、SABBATH時代でもやはり「スペクトラムで歌うロニー」は特別な凄みがあり、聴けば聴くほどロニーとこの会場との不思議な相性を感じる事でしょう。もちろんロニー一人が奮闘している訳ではなく、トニー・アイオミとギーザー・バトラーのオリジナルメンバー二人も、それぞれ持ち味を存分に発揮しています。上記した「Children Of The Sea」ではアイオミのソロも、それを支えるギーザーのベースラインも素晴らしいプレイを楽しめますし、続く「Country Girl」の一風変わったヘヴィリフとうねるようなベースは初期SABBATHにも通じるドゥーミーな雰囲気をかもし出しています。「MOB RULES」リリースに伴う'81年から'82年にかけてのツアーは、「LIVE EVIL」や「LIVE AT HAMMERSMITH ODEON」に代表される公式ライヴ作品のほか、最近では多くのコレクターズアイテムが登場して、音源の環境は充実しつつありますが、'81年アメリカツアーの音源はまだまだ少なく、ファンにとって本作は必携必聴の一本です。
Live at The Spectrum, Philadelphia, PA. USA 4th December 1981 TRULY AMAZING SOUND
Disc 1 1. E5150 2. Neon Knights 3. N.I.B. 4. Children Of The Sea 5. Country Girl 6. Black Sabbath 7. War Pigs Disc 2 1. Slipping Away 2. Drum Solo 3. Iron Man 4. The Mob Rules 5. Heaven And Hell 6. Paranoid/Heaven And Hell(Reprise)7. Children Of The Grave
Tony Iommi - Guitars Ronnie James Dio - Vocals Geezer Butler - Bass Vinny Appice - Drums Geoff Nicholls - Keyboards





























