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Paul McCartney,Wings ポール・マッカートニー ウイングス/UK 1980 Rehearsals 2Days Upgrade

ほとんど見過ごされてしまった事実として、ポールの逮捕によって1980年の日本公演が幻と終わった後もウイングスはグループとして存続していました。とはいっても事件が終息した後でグループとしての本格的なレコーディングやリリースが実現しなかったことから、一般的には日本公演の中止と共にウイングスが終わってしまったと見られがちなのも仕方ありません。ところが実際には7月にウイングスを招集して新曲「Ballroom Dancing」を試していました。その時の模様はブートレグにて垣間見られますが、まるで半年間ご無沙汰していたバンドメンバーとのリハビリのようなドキュメントでした。そこでポールは後に「TUG OF WAR」となるアルバム用の楽曲を作り、自分のスタジオでのデモ作りに専念します。これらのデモを完成させたポールが再びウイングスを招集したのは10月のこと。そこでは7月の時よりもはるかに念入りなリハーサルが行われたのですが、ここでの模様も当然録音されており、なおかつトレバー・ジョーンズがカセットを所有していたのです。2010年に彼の音源が大量に現れた際、このリハーサルに関してはあまり注目を浴びませんでした。長時間のリハーサル音源ということが災いしたのかリリースされたアイテムの数も少なかった。確かにメンバーが集まって音を出すところから捉えられているので、前半にルーズな場面が多いのは事実。一方で非常に音質のクリアーな音源という大きな魅力があり、トレバー・ジョーンズ所有音源の中でも特に聞きやすいクオリティを誇ります。よって10年前から秀でた音質ではありましたが、今回は一部のトレーダー間だけに出回っていたマスターカセット・バージョンを入手。元々クリアーだった音質にあった最後の霧が晴れたかのような素晴らしいクリアネスと鮮度。もちろん極めてナチュラルな質感も素晴らしく、そのアッパー感は一目瞭然。今回のリリースにて音質面が極限まで突き詰められたことによって、少なからず取っつきにくい印象のあった本音源のハードルが下がったことは大きなポイントでしょう。そこで内容に関してもディスクごとに紹介したいと思います。まず一枚目ですが、最初はデニー・レインにギタリストのローレンス・ジュバー、そしてドラムのスティーブ・ホリーの三人だけで音出ししており、バンドのリハーサルにはありがちなジャム・セッションが30分に渡って続きます。このパートが凡長な感は否めません。マニア以外の方なら「ながら聞き」もアリかと。しかし10分を過ぎたところからジャムが白熱しており、中でもジュバーがギターを弾きまくり。ただしジャムが終盤に向かった25分あたりでカセットの掛け替えに加え、ポールが登場したことからマイクのセッティングが行われますが、その際に音量の上がる箇所があるのでリスニング時には注意してください。おまけにマイクのセッティングを間違え、ここから少しの間で左チャンネルがオフとなってしまう状態が続きます。過去にリリースされたアイテムではこの箇所がモノ化されていましたが、それによって鮮度や音の広がりが極端に落ちてしまうことから、今回はそのままの状態で収録しました。この箇所を考慮するとスピーカーからの再生を推奨します。ポールやリンダも加わって3.のジャムから演奏のボルテージが急上昇。ここではデニーが思い付くままにテキトーな歌を歌っています。そういえば「WINGS OVER THE WORLD」ドキュメンタリーでもデニーがリハで絶叫する場面が捉えられていたことを思い出します。これはウイングスにとってリハの通過儀礼なのでしょう。そうしてバンドのエンジンが回りだしたところでポールが持ち出した新曲は「Average Parson」。その曲名にたがわず平凡だったことで後にジョージ・マーティンに却下されてしまった悲運の曲ですが、それをウイングスでモノにしようとしていたことが解るドキュメント。最初はポールがエレピを弾きながら曲をバンドに教えており、映画「LET IT BE」でビートルズに「Maxwell's Silver Hammer」を教えてみせた場面にそっくり。 二枚目のディスクも同曲のリハーサルが続きますが、演奏は10分を過ぎたあたりからまとまり始め、途中でリンダも交えたハーモニーを練る場面が現れるのも貴重。ここで驚かされるのは、リハーサルが盛り上がったところでポールが急に「Mama’s Little Girl」を歌い出すと、バンドが見事に合わせてくるというもの。オリジナル・ウイングスの忘れ形見と呼べる未発表曲をファイナル・ウイングスが試した貴重な場面でした。結局この日の新曲リハーサルでもっとも念入りに演奏されたのは「Average Parson」で、次に「TUG OF WAR」を代表する曲の一つである「Take It Away」をポールが披露するも、メンバーは休憩に入っているのか、思いのほか乗ってきません。三枚目でいきなり現れる新曲リハーサルは四年後に日の目を見る「No Values」。2010年の音源登場時にマニアを驚かせた場面の一つですが、さすがに後の「GIVE MY REGARDS TO BROAD STREET」の収録されたバージョンとは比べ物にならないほどルーズな演奏で歌詞もまだ未完成ですが、この曲の草稿をウイングスで試していたというのは衝撃の事実でした。ここで新曲のリハは終わり、休憩中にはジュバーが「Your Lucky Day」という自身の曲の草稿を歌っています。それが終わり、彼がバディ・ホリーの「Oh Boy」を歌い出すと、ホリー好きのポールが待ってましたとばかりに加わりそこから延々とオールディーズの演奏が続きます。とはいえひとしきり新曲の練習をこなした後ですので、どれも演奏がしっかりしていて聞き応えがある。ビートルズのBBCでおなじみ「Lend Me Your Comb」などはもっとホンワカした雰囲気で演奏されているのが面白く、また1999年の「RUN DEVIL RUN」でポールがカバーを発表する「Fabulous」を既に演奏しているもの貴重な場面。そして最後はリハらしく再度のインスト・ジャムで幕を閉じるのですが、ここではバンドが全員で演奏しており、何とリンダもシンセでジャムに切り込んでくるのが面白い。少なくともウイングス時代にはミュージシャンとしての意欲もあった彼女が、ここまで本格的にジャム・セッションに加わっている場面が捉えられたのは非常に貴重。もちろん最初に申しましたように、リハという性質上マニア向けな音源であることは否めません。しかし何と言っても当初はウイングスで「TUG OF WAR」を作る予定だったということを証明してくれる大変に貴重な音源であることも確か。そして見事な音質のアッパーぶりが聞き込みやすくしてくれたのも事実であり、ボリュームを上げて再生すれば自分がウイングスのリハーサルに立ち会っているかのようなリアルさ。 Pugin's Hall, Tenterden, Kent, UK 18th October & 7th November 1980 STEREO SBD(UPGRADE) Disc 1 (63:27) Pugin's Hall Rehearsals 18th October 1980 1. Jam Session (Cassette Side 1) 2. Jam Session (Cassette Side 2) 3. See Your Light (tentative title) (Cassette Side 2) 4. Average Person rehearsals, part 1 (Cassette Side 2) Disc 2 (62:12) Pugin's Hall Rehearsals 18th October 1980 1. Average Person rehearsals, part 2 (Cassette Side 3) 2. Mama's Little Girl (Cassette Side 4) 3. Average Person rehearsals, part 3 (Cassette Side 4) 4. Take It Away (Cassette Side 4) 5. Improvisation (Cassette Side 4) Disc 3 (63:44) Pugin's Hall Rehearsals 7th November 1980 01 No Values 02 Your Lucky Day 03 Oh Boy / Peggy Sue 04 I'm Gonna Love You Too 05 Ain't That A Shame / I'm In Love Again 06 Rockin' In Your Seat 07 Fabulous / (Let Me Be Your) Teddy Bear 08 Your True Love / Lend Me Your Comb 09 Goin' Back To Tennessee 10 Denny's Song (complete) 11 Improvisation STEREO SOUNDBOARD RECORDING

Paul McCartney,Wings ポール・マッカートニー ウイングス/UK 1980 Rehearsals 2Days Upgrade

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