76年アメリカ・ツアー2ndレグ序盤となる7月3日デトロイトはマソニック・テンプル公演のレイト・ショウを、超高音質オーディエンス録音で収録。これ以上は有り得ない驚異的レベルのサウンドでこの時期ならではの、フレキシブルなパフォーマンスをたっぷりと堪能できます。(Disc2Freeway Jam 3:45でテープ・チェンジによる若干の欠落があります)74年にBBAが解散、75年はバンド・メンバーとしてバーナード・パーディが参加、ツアーではマハヴィシュヌ・オーケストラと共演、同レーベルに所属していた縁もあって、ヤン・ハマー・グループと共演、UPP2作目のアルバム「This Way」2曲に参加、スタンリー・クラークのアルバムにもゲスト参加したりと急激にジャズ・ロック/クロスオーヴァー/フュージョン志向を強めていくこの 時期だけに聴きどころ満載の至極のアンサンブルがこれでもかと繰り広げられます。ツアーは05月23日 ロンドンはラウンドハウスに始まり、(9月12日アナハイムのエンジェル・スタジアム公演ではアンコールにエアロスミスが飛び入り)77年2月19日シカ ゴ公演まで約40公演行われました。(3月にはライブ・アルバム「With The Jan Hammer Group Live」リリース)セット・リストが非の打ち所が無いほどに素晴らしく、マハヴィシュヌからSister Andrea、ジェリーグッドマン&ヤン・ハマー74年リリース「Like Children」からCountry And Eastern Music、Earth (Still Our Only Home)、Full Moon Boogie、ヤン・ハマー75年リリース「The First Seven Days」からDarkness - Earth In Search Of A Sun、「Blow By Blow」から、 You Know What I Mean、Scatterbrain、Freeway Jam、Diamond Dust、「Wired」から、Sophie、Led Boots、76年リリース「Oh, Yeah?」からOh, Yeah?と完璧なものに仕上がっています。(8月27日ケイプ・コッド・コロシアム公演ではBlue Wind incl.Train Kept a Rollin'、10月15日トロント・メイプル・リーフ・ガーデンではCome Dancing、She's a Woman、10月8日ニューヨーク公演ではGoodbye Porkpie Hat等、本当にこの時期のセットは堪りません)とにかくメンバー全員が弾きだす恐ろしいまでのインプロビゼーションが、全て聴きどころと言えるほど魅力 に溢れており、トニーの撓るビートに絶妙に絡むインター・プレイの数々にはファンならずとも唸ってしまう事でしょう。 後半で炸裂するヤン・ハマーソロ・パートでのトニーの高速ギミック(特にチャイナ等の切れ味)が圧巻のSister Andrea、Oh Yeah?、Country And Eastern Musicでのヤン・ハマーとスティーブの4バース等でのソロ・バトル、高速Scatterbrainでのベックの炸裂する早弾き、後半の怒涛のインプロ、(テンポが速い為か、呼吸が合わずユニゾンの入りが合いません)リズム隊本領発揮、6連ハネ系のうねるビートとベックとの絡みが鳥肌のEarth、7 拍子での展開、ヴォイッシング、緊張感漂うアレンジが見事なSophie、かなりソリッドなLed Boots(トニーがいきなりAメロで違うパターンを叩いてしまいます)等、全く中だるみする事なく、一気に聴き入ってしまいます。 Live at Masonic Temple, Detroit, Michigan, USA 3rd July 1976 Late Show PERFECT SOUND Disc 1 1. Sister Andrea 2. Oh Yeah? 3. Country And Eastern Music 4. Darkness - Earth In Search Of A Sun 5. You Know What I Mean 6. Scatterbrain Disc 2 1. Freeway Jam 2. Earth (Still Our Only Home) 3. Diamond Dust 4. Full Moon Boogie 5. Sophie 6. Led Boots Jeff Beck - Guitar Jan Hammer - Keyboards & Vocal Steve Kindler - Violin Fernando Saunders - Bass Tony Smith - Drums & Vocal