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Beatles ビートルズ/Complete Roger Scott Tapes Upgrade

1983年、アビー・ロード・スタジオの改築記念に行われた「THE BEATLES AT ABBEY ROAD」では初めてビートルズのアウトテイクやセッションの模様が公開されたうえ、イベントを客席からオーディエンス録音したLPが名盤扱いされたほどでした。このイベントを実現させるにあたって音源のリサーチを担当したのがアビー・ロード・スタジオのスタッフであったジョン・バレット。またイベントの進行役を依頼されたのがロジャー・スコットというイギリスのDJであり、彼らによって作業が行われたのです。スタジオのスタッフだったバレットは問題ないとして、スコットの方はビートルズの秘宝を覗くことができるまたとない機会ということから、当初から悪だくみと共に作業を行っていました。まず、バレットにビートルズのセッションテープを聞かせてもらう作業そのものを盗み録りしていたという。案の定ここでの録音が後に「モニターミックス」として流出することになります。また、この作業の中でバレットが社内観覧用にまとめた音源のカセット・コピーが1999年に世界中のマニアをあっと言わせたのでした。結果「THE BEATLES AT ABBEY ROAD」イベントは大成功、これによって信頼を得たスコットが今度は自身によるビートルズの歴史をつづったラジオ・スペシャル「SGT. PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND - A HISTORY OF THE BEATLES YEARS 1962-1970」を企画。そのプログラムの中でビートルズのレコーディング中の会話などを使う名目で再度セッションテープに触れることが許され(既に病床に伏せていたバレットはこの作業に関与していません)ます。今回リリースされる「THE COMPLETE ROGER SCOTT TAPES DEFINITIVE EDITION」には実際に「Run For Your Life」を始める前の会話だけを抜き出したパートがあり、確かに大義名分はあったのでしょう。しかし当初から邪心を抱いていたスコットがそれだけで済ませるはずもなく、どさくさに紛れてセッション風景そのものをコピーしていたのです。とはいえ彼も入手していた音源をすぐにリークさせるほど愚かではなく、彼のラジオ・スペシャルが放送された一年後、裕福なビートルズ・コレクターにかなりの金額で音源を売ったのが流出のきっかけでした。それから「Strawberry Fields Forever」のセッション風景を皮切りとして、徐々にスコットがリークさせた音源が日の目を見ることになるのです。我々にとってスコット音源から受けた最大の恩恵、それはあの革命的なCD「ULTRA RARE TRAX」でしょう。当時台頭してきたCDというメディアに相応しい極上音質での収録はブートレグの概念を根本的に覆すものでした。リリースしたドイツのレーベル、TSPの社長はコレクターから100万円を超す金額で音源を買い取ったのとこのですが、先のタイトルがビッグセールスを記録したことで音源代の元は余裕で取れたはず。その後もコレクターが様々な業者に音源を「また売り」したことでスコットが流出させたビートルズのセッションが様々な形でリリースされることになります。当然アメリカにも音源が渡り、TMOQのケンはコンドル、ジョン・ウィザードは「BACK TRACK」シリーズを相次いでリリースさせたものの、こうしたアメリカ勢のアイテムはピッチの遅さが気になります。当時はまだカセット・コピーの時代でしたので、アメリカに音源が到達する頃になると枝分かれの劣化現象が生じていたのでした。その後、今度はイエロードッグを名乗るヨーロッパのレーベルが「UNSURPASSED MASTERS」でスコットの音源をさらにセッション単位で収録したシリーズをスタート、これもまた「アンサパ」として親しまれ、なおかつ世界を震撼させます。多くのマニアにとって黄金時代といえたこの時期、それらの音源を一人のDJが流出させたことなど知る由もなく、誰もが圧倒されていたものです。ところが皮肉なことに、その張本人であるスコットは正にアンサパが登場したのと時を同じくして46歳という短い生涯を閉じたのでした。このように彼の音源を最初に登場させたのは「ULTRA RARE TRAX」だったのですが、より音源に忠実な形で広めてくれたのはイエロードッグの「アンサパ」でしょう。しかし元がカセット・コピーであったこと、さらに当時の時代背景を反映し、ヒスノイズを消すべくがっつりイコライズされていた点は惜しまれます。そのことはイエロードッグ自身も気付いており、後に「ULTIMATE COLLECTION」シリーズでイコライズを排したロングバージョンを出し直し、以降はそちらがベストとされてきました。さらに登場時から音源が整理されていたジョン・バレットの音源と違い小出しにされ、なおかつ枝分かれコピーが存在したスコットの音源は全貌が明らかになるまで時間を要しました。おかげで超有名音源でありながら、それらをまとめた集大成というのが登場しなかったのです。この膨大な音源に立ち向かってくれたのがMasterJedi。それまでにも良質な音源の集大成やオーバーホールを公開してくれた彼の到達点と呼べるのが今回のリリースの元であり、世界中のマニアが待ち望んだスコット音源の集大成「GREAT SCOTT! IT'S... THE BEATLES」でしょう。ここでMasterJediの卓越した手腕は本当に素晴らしい。もっともナチュラルな状態のバージョンでの収録を最優先としたことで、古の「アンサパ」は当然ながら選考外。もちろんコンドルや「BACK TRACK」シリーズは論外。その反面「ULTRA RARE TRAX」は彼のお眼鏡にかなっており、膨大なセットの冒頭を飾る「How Do You Do It」はそこからの採用。先祖の偉大さを再認識させられます。とはいえ大半のパートを占めるのは先に触れた「ULTIMATE COLLECTION」のバージョン。これをベースとして、そこではカットされていた断片を他のアイテムから徹底的なリサーチと共にパッチ。ここまででも相当な労作なのですが、MasterJediのこだわりはさらに徹底。その最たる例が「I Feel Fine」のテイク9。後にオフィシャルにリリースされた際はフィードバックが始まる直前の物音が入っていたのですが、スコットはこの後からコピーを開始していたのでそこが欠けていた。ところがMasterJediはこの数秒を補うべく、わざわざ「赤盤」のUK盤ファイルからその部分をパッチ。おまけにつなぎの違和感がまったくない。このようにナチュラルでしかも最長バージョン、おまけにカセット・コピーの段階で生じたドロップアウトまで緻密にアジャストした仕上がりであったことから、2015年にMasterJediが公開するやいなやプレスCDのアイテムがリリースされるほどの決定版となったのです。しばらくはスコット音源の集大成として確固たる定評を築いてきたのですが、それでもまだ彼には悔いが残る個所があった。そこで2019年、彼が手直しを加えた個所をまとめたパッチのファイルを公表。これによって2015年のバージョンのアップデータが実現しました。今回リリースされるのはこちらを含めた最新決定版ということになります。彼でなくとも「A Hard Day’s Night」セッションの終盤テイク9が間奏の後で音源コピーが終わってしまっていたことはレストアの大きな関門となっていました。セッション音源に完成バージョンをつなげばどうしても違和感が生じてしまう。ところが同名の映画のブルーレイ版で作られた新たなミックスを加工してつなげることで、遂に違和感なく聞き通せる仕上がりが実現。とどめに「THE MAKING OF 'A HARD DAY'S NIGHT」用に作られたエンディング最長収録ミックスをつなげて文字通りのコンプリート。これ以上に驚かされるというか、もはや飽きれるレベルなのが「All You Need Is Love」。CDアイテムでは常にカットされていた最後のキュルル音まで捉えるべく、わざわざ「ULTRA RARE TRACKS VOL.3」のLPバージョンをこの一瞬の為に採用。そしてDisc-5は編集の違いなどないものの、全体のイコライズがやり直されています。これはナチュラルと言うよりヒスノイズのざらついた感触が時として気になった2015年を補正したのだと思われます。大きな違いではないのですが、確かにざらつき感は緩和されています。この究極のセット、最初の二枚のディスクのセッション風景はこれまでリリースされてきた「PLEASE PLEASE ME SESSIONS IN SPECTRAL STEREO」、「FROM ME TO YOU SESSION IN SPECTRAL STEREO」そして「WITH THE BEATLES SESSIONS IN SPECIAL STEREO」とダブるのですが、それらはLord Reithがボーカルの位置を中心として手を加えたミックス。よってこちらのオリジナルのレコーディング状態との違いは大きく、むしろミックス違いとして聞き比べるのも一興かと。そして「GREAT SCOTT! IT'S... THE BEATLES」のファイルは元より、2019年の修正パッチのファイルも公開されていたサイトが潰れてしまったことで入手が困難な現在。アップグレード・ポイント MasterJediのリマスターはドロップアウト箇所の修正、ピッチ修正、チャンネルの片寄り修正、高音域を明瞭にするためのEQ処理の範囲に留め、過度の音圧レベル上げやヒスノイズの除去(ノイズリダクション処理)は一切行わないポリシーでマスタリングしているため、元音源を最大限活かしたベストな状態でまとめ上げてくれています。しかも最良ソースのリサーチを徹底的に行なっているため、特にスコット音源では28種類ものソースを組合させてベストソースを作り上げています。 THE BEATLES - THE COMPLETE ROGER SCOTT TAPES DEFINITIVE EDITION (6CD) DISC 1 (66:42) 01. How Do You Do It (URT) 02. There's A Place, take 1 (TIO + S2S) 03. There's A Place, take 2 (S2S) 04. There's A Place, takes 3-4 (S2S) 05. There's A Place, take 5-6 (S2S) 06. There's A Place, take 7-8 (S2S) 07. There's A Place, take 9 (S2S) 08. There's A Place, take 10 (S2S + TIO) 09. I Saw Her Standing There, take 1 (TIO + S2S) 10. I Saw Her Standing There, take 2 (S2S) 11. I Saw Her Standing There, takes 3-5 (S2S) 12. I Saw Her Standing There, takes 6-8 (S2S) 13. I Saw Her Standing There, take 9 (S2S + FAAB) 14. Do You Want To Know A Secret, take 7 (Boot63 + S2S) 15. Do You Want To Know A Secret, take 8 (S2S) 16. A Taste Of Honey, take 6 (S2S + Mono) 17. A Taste Of Honey, take 7 (S2S + Mono) 18. There's A Place, take 11 (S2S) 19. There's A Place, takes 12-13 (S2S) 20. I Saw Her Standing There, take 10 (S2S) 21. I Saw Her Standing There, takes 11-12 (S2S) 22. Misery, take 1 (S2S) 23. Misery, takes 2-5 (S2S) 24. Misery, take 6 (S2S) 25. Misery, take 7 (S2S) 26. Misery, takes 8-9 (S2S + TIO) 27. Bonus - Do You Want To Know A Secret, takes 7-8 in stereo (Boot63 + S2S) DISC 2 (66:47) 01. From Me To You, takes 1-2 (S2S) 02. From Me To You, take 3 (S2S) 03. From Me To You, take 4 (S2S) 04. From Me To You, take 5 (S2S) 05. From Me To You, takes 6-7 (S2S) 06. Thank You Girl, take 1 (S2S) 07. Thank You Girl, takes 2-4 (S2S) 08. Thank You Girl, take 5 (S2S) 09. Thank You Girl, take 6 (S2S) 10. Thank You Girl, takes 7-13 (S2S) 11. From Me To You, take 8 announcement and master edit (S2S) 12. From Me To You, remnants of takes 8-13 (S2S) 13. One After 909, takes 1-2 (S2S + SS) 14. One After 909, take 3 (S2S + SS) 15. One After 909, takes 4-5 (Anthology + SS) 16. Messages To Australia (MTA) 17. Hold Me Tight, takes 20-21 (TIO + SS) 18. Hold Me Tight, takes 22-24 (SS) 19. Hold Me Tight, takes 25-26 (SS + S2S) 20. Hold Me Tight, takes 27-28 (SS + S2S) 21. Hold Me Tight, take 29 (SS) 22. Don't Bother Me, take 10 (SS) 23. Don't Bother Me, takes 11-13 (SS) 24. Bonus - From Me To You, mono version in stereo (S2S) 25. Bonus - Thank You Girl, mono version in stereo (S2S + Mono) DISC 3 (72:31) 01. Can't Buy Me Love, takes 2-3 (TIO + URT) 02. A Hard Day's Night, take 1 (Anthology + S2S) 03. A Hard Day's Night, takes 2-4 (TM + S2S) 04. A Hard Day's Night, take 5 (S2S) 05. A Hard Day's Night, takes 6-7 (S2S) 06. A Hard Day's Night, takes 8-9 (S2S + AHDNBlu + YCDT) 07. I'm A Loser, takes 1-2 (S2S) 08. I'm A Loser, take 3 (S2S + UM) 09. I'm A Loser, takes 4-6 (S2S) 10. I'm A Loser, take 7 (S2S) 11. She's A Woman, take 2 (URT + UM) 12. She's A Woman, takes 3-6 (UM + TIO) 13. She's A Woman, take 7 (S2S + UM) 14. I Feel Fine, takes 1-2 (TIO + S2S) 15. I Feel Fine, take 5 (S2S) 16. I Feel Fine, take 6 (S2S) 17. I Feel Fine, takes 7 (fragment) and 9 (S2S + Red) 18. Christmas Message (Hello Dolly); Speech, take 1 (CCC) 19. Speech, take 2 (UCC) 20. Speech, takes 3-5 (UCC) 21. Another Beatles Christmas Record, different edit (UCC) DISC 4 (74:28) 01. Ticket To Ride, Scott mix (AHOTBY + Audifon) 02. Yes It Is, take 1 (TIO + S2S) 03. Yes It Is, takes 2-7 (S2S) 04. Yes It Is, takes 8-9 (S2S) 05. Yes It Is, takes 10 and 14 (S2S + TIO) 06. If You've Got Trouble (UT) 07. That Means A Lot (UT) 08. Help!, takes 1-3, 4 chat (TIO) 09. Help!, take 5 (S2S) 10. Help!, takes 6-7 (S2S) 11. Help!, takes 8-9 (S2S) 12. Help!, take 10 (S2S) 13. Help!, takes 11-12 (S2S) 14. Help!, RS2 (S2S) 15. Run For Your Life, chat (S2S + ADITL) 16. Norwegian Wood, take 1 (MM + UT) 17. Day Tripper, take 1 (S2S) 18. Day Tripper, takes 2-3 (S2S) 19. We Can Work It Out, take 1 (S2S) 20. We Can Work It Out, take 2 (S2S) 21. Think For Yourself, studio chat (MT'05) DISC 5 (69:45) 01. Paperback Writer, takes 1-2 (S2S + UT) 02. Rain, RS1 (UT + USB) 03. Strawberry Fields Forever, take 1 (UT) 04. Strawberry Fields Forever, takes 2-4 (UT) 05. Strawberry Fields Forever, takes 5-6 (UT) 06. Strawberry Fields Forever, take 7 (TIO) 07. Strawberry Fields Forever, take 25 minus track 2 (UT) 08. Strawberry Fields Forever, take 26 minus beginning vocal (UT) 09. Strawberry Fields Forever, take 25 (UT + TIO) 10. Strawberry Fields Forever, take 26 (TIO + UT) 11. When I'm 64, take 3 announcement only (TIO) 12. A Day In The Life, RS1 (ADITL) 13. A Day In The Life, RS2 (ADITL) 14. A Day In The Life, RS3 (ADITL) 15. A Day In The Life, RS4 (ADITL) 16. A Day In The Life, RS5 (ADITL) 17. A Day In The Life, RS6 (ADITL) 18. A Day In The Life, RS7 (ADITL) 19. A Day In The Life, RS8 (ADITL) 20. A Day In The Life, RS9 (ADITL) DISC 6 (65:28) 01. All You Need Is Love, take 59 (RT + UT) 02. Flying, take 8 + overdubs 1-5 (MT(UC)) 03. Hello Goodbye, take 1 (MT'05) 04. Lady Madonna, take 4 (ADITL) 05. Lady Madonna, take 5 (UM) 06. Lady Madonna, RS1 (ADITL + USB) 07. While My Guitar Gently Weeps, take 1 (ADITL + TM) 08. Hey Jude, Las Vegas Tune, St. Louis Blues (TIO) 09. Hey Jude, take 9 (ADITL) 10. Not Guilty (PST + TIO) 11. What's The New Mary Jane, take 4 (UM) 12. Because, vocals only (RB + ADITL) 13. Bonus - Can't Buy Me Love, take 4 without guitar solo (TIO + AHDNBlu + RB) 14. Bonus - When I'm 64, take 3 reconstruction (TIO + RB) Sources used: ADITL: A Day In The Life (Yellow Dog 2001) AHDNBlu: A Hard Day's Night Blu-ray 5.1 soundtrack* AHOTBY: Sgt Pepper: A History Of The Beatle Years (RMW) Anthology: The Beatles Anthology CDs (Apple)* Audifon: Anthology (Audifon) Boot63: The Beatles Bootleg Recordings 1963 (Apple) CCC: Complete Christmas Collection (Yellow Dog) FAAB: Free As A Bird CD Single (Apple)* MM: More Masters (Roaring Mouse)* Mono: Beatles in Mono CD Box Set (Apple)* MT(UC): Ultimate Collection Miscellaneous Tracks (Yellow Dog) MT'05: Miscellaneous Tracks (Yellow Dog 2005) MTA: Message to Australia (Yellow Dog 2004) PST: The Peter Sellers Tape (Masterdisc)* RB: Rockband Multitracks* Red: The Beatles 1962-1966 UK Red Vinyl (Pbthal)* RT: Rare Tracks (Red Square) S2S: Studio 2 Sessions at Abbey Road (Yellow Dog) SS: Studio Sessions (Tobe Milo) TIO: Take It Off (HMC) TM: True Masters (Geritol)* UCC: The Ultimate Christmas Collection (Yellow Dog 2003) UM: Unsurpassed Masters (Yellow Dog) URT: Ultra Rare Tracks (Swingin' Pig) URTv: Ultra Rare Tracks vinyl (Swingin' Pig) USB: The Beatles USB Box Set (Apple)* UT: Unsurpassed Masters (Unique Tracks) YCDT: You Can't Do That! The Making of 'A Hard Day's Night' * indicates non-Scott sources used for short augmentation only

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