遂に、遂に、この日がやってきました。「最強のオジーバンド」を永久保存した最高傑作ライヴアルバムが誕生です! 【全員達人なカーマイン時代のオジーバンド】そんな本作に刻まれているのは「1984年1月17日ベツレヘム公演」。「最強バンド」とはジェイク・E・リーの他、ボブ・デイズリー、ドン・エイリー………そして、歴史的名手カーマイン・アピス(!)を迎えた5人組。公式作品を残す事のなかった幻ラインナップのフルショウを収めた豪腕オーディエンス録音です。『月に吠える』時代のスツールと言えば、トミー・アルドリッチの指定席なイメージもありますが、一時期だけカーマインも在籍していました。今回は入門にも最適なカーマイン時代の決定盤でもありますので、改めてツアー全景からご説明しましょう。 1983年 《ジェイク加入》・1月12日-30日:欧州#1(13公演)《ブリッジウォーター→エイリー交代》・2月11日-4月5日:北米#1(34公演)《コスタ→デイズリー交代》・5月29日:US FESTIVAL ←※THE COMPLETE SOUNDBOARD《アルドリッチ→アピス交代/11月15日『月に吠える』発売》 *11月10日-12月22日:欧州#2(32公演)1984年*1月10日-2月20日:北米#2(31公演) ←★ココ★《アピス→アルドリッチ交代》・3月3日-6月10日:北米#3(61公演) ←※公式映像・6月28日-7月7日:日本(8公演) ←※ULTIMATE BARKS: TOKYO 1984・8月4日:プエルトリコ ・8月18日-9月2日:欧州#3(5公演)1985年・1月16日+19日:ROCK IN RIO(2公演) ←※プロショット《アルドリッチ/デイズリー/エイリーが離脱》※注:「*」印がカーマイン時代の日程。これがジェイク加入から『月に吠える』にまつわるツアーの全体像。カーマインは『月に吠える』発売直前に加入して「欧州#2+北米#2」のみ参加。その後は、再びトミー・アルドリッチが復帰しました。そんな泡沫のラインナップだったわけですが、ライヴの内容は強力無比でした。カーマインのドラミングは単にパワフルなのではなく、歴代の誰よりも歌心に溢れ、多彩でカラフル。もちろん、ボブの歌いまくるラインや華麗極まるドンのキーボードは言うに及ばず、ジェイクのギターも歴代で最も多弁。オフィシャル作品を残さなかったレア度や有名人だらけのスーパーバンドという次元を超え、「最強の演奏」がマニアの心を捕らえ、数々のオーディエンス録音が発掘されてきたのです。 【遂に発掘された極太録音】前置きだけですっかり長くなってしまいましたが、本作はそんな「最強時代」の新発掘ライヴアルバム。遂に登場した永久保存級の傑作オーディエンス録音なのです。そのサウンドは、まさに「最強」。ごく最近になって発掘された大元マスターからダイレクトにデジタル化されているのですが、何よりも凄いのはド密着で極太な芯。開演を告げるカルミナ・ブラーナで沸騰する現場感からサウンドボードと間違えたりはしませんが、その熱狂を一瞬にして制圧し、目の前に叩きつけるようなオンな演奏音は間違えてしまいそう。鳴りの端正さでは、これまでカーマイン時代の最高峰とされてきた『BARK ST THE PARIS』の方が美しかったりもしますが、本作の密着感/目の前感は比較になりません。その豪腕サウンドで描かれるのは、カーマインの歌心ドラミングで彩られたオジー・クラシックス。カーマイン時代というと1983年ドルトムント公演のプロショットが有名ですが、あれは放送枠に沿った30分の短いもの。それに対し、本作は70分以上のフルショウをたっぷり味わえる。ここでは比較しながらセットも整理しておきましょう。クラシックス・パラノイド:Iron Man/Paranoid・ブリザード・オブ・オズ:I Don't Know/Mr. Crowley/Revelation (Mother Earth)(★)/Steal Away The Night(★)/ Suicide Solution(★)/Crazy Train(★)・ダイアリー・オブ・ア・マッドマン:Flying High Again(★)月に吠える・Rock 'n' Roll Rebel(★)/Bark At The Moon/Center Of Eternity ※中:「★」印は大定番のROCK POP DESTIVALプロショットでも聞けない曲。……と、このようになっています。『ROCK POP 1983』とは比較にならない大ボリュームなわけですが、それと同じくらい重要なのが時期。実のところ、カーマイン時代は1983年「欧州#2」よりも1984年「北米#2」の方が評価が高い。「欧州#2」では曲によって探りを入れるようなところもありましたが、32公演をこなして完全に把握。さらに年末年始でリハでも積んだのか、「北米#2」では独特のリズムパターンを考案したり、随所に遊びを入れたり。格段に完成度の高い演奏を聴かせるようになっている。「Crazy Train」の汽車を想起するビートを聴かせ、「Revelation (Mother Earth)」では全編ドラムソロのようにやりたい放題、続く「Steal Away The Night」ではほとんど「Burn」のイアン・ペイスばり。単に手数が多いのではなく、曲想に沿ったドラミング……いや、パーカッションが全開なのです。ギターやキーボードだけでなく、ベースやドラムまでメロディアス。しかも、全員が勝手な気ままようでありながらクラシカルな曲のドラマティシズムを極限まで引き出している……まさに「最強」「奇跡」のショウです。「カーマイン時代オジー」のフル・サウンドボードが存在しないのはロック史の損失以外の何物でもありませんが、これからは本作がある。なぜ世界のマニア達はカーマイン時代を愛するのか、なぜ「最強」とまで呼ぶのか。その答えを極太ダイレクト・サウンドで炸裂させる1枚。 「最強のオジーバンド」との呼び声高きカーマイン・アピス時代の最高傑作。「1984年1月17日ベツレヘム公演」の極太オーディエンス録音です。新発掘の大元マスターからデジタル化されたサウンドは、まさにゼロ距離でド密着な芯が強烈。「Crazy Train」の汽車を想起するビートを聴かせ、「Revelation (Mother Earth)」では全編ドラムソロのようにやりたい放題、「Steal Away The Night」ではほとんど「Burn」のイアン・ペイスばり……。ギターやキーボードだけでなく、ベースやドラムまでメロディアスという「スーパー・バンドの最強ショウ」をフル体験できる歴史的傑作です。 Stabler Arena, Bethlehem, PA, USA 17th January 1984 TRULY PEFECT SOUND (71:28) 1. Carmina Burana 2. I Don't Know 3. Mr. Crowley 4. Rock 'n' Roll Rebel 5. Bark At The Moon 6. Revelation (Mother Earth) 7. Steal Away The Night 8. Band Introductions 9. Suicide Solution (tape flip edit at 00:41:27:10) 10. Center Of Eternity 11. Drum Solo 12. Flying High Again 13. Iron Man 14. Crazy Train 15. Paranoid Ozzy Osbourne - Vocals Jake E. Lee - Guitar Bob Daisley - Bass Carmine Appice - Drums Don Airey - Keyboards