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Keith Richards & the X-Pensive Winds キース・リチャード/CA,USA 1993 Mike Millard Master DAT

アルバム「MAIN OFFENDER」をリリースした後にキースがツアーを敢行したのは1992年から93年にかけてのこと。このツアーは期間が短かった割に要所要所でプロショット映像が存在することからオーディエンス録音アイテムが極めて少なく、92年のヨーロッパ&UKに関してはロンドン、マーキーでのクラブ・ギグを収めた「MARQUEE 1992」が数年前にリリースされ、現在もベストセラー続行中なのは記憶に新しいところ。これが93年アメリカ・ツアーになるとボストンのラジオ&テレビ放送という絶対的な存在があったことから、当時からオーディエンス録音アイテムが存在しないというありさま。ところがこの7月、思いがけずも「MAIN OFFENDER」アメリカ・ツアーの音源がネット上に現れて世界中のマニアを驚かせています。それは久々に93年ツアーの音源が発掘されたというだけでなく、何と言っても伝説のテーパー、マイク・ミラードによって録音されたものだったということが大きい。おまけに今回の録音には多くのトピックが盛り込まれています。まず年代からも解るように、これがミラードによる最後期の音源であるという事。以前はミラードが1990年に所有していた自身のマスターを破棄していたという説がまことしやかに囁かれていましたが、現在まで続くJEMSチームによるミラード・マスターの発掘作業の中において、彼が亡くなったのは1994年であり、コンサートの録音は1992年まで続けていたということが判明。ところが今回のキースは93年の録音であり、これまでの定説を裏返す衝撃の発掘となったのです。となれば本音源がミラード最後期の録音であるどころか、JEMSよるとこれが彼の最後の録音である可能性が高いとまで結論付けられています。なるほど彼による93年のコンサートを録音した音源の存在というのは確認されたことがなく、それだけでも衝撃の発掘と呼ぶに相応しいもの。さらに驚かされるのは、本公演の録音に際しミラードがDATを用いたということ。もちろん彼が生涯において録音に用いていたのはナカミチ550カセット・レコーダー。しかし20年近くに渡る使用によって録音に支障をきたすようになり、93年当時は修理に出していたとのことでした。そうなると彼が「1992年で録音を止めてしまった」というのは彼の健康上の問題だけでなくナカミチが寿命を迎えてしまったことも関係あるのではないでしょうか。そうした状況でもミラードが愛したローリング・ストーンズのメンバーがLAでギグを行うということを聞きつけ、久々に録音したいという意欲が芽生えたのかもしれません。そこでミラードは友人からポータブルのDATデッキを借り受けて敢行してくれたのが今回の音源という訳です。となれば彼にとって初めてのDATオーディエンス録音だったのだと推測されますが、そこはミラード、普段のカセット録音とは違う質感でありつつも相変わらずオンな音像の近さにて録音してくれているのがお見事。ところが本録音は思わぬハプニングに見舞われてしまいます。93年のツアーはご本尊ストーンズと違い、キースがエクスペンシブ・ワイノーズを率いてコンサート・ホール・レベルの会場ばかりを回ったもの。88年の時ですらツアー最終日にはアリーナでコンサートを開きましたが、93年の場合は完全にホール・クラス、所によってはシアターという小会場限定ツアーだったのです。そのせいでこの日のユニバーサル・アンフィシアター(会場自体はミラードにとっては70年代から慣れ親しんできた場所)は「999」辺りからミラード周辺の観客が落ち着きをなくす場面が散見され、彼もそれに気を取られたのか「Will But You Won't」の途中から片チャンネルがオフになってしまいました。そこで今回の公開に当たってJEMSチームは辛うじて生き残った片方のチャンネルをモノ化して録音を復元。この状態が「Happy」のエンディングまで続く、つまりギグの後半はモノラルな個所が多いという事になります。当然ステレオで録音されていた前半部分よりレンジが狭くなってしまうのですが、それでも小さな会場であったこともプラスに働き、十分に聞きこめる状態となっていたのが不幸中の幸いかと。当然ネット上では別音源の供給という素早い対応も実現しましたし、それに差し替えるという作業も可能です。しかしこれはミラードの録音キャリアにおける末期、それどころか生前最後の録音かもしれない。となれば音源を忠実に封じ込める方が重要であり、別の人の録音した音源に差し替えるというのは無粋というもの。そしてボストンの放送(最近ではグレーゾーンなアイテムまで登場)ばかりがはびこっていたツアーですので、オーディエンス録音でこのツアー聞くという体験自体が実に新鮮に感じられることでしょう。当時はあまり評判の芳しくなかった「MAIN OFFENDER」も現在はキースらしいルーズなロックやR&Bの色が強い「TALK IS CHEAP」とはまた違った魅力のあるアルバムとして再評価。ワイノーズと組んで二枚目ということからアルバム全体にまとまりがあり、全体的に親しみやすくて楽曲自体もまとまっているというのが「MAIN OFFENDER」ではないでしょうか。そしてこの6月にはレコード・ストア・デイ用に「Wicked As It Seems」の92年ライブ・シングルがリリースされたことも再評価の現れかと。それに前作と併せて組まれたセットリストが非常に充実しており、これが93年になるとオープニングがエディ・コクランの「Something Else」のカバーから始まるというユニークなパターン。それでいて終盤でも「TALK IS~」から「I Could Have Stood You Up」が演奏されるなど、セットリストの始めと終盤がロックンロールというパターンがキースらしくて良いのでは。その合間に盛り込まれた正調レゲエ「Words Of Wonder」やポップなリフが印象的な「Bodytalks」といった「MAIN OFFENDER」のライブ映えぶりも素晴らしい。前年の名作オーディエンス「MARQUEE 1992」と対をなす、マイク・ミラードによる幻のDAT録音による93年のオーディエンス・アルバムがリリース!Universal Amphitheatre, Los Angeles, CA, USA 23rd January 1993 TRULY PERFECT SOUND Disc 1 (50:37) 1. Somethin' Else (Eddie Cochran cover) 2. How I Wish 3. Wicked As It Seems 4. Gimme Shelter 5. 999 6. Runnin' Too Deep 7. Locked Away 8. Time Is On My Side 9. Will But You Won't Disc 2 (58:00) 1. Words Of Wonder 2. Hate It When You Leave 3. Before They Make Me Run 4. Eileen 5. Bodytalks 6. Band Introductions 7. Whip It Up 8. I Could Have Stood You Up 9. Happy 10. Take It So Hard Keith Richards - Guitar, Vocals Waddy Wachtel - Guitar, Backing Vocals Ivan Neville - Keyboards, Guitar, Backing Vocals Jerome Smith - Bass, Backing Vocals Steve Jordan - Drums, Bass, Backing Vocals Bobby Keys - Saxophone, Percussion Sarah Dash - Vocals Babi Floyd - Backing Vocals

Keith Richards & the X-Pensive Winds キース・リチャード/CA,USA 1993 Mike Millard Master DAT

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