今回「DEFINITIVE GET BACK」二枚目のディスクに収められたのがグリン・ジョンズによる所謂「1969 Mix」完成直前の段階を刻んだアセテートの再現。ここではまだ最終盤に向けて刈り込まれる前の「Dig It」、さらに「Get Back」の終演後の場面を少し長く収録していたという違いがポイント。このアセテートが巡り巡ってアメリカを渡り、ラジオ局で放送されたことがきっかけとなって「O.P.D.」やそのコピー盤「SILVER ALBUM」のような副産物を生み出すきっかけとなったのです。そんなアメリカのラジオで実際に放送されたという場面を実際に捉えた音源。「DEFINITIVE GET BACK」一枚目に収録された「Get Back Mark 1」アセテートをボストンのラジオ局が放送した音源は高音質であることから何度もアイテムが生み出されてきていますが、それよりも先に「GET BACK」アセテートの放送を告知していたのがバッファローのWKBW。その告知を知って独自にアップルのスタッフ、デレク・テイラーから独自で手に入れていた「Get Back Mark 1」音源(アセテートからリールテープに落とされたものだそう)を文字通りフライングで流して見せたのがボストンのWBCNという局でした。そんな曰くつきのWKBWの放送を収めたのが本CD。聞けば解るように同局は「DEFINITIVE GET BACK」に収められた「Get Back Mark 2」を放送しており、結果的にボストンとは違うバージョンのアセテートを流していたことになります。もっともこの放送、告知していただけのことはあり、それぞれの楽曲の中でも執拗に「WKBW Exclusive!」というアナウンスが繰り返される。この点はかなり耳障りですし、そのせいで先の「O.P.D.」の元になった放送とはまた別のものであるということが解ります。おまけに「Mark 2」もう一つの特徴であった「Get Back」終演後の場面は未収録。しかし「O.P.D.」を始めとした初期LPの特徴だったステレオの方チャンネルだけを捉えたという独特の状態、あるいはモノラルでビンテージ感全開な音質などは正にそれら初期LPアイテムと同じ風情があり、聞いていてとても味わい深いものがありました。ちなみにこの放送の中では「Across The Universe」鳥の羽ばたきバージョンが含まれていますが、そちらは別の機会に放送されたものが一緒にまとめられたものだそうです。このように何ともマニアックな放送を捉えた貴重音源でして、10年以上前に一部のショップでCD-Rにてひっそりと売られていたという実績がありましたが、ほとんどのマニアにとっては今回のCDで初めて触れられるのではないでしょうか。しかもビンテージ音源にありがちなピッチの狂いを可能な限りアジャストしており、安定感が格段に増したことも大きなメリットでしょう。何より「Get Back Mark 2」アセテートが実際にアメリカで放送された事を知らしめてくれる超貴重な資料。(44:57)
1. One After 909 2. Rocker - Save The Last Dance For Me 3. Don't Let Me Down 4. Dig A Pony [incomplete] 5. Across the Universe [from a later broadcast] 6. Get Back [incomplete] 7. For You Blue 8. Teddy Boy 9. Two Of Us - Maggie Mae 10. Dig It 11. Let It Be 12. The Long and Winding Road





























