一応ロック界のカテゴリーに分類される、ジェフ・ベック級の天才肌のエリック・ジョンソンと、一応ジャズ界のカテゴリーに分類される、帝王マイルス・デイヴィスのカムバック・バンドやブレッカー・ブラザーズでの活躍はじめ数々のセッションに引っ張りだこの説明不要のマイク・スターンという名ギタリストの2人が、2009年のスターンのアルバム「ビッグ・ネイバーフッド」での共演を切っ掛けに実現したジョイント・アルバム「エレクトリック」を2014年10月にリリース。それに伴うアメリカ・ツアーより、気合いの入りまくった2014年11月に天下のニューヨークで行われたライヴを高音質にて完全収録した2枚組が初登場! 前半は、先のジョイント作から「ベニー・マンズ・ブルーズ」「ウィッシング・ウェル」やアルバム未収録ナンバー、ブルーズ・ジャムにスターンのソロと続き、後半に入るといよいよ両者共にヒートアップし、共演作の中でもスピーディーなアップ・ナンバーの「ドライ・アイス」が登場。ここでのエリックとスターンのこれでもかの超々絶なソロの応酬は、ギター・キッズ悶絶間違いなしの壮絶極まりないヴァージョンとなっています!またこの曲ではエリックの片腕でジョイント作にも参加しているベースのクリス・マレシュと、カサンドラ・ウィルソンのグループのベーシスト兼音楽監督を勤めるファンクとハード・バップを融合させた人気のロニー・プラキシコのグループや、数年前に再結成されたブレッカー・ブラザーズにスターンと共に参加し、ジャズ/フュージョン・ファンをアッと驚かせた超絶ドラマーのライオネル・コーデューの2人の圧巻のソロも折り込み、スタジオ作の数倍凄まじい演奏が聴けます!さらに共作からの「タイダル」に続き、70年代からスタジオ・ミュージシャンとして活動し80年代にソロ・デビューを果たし3度のグラミー賞を受賞している、彼をお手本とする独自のトーンに拘り目にも止まらぬ早弾きを誇るエリックの芸術的なソロが披露され、ラストは共作にも収録されている2人が最も、というより全てのギタリストがリスペクトする神様ジミ・ヘンドリックスの「レッド・ハウス」で幕を閉じる…大物ギタリスト2人の共演によくありがちなエゴ丸出しの醜い演奏とは違い、エリックもスターンも弾きだしたら止まらぬ超一流のイケイケのソロイストながら、ここでは互いにリスペクトしながら出すぎず、しかし各自の持つテクニックとカラーはしっかりと出す、さすがこれぞプロフェッショナルな演奏を聴かせます。またこの2人の相性の良さも特筆ものです!ジャズとかロックとか、ジャンルに囚われずギター音楽が好きな人は必聴です!Live at Boulton Center Bay Stone,NY 2014.11.12 Disc 1 1. Out of the Blue 2. Manhattan 3. Benny Man Blues 4. Wishing Well 5. Slow Blues Jam 6. MS Solo into Ballad Disc 2 1. Dry Ice 2. Austin 3. MS intro into Remember 4. Tidal 5. Cliffs of Dover 6. Red House Eric Johnson - Guitar,Vocals Mike Stern - Guitar,Vocals Chris Marash - Bass Lionel Cordew - Drums