全世界のコレクターに衝撃を振りまいている“カリフォルニア・ジャム”の新発掘サウンドボード・マスター。そのEARTH, WIND & FIRE篇が登場です。とにかく、今回の新発掘は衝撃。2022年も始まったばかりだというのに、これから1年がつまらなく感じてしまうんじゃないかと思うほどです。今週はDEEP PURPLE篇とBLACK SABBATH編のプレス・タイトルとして登場しますが、実は他の出演バンドのサウンドボード録音も続々と発掘。「録音されなかった」と断言されているEL&P以外の全バンドが飛び出してきました。本作は、そんな衝撃マスターのEARTH, WIND & FIRE篇なのです。そんな本作に記録されているのは、もちろん「1974年4月6日オンタリオ・モーター・スピードウェイ・パーク公演」。その極上ステレオ・サウンドボード録音です。当時のEARTH, WIND & FIREは成功の階段を駆け上がりつつ、まだ『THAT'S THE WAY OF THE WORLD』のブレイクスルーには至っていない段階。彼らにとっての伝説フェスがどんなポジションだったのか、まずは当時のスケジュールを振り返って確かめてみましょう。・2月23日ー3月9日:米国#1(4公演)《3月25日『OPEN OUR EYES』発売》・3月31日ー4月14日:米国#2(4公演) ←★ココ★・5月10日+11日/6月1日:米国#3(3公演)・6月22日ー8月16日:米国#4(13公演)《9月16日ー10月2日『THAT'S THE WAY OF THE WORLD』制作》・10月24日ー11月29日:米国#5(9公演)これが1974年のEARTH, WIND & FIRE。当時の記録には曖昧な点も見受けられるので公演数などの細部は信じないで頂きたいのですが、大まかな流れはご理解頂けるのではないでしょうか。前年8月には完成していた『OPEN OUR EYES』は約半年を経て1974年にリリース。本作のカリフォルニア・ジャム出演はその直後である「米国#2」の2公演目にあたるステージでした。歴史に名高い巨大フェスだけにテレビやラジオでの放送も実現。EARTH, WIND & FIREも数曲分のプロショットが有名ですが、本作はそれとは異なり約42分のフルセットが楽しめる。しかも、そのサウンドが強烈無比。今回の新発掘はステージ上にあるアンプの前にマイクを立てており、現場PAが吐き出すサウンドをそっくり録音されているのです。DEEP PURPLE/BLACK SABBATH篇がリール・テープの1stジェネ・コピーだったのに対してEARTH, WIND & FIREは2ndジェネだったためにプレス化も躊躇われましたが、超絶なダイレクト感はまったく同じ。大歓声の息吹も遠く遠くの囁き声のようであり、強烈にセパレートした苛烈な生演奏だけが脳みそに直接流し込まれる。しかも、その細部の鮮やかと押しの強さはFM放送やオフィシャル作品の比ではない。家庭用オーディオでの再生など気にも留めていない生々しさが凄まじく、当然コンサート体験を演出する加工もゼロ。ライヴアルバムに求める魅力は十人十色ですが、「生演奏を味わう」という点においては比類ない1枚なのです。そして、その生演奏の主が上り調子のEARTH, WIND & FIREなのですからたまらない。後々まで演奏される定番は「Evil」程度で、あとは初期だからこそのレパートリーが満載。「Energy」がライヴ演奏されていたという事実自体を本作で初めて知ったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。さらにヴァーダイン・ホワイトのベースを軸としたジャムや貴重曲「People」も実にフレキシブルでグーヴィなのです。半年後には名作『THAT'S THE WAY OF THE WORLD』を生み出すバンド・ポテンシャルと若き野心が滾っていた1974年のEARTH, WIND & FIRE。その苛烈なライヴが脳内で繰り広げられるシンクロ感100%の超絶ステレオサウンドボード・アルバムです。サウンドボードの旨味とライヴアルバムの醍醐味が結晶化したかのような新名盤。「1974年4月6日カリフォルニア・ジャム公演」の極上ステレオ・サウンドボード録音。ステージ上にあるアンプの前にマイクを立てており、現場PAが吐き出すサウンドをそっくり録音。強烈にセパレートした苛烈な生演奏だけが脳みそに直接流し込まれ、「生演奏を味わう」醍醐味にかけては比類ない。ブレイクスルー寸前だったEW&Fのアンサンブルは凄まじく、初期だからこその貴重曲もたっぷり。苛烈なライヴが脳内で繰り広げられるシンクロ感100%の超絶ステレオサウンドボード・アルバムです。"California Jam I", Ontario Motor Speedway, CA, USA 6th April 1974 STEREO SBD (42:01) 1. Energy 2. People 3. Time Is on Your Side 4. Bass Solo 5. Evil 6. C'mon Children 7. Event Announcement Maurice White - vocals, kalimba, percussion Verdine White - bass, percussion, vocals, Larry Dunn - keyboards Ralph Johnson - percussion Philip Bailey - vocals Johnny Graham - guitar Al McKay - guitar Andrew Woolfolk - saxophone Fred White - drums