2人のレジェンドがステージを分け合った奇跡の共演ツアー“TOGETHER & APART”。その英国版を完全収録した伝説のオリジナル録音がリニューアル・アートワークで復刻リリース決定です。そんな本作に刻まれているのは、2日間で行われた全ステージ。「2010年2月13日/14日:O2アリーナ公演」。その一部始終を真空パックした極上オーディエンス録音です。最初に2人のカップリング・コンサートが実現したのは、2009年の日本でした。その成功に気を良くしたのか、翌2010年には海外版も計画。合計4ヵ国で実現しました。良い機会でもありますので、その全景を整理してみましょう。2009年・2月21日+22日:さいたまスーパーアリーナ公演・2月22日:埼玉公演 2010年・2月13日:ロンドン公演 ←★本作DISC 1-3★・2月14日:ロンドン公演 ←★本作DISC 4-6★・2月18日+19日:ニューヨーク公演・2月21日:トロント公演・2月22日:モントリオール公演 以上「4ヵ国×2公演=全8公演」。クラプトンもベックもそれぞれ個別にソロ公演も行っていましたが、この8日間は共演でした。本作はその英国2公演を丸ごと完全収録しているのです。また、“TOGETHER & APART”はベック/クラプトンのソロ・ステージと共演ステージの三部構成。本作では、各ステージをディスク1枚ずつに収録した6枚組というわけです。言葉だけですとイメージしづらいでしょうから、カンタンに整理しておきましょう。《初日/2日目》・DISC 1/DISC 4:ジェフ・ベック篇・DISC 2/DISC 5:エリック・クラプトン篇・DISC 3/DISC 6:共演ステージ篇 さて、そんな本作はサイズがビッグなだけでなく、クオリティも極上級。本作を手掛けたのはイギリス公演の極上録音を多数生み出して来た人物でして、特にクラプトン・コレクターの方にはお馴染みの世界的な名手。本作は、そのオリジナル・マスターからダイレクトにデジタル化された銘品なのです。実際、そのサウンドは圧倒的。芯が力強くダイレクト感たっぷりで、ホール鳴りにもスカスカ感が皆無。音色にオーディエンス感覚もありますが、細やかなディテールも聴きやすさもサウンドボード並み。それも丁寧に磨き込まれたFM放送クラスなのです。しかも、本作の現場は“O2アリーナ”。ロンドンでも最大級の屋内会場であり、実のところオーディエンス録音的には理想的とは言い難い会場でもあります。普通の録音家なら芯が痩せたり、ぶ厚い鳴りに阻まれるのも珍しくない。その一方で、達人級テーパーの手にかかるととんでもない名作を生み出す会場としても有名。テーパーの腕によって出来不出来が極端に分かれるのです(日本で言うならさいたまスーパーアリーナのような感じでしょうか)。そして、本作のサウンドは後者の見本。巨大会場というのが信じられないほどオンで細やかであり、それこそ「もしかしてマーキー・クラブ録音?」と思うほどに間近に感じられるのです。そんな達人サウンドで画かれるのは、レジェンドが並び立つ奇跡の2公演。前年の日本公演をご記憶の方も多いでしょうから、ここで比較しつつ整理しておきましょう。ジェフ・ベック篇(13曲・22テイク)・両日共通:Eternity's Breath(★)/Stratus/Led Boots/Corpus Chisti Carol(★)/Hammerhead(★)/Mna Na Heireann(★)/People Get Ready(★)/Big Block/A Day In The Life・初日のみ(DISC 1):There's No Other Me(★)/I Put A Spell On You(★)・2日目のみ(DISC 4):Lilac Wine(★)/Nessun Dorma(★)エリック・クラプトン篇(12曲・20テイク)・両日共通:Driftin'/Nobody Knows You When You're Down And Out(★)/Running On Faith/When Somebody Thinks You're Wonderful(★)/Tell The Truth/Key To The Highway/I Shot The Sheriff/Cocaine・初日のみ(DISC 2):Layla/Wonderful Tonight/Crossroads・2日目のみ(DISC 5):Little Queen Of Spades 共演ステージ編(固定8曲)・Shake Your Moneymaker(★)/Moon River(★)/You Need Love/Outside Woman Blues/Little Brown Bird/Wee Wee Baby/(I Want To Take You) Higher/Hi Ho Silver Lining(★)※注:「★」印は日本版ジョイント公演では演奏しなかった曲。……と、このようになっています。クラプトンは日本公演を踏襲しつつマイナーチェンジを加えた程度ですが、ベック篇は大胆に入れ替え。当時の“EMOTION & COMMOTION Tour”を色濃く反映した内容となりました。最大の聴きどころである共演ステージ編(DISC 3/DISC 6)は2日間で変化はないものの、日本公演とは3曲入れ替え。大ラスにはベックがヴォーカルを執る「Hi Ho Silver Lining」も披露されます。まるで昨日のようにも感じられる“TOGETHER & APART”。実際には、本作の現場から13年もの月日が流れてしまいました。一方のクラプトンは記念すべき100回目の日本武道館ライヴが実現しようとしており、一方のベックは二度と来日の叶わぬ人となってしまいました。本作はただでさえ文化遺産級の超傑作ではありますが、「今」という時にはあまりに重く、美しく響くのです。二度と起きる事のない奇跡の夜を、得も言われぬ「現場の美音」で永久保存した超大作。今ここに堂々の復刻です。奇跡のカップリング・ショウ「2010年2月13日/14日:O2アリーナ公演」を完全収録した極上オーディエンス録音。世界的名手のオリジナル・マスターからデジタル化された銘品で、芯が力強くダイレクト感たっぷり。細やかなディテールも聴きやすさもFMサウンドボード並み。三部構成「クラプトン篇+ベック篇+共演篇」のフルショウを2日分丸ごと保存した文化遺産級6CDです。The O2 Arena, London, UK 13th & 14th February 2010 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters) Live at The O2 Arena, London, UK 13th February 2010 Disc 1(48:16) 1. Eternity's Breath 2. Stratus 3. Led Boots 4. Corpus Christi Carol * 5. Bass Solo 6. Hammerhead * 7. Mna Na Heireann * ** 8. People Get Ready 9. Big Block 10. There's No Other Me *** 11. I Put A Spell On You *** 12. A Day In The Life Disc 2(60:19) 1. Driftin' 2. Layla 3. Nobody Knows You When You're Down And Out 4. Running On Faith 5. When Somebody Thinks You're Wonderful 6. Tell The Truth 7. Key To The Highway 8. I Shot The Sheriff 9. Wonderful Tonight 10. Cocaine 11. Crossroads Disc 3(44:30) 1. Shake Your Moneymaker 2. Moon River 3. You Need Love 4. Outside Woman Blues 5. Little Brown Bird 6. Wee Wee Baby 7. (I Want To Take You) Higher 8. Hi Ho Silver Lining Live at The O2 Arena, London, UK 14th February 2010 Disc 4(48:30) 1. Eternity's Breath 2. Stratus 3. Led Boots 4. Corpus Christi Carol* 5. Bass solo by Rhonda Smith 6. Hammerhead * 7. Mna Na Heireann * ** 8. People Get Ready 9. Big Block 10. Lilac Wine *** 11. A Day In The Life * 12. Nessun Dorma Disc 5(54:37) 1. Driftin' 2. Nobody Knows You When You're Down And Out 3. Running On Faith 4. When Somebody Thinks You're Wonderful 5. Tell The Truth 6. Key To The Highway 7. I Shot The Sheriff 8. Little Queen Of Spades 9. Cocaine Disc 6(47:26) 1. Shake Your Moneymaker 2. Moon River 3. You Need Love 4. Outside Woman Blues 5. Little Brown Bird 6. Wee Wee Baby 7. (I Want To Take You) Higher 8. Hi Ho Silver Lining JEFF BECK & HIS BAND Jeff Beck - Guitar Jason Rebello - Keyboards Rhonda Smith - Bass Narada Michael Walden - Drums Special Guests(During Jeff Beck's Set) 12 Piece Orchestra * Sharon Corr - Violin ** Joss Stone - Vocals *** ERIC CLAPTON & HIS BAND Eric Clapton - Guitar, Vocals Chris Stainton - Keyboards Walt Richmond - Keyboards Willie Weeks - Bass Steve Gadd - Drums Michelle John - Backing Vocals Sharon White - Backing Vocals