ボブ・デイズリー/リー・カースレイクが揃い、スタジオ名盤と同じメンバーでツアーも行っていた「オリジナルBLIZZARD時代」。その新たなマスター・ピースが誕生。アップグレード・サウンドCDでリリース決定です。オジー史でも最重要の「オリジナルBLIZZARD時代」そんな本作に刻まれているのは「1980年10月17日ニューカッスル公演」。その全貌を伝える極太オーディエンス録音です。本稿に目を留めた方ならもうご存知とは思いますが、念のために「オリジナルBLIZZARDとは何か?」から。ランディ・ローズ時代のライヴと言えば、リズム隊はルディ・サーゾ/トミー・アルドリッジのイメージが強いですが、実は極初期にはスタジオ大名盤『BLIZZARD OF OZZ』『DIARY OF A MADMAN』と同じデイズリー/カースレイクの頃もありました。もちろんロック史の最重要ラインナップですから、当店では可能な限りのライヴアルバムでアーカイヴ。本作は、そのコレクションに新たに加わる新発掘アップグレード・マスターなのです。それでは、いつものように当時の活動概要から本作のポジションを確かめてみましょう。1980年《4月19日『BLIZZARD OF OZZ』完成》・9月3日ー18日(7公演)*9月20日『DEFINITIVE HAMMERSMITH 1980』・9月21日ー10月1日(7公演)・10月2日:サウスハンプトン公演 ←※公式SBD・10月3日ー10月9日(5公演)*10月10日『TAUNTON 1980』・10月11日ー16日(3公演)*10月17日:ニューカッスル公演 ←★本作★・10月18日+20日(2公演)*10月22日『CHELMSFORD 1980』・10月23日ー11月8日(8公演)1981年《2月ー3月『DIARY OF A MADMAN』制作》《3月:ボブ・デイズリー/リー・カースレイク離脱》TAUNTON 1980と同じルートで発掘された新マスターこれが「オリジナルBLIZZARD時代」の歩み。2大名作『BLIZZARD OF OZZ』『DIARY OF A MADMAN』の制作時期は1年ほど離れており、2ndアルバム製作後にデイズリー/カースレイク組が離脱。「オリジナルBLIZZARD」は崩壊しました。つまり、2作の間に行われた1980年の全37公演が「オリジナルBLIZZARDでのライヴ」だったわけです。そして、その生演奏は非常に貴重。サウンドボードとしては『TRIBUTE』の「Goodbye To Romance」「No Bone Movies」やライヴEP『MR. CROWLEY』で公式テイクも残されましたが、あくまで数曲止まり。フル・ライヴアルバムはオーディエンス録音に頼らざるを得ません。本作は『DEFINITIVE HAMMERSMITH 1980』『TAUNTON 1980』『CHELMSFORD 1980』に続く、4本目の名盤なのです。もうピンと来ている方もいらっしゃるかも知れませんが、このショウは以前から名録音が残された事で知られ、当店でも『KING AND CLOWN(の一部)』として親しまれてきました。本作は、そんな伝統録音の(大幅)アップグレード・マスターなのです。しかも、発掘されたのは近年話題の「Nelly-Duke」氏コレクションでして、本人の録音ではありませんが、コアなコレクターだからこそ出逢えた若ジェネ・マスター。そう、昨年末に大好評となった『TAUNTON 1980』と同じパターンなのです。奇跡のバンドに対面できる別モノ級のサウンド そして、サウンドの衝撃度は『TAUNTON 1980』以上と言ってもいい。従来マスターはオンな極太感は素晴らしかったものの、ヒスやテープヨレ、ゴワゴワ感といったダビング痕が激しかった。ところが今度の新マスターはそうした劣化が一気に軽減。具体的な世代は明らかになっていないものの、恐らくは1st/2ndジェネではないかと思うほど瑞々しい。そうなってくると録音本来の極太感が俄然輝いてくる。オジーの歌声もランディのギターもグイグイと迫り、ヨレのない滑らかさのお陰で歌いまくるベースランもドラムのグルーヴもしっかりと伝わる。もう完全に別モノ級のアップグレードなのです。しかも、本作はそんな新発掘マスターの最高峰盤でもある。ネットに登場した原音は画期的とは言え、微妙にピッチに揺れがあり、低音と中高音が強すぎるバランスでもありました。本作では、そうしたピッチも正確に整え、バランスも補正。これによって籠もり感が格段に軽減され、クリアさも向上。輪郭が浮き立つことで極太感も鮮やかに感じられるようになりました。こうしたマスタリングが可能なのも、これまで数々の名録音を扱ってきた経験の賜。「本来の出音バランス」を把握しているからこそ、原音のリアルさをキープしながら聞きやすく、説得力のあるサウンドを実現できるのです。そんな若ジェネ・サウンドで甦るのは、奇跡のバンド「オリジナルBLIZZARD」のフルショウ。セットはすでにお馴染みとは思いますが、歴史的に極めて重要ですのでここでも再掲しておきます。血塗られた英雄伝説(8曲)・I Don't Know/Crazy Train/Goodbye To Romance/No Bone Movies/Mr. Crowley/Revelation (Mother Earth)/Suicide Solution/Steal Away (The Night) その他(4曲)・シングル:You Looking At Me Looking At You(★)・サバス:Iron Man/Children Of The Grave/Paranoid ※注:「★」印は、オリジナルBLIZZARD時代だけの限定曲。貴重曲「You Looking At Me Looking At You」もさることながら「生演奏版BLIZZARD OF OZZ」と言うべき純度も素晴らしい。「Dee」以外の全曲を網羅し、バンド・ポテンシャルもスタジオ大名盤と同じ……いや、ステージ・テンションでさらなるエネルギーが注入された爆上げバージョンなのです。歴史的大名盤を2作も創り上げた奇跡のバンド、「オリジナルBLIZZARD」。その真価を現場体験できる新発掘のアップグレード・マスターです。『DEFINITIVE HAMMERSMITH 1980』『CHELMSFORD 1980』の間に割って入り、頂上決定戦をさらにお激化させてしまった新名盤。「1980年10月17日ニューカッスル公演」の極太オーディエンス録音。最近になって発掘された伝統録音の若ジェネ・マスターで、そのアップグレードぶりは衝撃的。ダビング痕が払拭されたサウンドは別モノ級で、強すぎた低音/中高音を整えたマスタリングも効果バツグン。2大名盤『BLIZZARD OF OZZ』『DIARY OF A MADMAN』を創り上げたボブ・デイズリー/リー・カースレイク時代のバンド・ポテンシャルが目の前に迫る新名盤の誕生です。Mayfair Ballroom, Newcastle, UK 17th October 1980 PERFECT SOUND(UPGRADE) (66:01) 1. Carmina Burana 2. I Don't Know 3. You Lookin' At Me Lookin' At You 4. Crazy Train 5. Goodbye To Romance 6. No Bones Movies ★当 既発未収録 7. Mr. Crowley 8. Revelation (Mother Earth) 9. Suicide Solution 10. Guitar Solo 11. Drum Solo 12. Iron Man 13. Children Of The Grave 14. Steal Away (The Night) 15. Paranoid Ozzy Osbourne - Vocals Randy Rhoads - Guitar Lee Kerslake - Drums Bob Daisley - Bass Lindsay Bridgwater - Keyboards