最大激戦区を制した“王者の録音”が2CDで登場です。その“最大激戦区”とは「2017年1月30日:東京国際フォーラム公演」。この会場では2日間連続公演が行われましたが、その初日にあたります。最新ジャパンツアーのリリース・ラッシュでもありますので、日程で確認しておきましょう。・1月25日:パシフィコ横浜 『YOKOHAMA 2017』・1月26日:仙台サンプラザ 『SENDAI 2017』・1月28日:岩手県民会館・1月30日:東京国際フォーラム【本作】・1月31日:東京国際フォーラム『LIVE IN TOKYO 2017』・2月2日:グランキューブ大阪『OSAKA 2017』・2月3日:福岡サンパレス・2月4日:広島上野学園ホー・2月6日:名古屋市公会堂 『NAGOYA 2017 THE VIDEO』※・2月7日:あましんアルカイックホール ※注:各公演とも代表作のみ。以上、全10公演。未だ最終公演の記録までは到達していませんが、だいぶ出揃ってきました。当店では、さまざまな録音家から幾多のマスターをご提供いただいておりますが、どういうわけかこの「1月30日」がズバ抜けて記録が多く、質も高い。関東で腕に覚えのある録音家がこの日に集結でもしたのか、厳選を重ねた上でも『LIVE IN TOKYO 2017(の一部)』や『TOKYO 2017 DAY 1』、映像『TOKYO 2017 FIRST NIGHT: THE VIDEO』と、すでに3つご紹介してきました。本作は、そんな激戦区を勝ち抜き、見事に「No.1」に輝いたオーディエンス・アルバムなのです。実際、そのサウンドは極めて素晴らしい。言ってしまえば「まるでサウンドボード」というタイプのダイレクト・サウンドですが、そう言い切ってしまうことさえ躊躇するほど“鳴り”が美しい。オーディエンス録音の魅力と言うと真っ先に“臨場感”が浮かびますが、純音楽的な意味でも意味が大きい。もちろん、ごく限られた録音だけの話ではありますが、ライン録音級の楽音にほんのりと会場音響がまとうことで立体感が生まれ、鳴りの美しさも倍加する。特に、ジェフ・ベックは幾多のバンド/ミュージシャンと比べてもファンの耳が肥えているのか、音質の平均値も録音の美意識も高い。本作は、まさにその見本のようなサウンドなのです。そんなサウンドで描かれる最新ショウは、サウンドにも増して美しくフレッシュ。近年、毎年のように来日しているジェフですが、今回は女性デュオ“BONES”を伴っての新機軸。キュートな女声とのコラボレーションがとにかく新鮮です。冒頭「The Revolution Will Be Televised」から拡声器を持って登場しますが、その後も「Live In The Dark」「The Ballad Of The Jersey Wives」「O.I.L.」「Thugs Club」「Scared For The Children」「Right Now」と、新作『LOUD HAILER』のレパートリーを歌う。そのくすぐるようなコケティッシュな声と、これまた悪戯っぽいジェフのギターがじゃれ合う……。ステージでの絡みはアルバム以上に鮮烈です。もちろん、お馴染みジミー・ホールのヴォーカルナンバー、歴代の名インストが悪かろうはずがない。来日公演後、ネットには「また進化してる!」という感想が溢れていますが、それを証明するような名演がたっぷりと収められているのです。ジェフの録音はいつも素晴らしいですが、今回の来日公演はまさに“音源異常事態”の様相を呈しています。その中にあって、最大激戦の「1月30日」で“王者”に君臨した名録音中の名録音。Live at Tokyo International Forum, Tokyo, Japan 30th January 2017 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters) Disc 1 (46:07) 1. Introduction 2. The Revolution Will Be Televised 3. Freeway Jam 4. Lonnie on the Move 5. Live in the Dark 6. The Ballad of the Jersey Wives 7. You Know You Know 8. Morning Dew 9. A Change Is Gonna Come 10. Big Block Disc 2 (61:57) 1. Cause We've Ended as Lovers 2. O.I.L. (Can't Get Enough of That Sticky) 3. Thugs Club 4. Scared for the Children 5. Beck's Bolero 6. Blue Wind 7. Little Brown Bird 8. Superstition 9. Right Now 10. Goodbye Pork Pie Hat 11. Brush with the Blues 12. A Day in the Life 13. Going Down 14. Band Introductions