かつてヴィンテージ・ブート「/BEST OF TOUR 1974」で初めてリリースされたエリック・クラプトン1974年カムバック全米ツアー、14公演目の7月14日、メリーランド公演の完全収録ステレオ・サウンドボード・ソースのアップグレード・バージョンが登場です。これは当時のバンド・メンバー所有のカセットテープから流出したPAアウト音源で、元より非常に良好な音質のものでした。Blues Power とLittle Queenie の後半の欠落部分、 Presence Of The Lord 0:03の一瞬の音切れ部分は従来と変わりませんが、ロー・ジェネレーションマスターからの新たな収録で音質を向上し、既発盤ではディスク2で逆になっていた左右チャンネルを正しく定位し直した完全なるグレードアップ・バージョンになっています。スネアの音などを聴くと全然音が違いますし、既発盤では希薄だったステレオ感もかなり明瞭になっています。この日は、クラプトンのプレイ・クオリティが高かったことで人気のある公演で、Can’t Find My Way HomeからI Shot The Sheriffへはギターを持ち替えず、アコースティックのまま突入するという珍しい展開が聴かれるほか、Let It Growのイントロも半コーラス分長いなど、この公演でしか聴けない部分があります。ディスク2-7のブルースやBadgeでは非常に切れ味のある速弾きフレーズが畳み掛けられており、非常にスリリングです。まだこの時期にはLaylaをそれほど重要曲として捉えておらず、早くも序盤であっさりとプレイしてしまっているのも面白いところです。Live at Capitol Centre Largo, Maryland USA 14th July 1974 STEREO SBD(UPGRADE) Disc 1 1. Opening 2. Smile 3. Let It Grow 4. Can't Find My Way Home 5. I Shot The Sheriff 6. Layla 7. Ramblin' On My Mind / Have You Ever Loved A Woman 8. Willie And The Hand Jive 9. Get Ready 10. Blues Power Disc 2 1. Little Wing 2. Badge 3. Presence Of The Lord 4. Tell The Truth 5. Crossroads 6. Little Queenie Eric Clapton : Guitar & Vocals Jamie Oldaker : Drums Dick Sims : Keyboards Carl Radle : Bass George Terry : Guitar Yvonne Elliman : Backing Vocals