急激に進化しながら絶頂へと登り詰めていった80年代のTHE JAM。そのサウンドボード・コレクションを一層充実させる銘品ライヴアルバムが登場です。そんな本作に収められているのは「1981年5月26日ニューヨーク公演」。伝説クラブ“The Ritz”で記録されたステレオ・サウンドボード録音です。80年代に突入してからのTHE JAMは次々と名盤を繰り出し、その勢いはライヴにもフィードバック。名作サウンドボードを大量に生み出しながら世界を席巻していきました。まずは、そんな当時の活動状況を俯瞰しつつ、当店コレクションを整理してみましょう。1980年・2月11日ー15日:英国(4公演)・2月27日ー3月25日:北米#1(13公演)・4月7日ー6月21日:欧州#1(11公演)←※PINKPOP 1980・7月4日ー8日:日本#1(3公演)←※NIPPON SEINENKAN 1980・7月2日ー8月9日:欧州#2(4公演)・10月18日:ブロムリー公演《10月22日『サウンド・アフェクツ』完成》・10月26日ー12月12日:欧州#3(37公演)←※NEWCASTLE 1980 1981年・2月21日ー3月16日/4月27日:欧州#4(17公演)・5月14日+16日:日本#2(2公演)←※TOKYO 1981・5月21日ー29日:北米#2(5公演) ←★ココ★・6月10日ー7月8日:欧州#5(14公演)・10月5日+23日:欧州#6(2公演)・12月12日ー19日:欧州#7(5公演)←※公式HAMMERSMITH PALAIS これが1980年/1981年のTHE JAM。彼らの全盛期は、細かい日程で欧州/北米/日本を目まぐるしく行き来する日々だったのがよく分かります。1981年には再来日も思い出深いところですが、本作のニューヨーク公演はその直後。「北米#2」の4公演目にあたるコンサートでした。このショウは名作サウンドボードが残された事で知られるわけですが、本作はそのベスト・マスターから起こされた最高峰盤なのです。ひと口に「サウンドボード」と言っても個性は様々なわけですが、本作の場合はいわゆる『直結系」。曲間になっても大歓声が遠く遠くの囁きのように聞こえ、楽器の試し弾きの方が遙かに大きく捉えられている。そして、いざ演奏が始まると超・生々しい。明らかに無加工な演奏やヴォーカルがムキ出しで吹き出し、ハウリングさえもそのまんま。ピッキング・ニュアンスや歌声の息づかいに留まらず、エフェクトも思いっきりラフで現場エンジニアがその場でイジっているツマミの操作感まで伝わってくるのです。遠慮会釈なくズカズカと脳みそに突入してくるのは、右肩上がりで世界を席巻していた“SOUND AFFECTS Tour”の現場。彼らの直近サウンドボード・コレクションと言えば、『TOKYO 1981 SOUNDBOARD』ですので、比較しながら整理してみましょう。サウンド・アフェクツ(8曲)・But I’m Different Now/Boy About Town/Monday/Man In The Corner Shop/Pretty Green/Set The House Ablaze/Scrape Away/Start! その他(13曲)・オール・モッド・コンズ:To Be Someone (Didn’t We Have A Nice Time)/David Watts/"A" Bomb On Wardour Street(★)・セッティング・サンズ:Private Hell/Private Hell/Little Boy Soldiers(★)/Heat Wave(★)/The Eton Rifles(★)・その他:Funeral Pyre/The Butterfly Collector/The Dreams Of Children(★)/When You're Young(★)/The Modern World/Strange Town ※注:「★」印は直近のサウンドボード・アルバム『TOKYO 1981 SOUNDBOARD』で聴けなかった曲。……と、このようになっています。『SOUND AFFECTS』が軸となるのは『TOKYO 1981 SOUNDBOARD』と同じですが、それ以外のレパートリーもたっぷり。特に『SETTING SONS』ナンバーやシングル曲が厚めにセレクトされており、幅広く当時のベスト選曲となっています。 いかにもミックス卓直結的なド級のダイレクト感がたまらない本生100%サウンドボードです。全身と生演奏が完全一致するディープなシンクロ感にかけては、類い希なる銘品。「1981年5月26日ニューヨーク公演」のステレオ・サウンドボード録音。典型的なミックス卓直系で、曲間になっても大歓声が遠く遠くの囁きのように聞こえ、楽器の試し弾きの方が遙かに大きく捉えられている。そして、いざ演奏が始まると超・生々しい。明らかに無加工な演奏やヴォーカルがムキ出しで吹き出し、ハウリングさえもそのまんま。 名作『TOKYO 1981 SOUNDBOARD』でも聴けなかった名曲もたっぷりな傑作です。The Ritz, New York, NY, USA 26th May 1981 STEREO SBD*UPGRADE (71:07) 1. But I'm Different Now 2. Boy About Town 3. To Be Someone (Didn't We Have A Nice Time) 4. Monday 5. Man In The Corner Shop 6. Funeral Pyre 7. Pretty Green 8. Private Hell 9. The Butterfly Collector 10. Set The House Ablaze 11. David Watts 12. Scrape Away 13. Start! 14. The Dreams Of Children 15. When You're Young 16. Little Boy Soldiers 17. The Modern World 18. Strange Town 19. Heat Wave 20. The Eton Rifles 21. 'A' Bomb In Wardour Street STEREO SOUNDBOARD RECORDING