1977年の名演LAフォーラム連続公演の中にあってミラードがコンサートに行かず、結果として音質の良いオーディエンス録音が発掘されず「醜いアヒルの子」状態と化していたフォーラム二日目。その衝撃的かつ歴史的なアップグレードを実現させたバリー・ゴールドスタイン録音。おまけに今回はdadgadによるリマスターの仕上がりが圧巻であり、CDに採用されたのも彼のバージョンだった訳ですが、マニアであれば「Flat Transfer」なバージョンを聞いてみたくなるのは当然のこと。そこでゴールドスタインのオーディエンス・マスターそのままの状態がこうして相成りました。 ですが、こうして「Flat Transfer」なバージョンを聞いてみれば、なおさら今回のdadgadリマスターの卓越した仕上がりを思い知らされるのではないでしょうか。まず基本の音質自体がリマスターの圧勝で俄然クリアー。確かにゴールドスタインのマスター自体がかつて出回っていたジェネ落ちバージョンよりもはるかに聞きやすいのも事実なのですが、特に激しめな曲調になると低音が飽和してゴロゴロと耳障りなまでに響いているのもまた事実。この状態をあそこまで封じ込めることに成功、なおかつクリアーな抜けの良さまで実現させてみせた手腕に恐れ入るばかり。それにしても音の状態の違いがありすぎる。The Forum, Inglewood, CA, USA 22nd June 1977 Disc:1 (64:59) 1. Sick Again 2. Nobody's Fault But Mine 3. In My Time Of Dying 4. Since I've Been Loving You 5. No Quarter Disc:2 (43:50) 1. The Battle Of Evermore 2. Going to California 3. Black Country Woman 4. Bron-Yr-Aur Stomp 5. White Summer / Black Mountain Side 6. Kashmir Disc:3 (71:59) 1. Out On The Tiles / Moby Dick 2. Over The Hills And Far Away 3. Guitar Solo 4. Achilles Last Stand ●8:00の音切れはそのまま。 5. Stairway To Heaven 6. Whole Lotta Love 7. Rock And Roll ●2:31の音切れはそのまま