うわ、これは音が近い。最速リリースにてお届けするローリング・ストーンズ最新ツアーは先週の初日に続いてニュージャージーの二日目。前回の『NEW JERSEY 2024』と比べても俄然オンな音像が圧巻。もっとも音像が近いが故にライブ序盤は音が揺れたりざらついたりする場面も見受けられるのですが、それを差し引いてもこの音像の近さは魅力的。今回のツアーの優良オーディエンスに概してみられる現象な「ミックの声の近さ」も健在。今回もまた本ツアー・オーディエンスのレベルの高さを実証する結果となったのです。そして何と言っても演奏やセトリが最高。ストーンズ好調時のバロメーターとなる「Bitch」が今回のツアーで初めて披露され、しかもキースがリードを弾きまくっている。今回の音源がそのキースノリノリな様子も迫力満点の音像で捉えてくれており、ミックはおろかキースまでもが絶好調であることを知らしめてくれました。この曲からの勢いは本当に素晴らしく、ニューアルバムからの「Angry」も遂に完成の域へと到達。さらにこの日のファン投票から選ばれた「Doo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker)」がまた素晴らしい演奏で、次に演奏されたクラシック「Wild Horses」がかすんでしまいそうなほど。同じくニューアルバムからの「Whole Wide World」がまた素晴らしい出来で、新曲に関しては演奏を重ねるごとにどんどん良くなってくるのが手に取るように解ります。そんな攻めのムードは遂にキースまでもが自身のコーナーでニューアルバムからの曲を披露するまでに至ります。それがライブ初披露となった「Tell Me Straight」。R&Bチックなホーン隊のバックアップも既にステージ映えしており、この演奏を聞くだけでも今後が楽しみで仕方がありません。さらにこの日は「Midnight Rambler」がツアー初登場。スティーブ・ジョーダンにとってどうしても超えられない壁のようなレパートリーになっていたからか遂に今回のツアーでレギュラー落ちしたものだとばかり思っていました。ところがここで披露された演奏が実に素晴らしく、スティーブ加入後の「Midnight Rambler」最高の演奏と呼べるほどの出来栄え。本当に今回のツアーのストーンズは毎回の演奏のレベルが高く、この曲のようにレギュラー扱いから外れた曲をポッと演奏しても危うさがまったくない。このようにツアー毎晩のステージで絶好調なステージが当たり前となったことを知らしめてくれる素晴らしい最新オーディエンス録音も最速リリース。掛け値なしに絶好調だと断言できる今回のツアー、それを象徴するような充実の演奏ぶりと迫力の音像。もはやストーンズが良くなっていく予感しかありません!MetLife Stadium, East Rutherford, NJ, USA 26th May 2024 TRULY PERFECT/ULTIMATE SOUND Disc:1 (58:46) 1. Intro 2. Start Me Up 3. Get Off of My Cloud 4. Bitch 5. Angry 6. Doo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker) 7. Wild Horses 8. Tumbling Dice 9. Whole Wide World 10. You Can't Always Get What You Want 11. Band Introductions 12. Tell Me Straight 13. Little T&A Disc:2 (58:58) 1. Sympathy for the Devil 2. Honky Tonk Women 3. Midnight Rambler 4. Gimme Shelter 5. Paint It Black 6. Jumping Jack Flash 7. Sweet Sounds of Heaven 8. Satisfaction