聖地“ドニントン・パーク”に初見参を果たした1988年のIRON MAIDEN。歴史的ステージを伝える伝説の傑作が大復活! 手軽にお求めいただける特別仕様で復刻リリース決定です。そんな本作に収められているのは、1つのショウの2つの名記録。「1988年8月20日“MONSTERS OF ROCK”」公演の極上フル録音とスクリーン・ショットをセットしたオーディエンス3枚組です。本作は、かつて絶賛を集めた大名盤『MONSTERS OF ROCK 1988: 25TH ANNIVERSARY EDITION』を復刻させたもの。『25TH ANNIVERSARY EDITION』ではウォームアップ・ギグまで収録した5枚組の巨編でしたが、本作は本編ドニントン公演のみの3枚組に絞り込み、よりお手軽に楽しめるようになっています。25周年盤が製作されたことからもご想像いただけると思いますが、このショウはMAIDEN史の重要コンサート。数々の伝説を残していくことになる聖地“ドニントン”に初めて立った日なのです。良い機会でもありますので、彼らのドニントン・ヒストリーを当店コレクションを交えながら振り返ってみましょう。MONSTERS OF ROCK(2回)・1988年;初出演 ←★本作★・1992年『DONINGTON LIVE 1992(フル)』DOWNLOAD FESTIVAL(5回)・2003年・2007年『DEFINITIVE CUTS 2006-2007(フル)』・2013年『SONISPHERE 2014(ボーナスに3曲分)』・2016年『DOWNLOAD 2016(4曲分)』・2022年『ROCK IN RIO BRASIL 2022(ボーナスに4曲分)』以上、かつての“MONSTERS OF ROCK”と現在の“DOWNLOAD FESTIVAL”を通して7回出演しています。最多出演バンドはSKINDRED(12回)ですが、ヘッドライナー回数は現在でもIRON MAIDENとMETALLICAが最多。しかも、MAIDENは初回から現在までヘッドライナーでしか出演したことがない。本作は、その記念すべき初回を最高峰クオリティで味わい尽くすセットなのです。そんな本作に収められた2つの記録は、クオリティ面でもタダモノではない。それぞれ、個別にご紹介していきましょう。DISC 1-2:名匠“Crazy S.”氏による超名録音 まず登場するのは、伝説ステージを終始一貫にフル体験できる極上録音。かの名匠“Crazy S.”氏によるオーディエンス録音でして、彼のコレクションでも飛びっきりの銘品。何しろ「1988年MOR+Crazy S.」と言ったら、GUNS N' ROSESの超名盤『"DON'T FUCKIN' KILL EACH OTHER"』が録音された日。GUNSの最重要作と呼ばれた伝説タイトルと同じ現場/同じ機材で連続録音されたのですから、悪いわけがないのです。実際、そのサウンドは「Seventh Tour Of A Seventh Tourの最高傑作」として君臨してきた業物。現在では『WHITLEY BAY 1988』と並ばれて2大頂点となっておりますが、王座を譲ったわけではない。壁も天井もない反響ゼロな野外の旨みが全開で、ディテールまでくっきりとした演奏音が耳に飛び込む。もちろん、野外には野外の難しさもあって音が流される(特に低音)恐れもあるのですが、本作にその心配はない。MAIDENの要であるギャロップ・ベースもバッキバキと心地よく轟くのです。そんな名匠サウンドで描かれるのは、伝説と呼ばれるのに相応しいサウンド。セットは後述しますが、名曲群だけでなくムードもレジェンドなのです。何しろこの日のドニントンは、GUNS N’ ROSES出演時に死者2名を出した「悲劇のフェス」。トリのMAIDENの頃にはだいぶ落ち着いてきているものの、それでも「Wrathchild」後にはブルースが観客に対してクールダウンを呼びかける。事件現場だからこその不穏な空気感まで自宅に運んでくれるのです。DVD:公式SBDまで駆使した完全スクリーン・ショットそんな極上録音に続くのは「プロショット代わり」を務める衝撃映像! 遮蔽物ナシの絶景オーディエンス・ショットなのですが、ポイントは撮影技。実は、現場スクリーンをじーっと凝視で撮影しており、現場で流されたマルチカメラ・プロショットが観られるのです!しかも、そのプロショット感を高めているのが音声。このショウはシングル『The Clairvoyant』やコンピ盤『BBC ARCHIVES』といった公式作品にも収録されていますが、この映像はそんな公式サウンドボードをシンクロ。公式テイクがない曲は上記の“Crazy S.”録音でパッチしているのです。どの曲がサウンドボードなのか、ここでその内訳も整理しておきましょう。公式サウンドボードを使用(11曲)・第七の予言:Moonchild/Infinite Dreams/The Clairvoyant/Seventh Son Of A Seventh Son・魔力の刻印:/The Prisoner/The Number Of The Beast/Hallowed Be Thy Name・その他:Wrathchild(★)/The Trooper(★)/Heaven Can Wait/Iron Maiden 極上Crazy S.録音を使用(8曲)・第七の予言:The Evil That Men Do/Can I Play With Madness・魔力の刻印:Run To The Hills/22 Acacia Avenue(★)・その他:Wasted Years/2 Minutes To Midnight(★)/Running Free/Sanctuary ※注:「★」印は公式『MAIDEN ENGLAND』で観られなかった曲。……と、このようになっています。曲数を見ただけでも半分以上がサウンドボードですが、その中には大曲「Seventh Son Of A Seventh Son」も含まれている。大半が公式クオリティで楽しめるわけです(残り8曲の“Crazy S.”録音にしても、公式サウンドボードと切り替わってもガッカリ感がないのがスゴいです)。大観衆に挑みかかるように煽るブルース・ディッキンソンの鳥観、スティーヴ・ハリスの指ワザや歌詞を口ずさむ表情も見えるドアップ。前述した観客をなだめるMCにしても、ブルースの沈痛な面持ちでプロフェッショナルに語る姿は映像だからこそ重みが増す名シーンです。さらに、ブルースが役者ぶりを発揮する「Seventh Son Of A Seventh Son」や「Iron Maiden”で「ついにドニントンに立ったんだ」と感慨を確かめ合うように肩を組むメンバー、公式『MAIDEN ENGLAND』の元ネタになった指人形が登場する「Sanctuary」、さらにさらに最後にはドニントン名物、ド迫力の打ち上げ花火もしっかり収録。映像ならではの感動シーンが盛りだくさんなのです。ロック史には死者まで出した「悲劇のフェス」として刻まれ、MAIDEN史には初出演でトリを務めた伝説の夜。その一部始終を終始一貫のフル録音と、プロショット代わりの極上映像で楽しめる3枚組です。「1988年8月20日ドニントン」公演の極上フル録音とスクリーン・ショットをセットしたオーディエンス3枚組。フル録音(DISC 1-2)は名匠“Crazy S.”氏の大元カセット起こしで、彼のコレクションでも飛びっきりの銘品。映像篇(DVD)は衝撃のスクリーン・ショットで、音声も「公式サウンドボード+Crazy S.録音」をシンクロ。プロショット代わりの究極仕様でMAIDENの初ドニントンをフル体験できる伝説タイトルです。Donington Park, Castle Donington, England 20th August 1988 PERFECT SOUND(from Original Masters) Disc 1 (43:38) 1. Moonchild 2. The Evil That Men Do 3. The Prisoner 4. Wrathchild 5. Infinite Dreams 6. The Trooper 7. Can I Play With Madness 8. Heaven Can Wait Disc 2 (72:02) 1. MC 2. Wasted Years 3. The Clairvoyant 4. Seventh Son Of A Seventh Son 5. The Number Of The Beast 6. Hallowed Be Thy Name 7. Iron Maiden 8. Member Introduction 9. Run To The Hills 10. 22 Acacia Avenue 11. 2 Minutes To Midnight 12. Running Free 13. Sanctuary DVD (2:02:06) 1. Moonchild 2. The Evil That Men Do 3. The Prisoner 4. Wrathchild 5. Infinite Dreams 6. The Trooper 7. Can I Play With Madness 8. Heaven Can Wait 9. Wasted Years 10. The Clairvoyant 11. Seventh Son Of A Seventh Son 12. The Number Of The Beast 13. Hallowed Be Thy Name 14. Iron Maiden 15. Member Introduction 16. Run To The Hills 17. 22 Acacia Avenue 18. 2 Minutes To Midnight 19. Running Free 20. Sanctuary COLOUR NTSC Approx. 122min. Bruce Dickinson - Vocals Steve Harris - Bass Dave Murray - Guitar Adrian Smith - Guitar Nicko McBrain - Drums