一部のコレクターの間でトレードのみで入手出来た、一般のファンには全く入手不可能だった幻の音源のひとつ、1983年5月の日本ツアーを経て6月よりスタートした全米ツアーより、生前マイルス自身もこのラインナップでのベストと語った、最も力を入れているニューヨークでのエイヴリー・フィッシャー・ホール公演が、完全初登場のアーリー・ショーを加えた初の完全版、極上高音質収録2枚組で降臨!!体調が良くなったからカムバックしたマイルスでしたが、1981年の日本ツアーあたりから体調を崩して入退院を繰り返しており、いつ引退状態になってもおかしくないくらい参っていた。ところが、誰かの紹介による鍼灸師の治療で一気に回復する。ちょうどアルバム「スター・ピープル」を境に、前と後でマイルスの体調がガラリと変わるのだ。そのマイルスが健康になっていく時期、1982年夏頃からカムバック・バンドの一員で人気のギターの若大将マイク・スターンが薬の悪癖によりバンドに支障をきたす場面が時折発生する。ここでマイルス、マイクの保険に当時メキメキと頭角を表していたジョン・スコフィールドを招き入れ、1982年11月17日ニュー・ヘヴンで目出たくジョンはステージ・デビューする。ここから暫く70年代のレジー・ルーカスとピート・コージー以来となる豪華なダブル・ギター編成となる。しかし何故マイルスはマイクを解雇しなかったというと、マイルスはロック・ギターも弾けるマイクを高く買っていたのであったからだ。事実その後脱退するもまた舞い戻って来るのだった。そのマイク&ジョンのダブル・ギター編成による5月の日本ツアー直後に開始した全米ツアーより、生前のマイルス自身が「このラインナップでのベスト・コンサート」と語っていた、一般には全く出回らず一部のトレーダーのみが所有していた稀少な音源となる完全初登場!1983年6月26日ニューヨーク・エイヴリー・フィッシャー・ホールに於けるファースト・コンサートと、以前出ていたが現在では廃盤となっていたセカンド・コンサートの両公演を、レーベル独自の丁寧なマスタリングを施した極上高音質サウンドにてこの伝説の1日をついに完全収録した2枚組が入荷!!5月の日本ツアーでのベースはトム・バーニーでしたが、6月の全米ツアーからは現在のマイルス・グループ出身者一番の大金持ちとなった、もう何年もローリング・ストーンズのレギュラー・ベーシストを務めるダリル・ジョーンズが新たに加入する。このダリルの加入を機にマイルスのポップ化が一気に加速していったような気がする。もう一つ特筆すべきは7月を最後にマイクが脱退するため、レアなダブル・ギター編成のほぼ最後期で、しかもマイルスはじめミュージシャンなら皆一段階テンションを上げて臨むニューヨーク公演となれば、このラインナップでの最高の演奏が聴けるのでは、と。全編、いつになくハイノートを多発するマイルス、ちょっと吹き過ぎじゃねぇ!なビル・エヴァンス、ライバル視バリバリのマイクとジョン、新加入のダリルのメリハリをつけた粒立ちも見事な軽やかにヒットするベースも心地よい。そんななか、どこ吹く風の如く淡々とビートを刻むアル・フォスター、そろそろあなたの時代は終わりですよな感じが気にはなりますです、はい。まあ、これまでに世に出たダブル・ギター編成でのマイルス・グループのライヴ中、このエイヴリー、屈指の名演奏といっても過言ではありません!!ファーストとセカンド・ショー共にほぼ同じセットリストなのに、演奏はもちろんアレンジなども違うため異なる楽曲のように聴こえるナンバーも!またセカンド・ショーでは最後の「ジャン・ピエール」の後に再び「スター・オン・シシリー」が登場します Speak Star People What It Is It Gets Better Hopscotch Star On Cicely Jean Pierre / Star On Cicely ( Reprise / Second only ) Miles Davis (tp, synth); Bill Evans (ss, ts, fl, el-p); Mike Stern (g); John Scofield (g); Darryl Jones (el-b); Al Foster (d); Mino Cinelu (perc)