また1本、デビュー直後の現場を本生100%体験できる文化遺産アルバムが新発掘。激レア曲「Acrobat」の完全版まで永久保存したCDがリリース決定です。そんな本作に吹き込まれているのは「1974年3月25日ジョージタウン公演」。その極上オーディエンス録音です。当店では独自の関係者ルートでもたらされた極上マスターでKISS全史をアーカイヴしておりますが、特にデビュー直後のヴィンテージ録音は大人気。そのコレクション整理も兼ね、まずは当時の活動概要から本作のポジションを探っていきましょう。“KISS Tour”・1月8日ー2月21日:北米#1(8公演)《2月18日『KISS』発売》・3月22日ー8月4日:北米#2(64公演)←★ココ★《8月『HOTTER THAN HELL』製作》・9月13日ー10月4日:北米#3(13公演)←※TORONTO SEPTEMBER 1974“HOTTER THAN HELL Tour”・10月16日ー12月31日:北米#4(42公演)←※EAST LANSING 1974 これが全世界に姿を見せた1974年のKISS。各レッグの名作をご紹介してきましたが、作品数が多いのはアルバム発売直後の「北米#2」で、本作もここから誕生しました。ここでさらに日程をフォーカスしてみましょう。「北米#2」の詳細・3月22日ー25日(4公演)*3月25日:ジョージタウン公演 ←★本作★・3月29日ー4月3日(4公演)*4月7日『DETROIT 1974 1ST NIGHT: PRE-FM REEL』・4月8日ー17日(7公演)*4月18日『DEFINITIVE MEMPHIS 1974: SOUNDBOARD』・4月19日ー5月30日(19公演)*5月31日『COMPLETE LONG BEACH 1974: FM BROADCAST』・6月1日ー8月3日(21公演)*8月4日『SOUTHBEND』……と、このようになっています。錚々たるサウンドボードのプレス名盤が並んでおりますが。本作のジョージタウン公演はそのどれよりも初期。ツアー開始直後の5公演目というタイミングでした。そんな黎明の現場を真空パックした本作は、レア度を吹っ飛ばす極太サウンド。とにかく骨太・肉厚で距離感ゼロ。単に力強いだけではなく、ディテールも鮮明ならセパレート感も絶大で、細部の微細部までクッキリはっきり。上記のサウンドボード群と聴き比べても負けていない……いや、幾つかのタイトルに対しては明らかに勝っており、見事「サウンドボード超え」を果たしているのです。そもそもこの録音は、出自自体も普通のオーディエンスとは違っていました。事の起こりは2013年。ワシントンD.C.には“Metro Teleproductions”なる映像製作会社があるのですが、その会社が地元バイユーでのロック・コンサートをテーマにしたドキュメンタリーを制作しました。このドキュメンタリーにはTHE POLICEやDIRE STRAITS等と共にKISSも登場。当時のバイユー公演の録音音声がサウンド・トラックとして使用されていた。そして、ドキュメンタリー製作を終えた監督のデイヴ・リリングはソースとなった元テープをKISSコレクターに売却されたのです。実のところ、そこから派生したオーディエンス録音は数年前から話題にもなっていたのですが、本作はその最高峰を更新するもの。これまで知られてきたマスターは不安定なところがあり、特に右チャンネルにはノイズも入るなどの欠点がありました。今回の新マスターはそうした欠点がなく、しかも一層クリアなサウンドの新ベスト・バージョンなのです。そんな極太サウンドで描かれるのは、黎明のフルショウ。一見、当時お馴染みの名曲が並んでいるようにも見えますが、その中で異彩を放っているのが「Acrobat」と「Let Me Know」。「Let Me Know」は1974年でも早々にセット落ちしたために上記のサウンドボード群では聴けない曲。そして、それ以上に激レアなのが「Acrobat」。冒頭で触れたように「Love Theme from Kiss」の原曲なのですが、約2分半の最終版と大きく異なり、6分以上の大曲なのです。このアレンジで演奏されること自体が少なく、録音となるとかなり稀少(例えば、上記『DEFINITIVE MEMPHIS 1974』では3分ほどの不完全版でした)。本作は、そんな激レア曲の完全版を現場体験できるライヴアルバムでもあるのです。デビュー直後の現場をサウンドボードばりの極太サウンドでフル体験できる文化遺産アルバムです。貴重な「Acrobat(完全版)」や「Let Me Know」だけでなく、現場の体験感そのものがスペクタクルな1枚。「1974年3月25日ジョージタウン公演」の極上オーディエンス録音。不安定だった従来マスターとは異なる新発掘マスターで、とにかく骨太・肉厚&距離感ゼロ。単に力強いだけではなく、ディテールも鮮明ならセパレート感も絶大で、細部の微細部までクッキリはっきり。同じ時期のサウンドボード群と聴き比べても負けていません。初期ならではの「Let Me Know」や「Love Theme from Kiss」の原曲「Acrobat」も6分超えの完全版で楽しめる文化遺産アルバムの誕生です。レアなクラブ・ショウ。この日は夜8時半と10時の2公演が行われました。曲間のチューニング音も生々しく、ナチュラルな音質も小規模会場特有のムードも最高!!演奏も強烈です。The Bayou, Georgetown, Washington D.C. USA 25th March 1974 (2nd show) PERFECT SOUND(from Original Masters) UPGRADE (42:37) 1. Intro 2. Deuce★「カサブランカ・レコードのスターだ。この日のセカンド・ステージ・・・キッス!」と会場紹介が入る 3. Strutter 4. She 5. Firehouse 6. Acrobat (compelete) 7. Let Me Know 8. Black Diamond 9. Let Me Go, Rock 'n' Roll Paul Stanley - Guitar, Vocal Gene Simmons - Bass, Vocal Ace Frehley - Guitar Peter Criss - Drums, Vocal