入魂の大代表作『HOLY DIVER』の再現ツアーに乗り出した2005年のDIO。その現場をリアル体験できる極上録音が登場です。そんな本作に吹き込まれているのは「2005年10月6日エイントホーフェン公演」。その超極上オーディエンス録音です。1stアルバム再現ツアーと言えば、途中でギタリストの交代があり、公式作『HOLY DIVER LIVE』ではダグ・アルドリッチが、SBD+AUD映像の『HOLY DIVER LIVE: RUSSIA 2005』ではクレイグ・ゴールディが参加していました。では、本作はどちらなのか。その辺を整理する意味でも、まずは当時の活動概要をトータルで俯瞰してみましょう。2004年・7月16日ー8月28日:通常MOM#1(27公演)《9月7日『マスター・オブ・ザ・ムーン』発売》・9月29日ー11月13日:通常MOM#2(25公演)2005年・2月26日ー9月7日:通常MOM#3(19公演)*9月9日ー10月3日:1st再現#1(16公演)←※RUSSIA 2005《クレイグ負傷→ダグに交代》*10月6日ー29日:1st再現#2(16公演)←★ココ★《ダグ離脱→クレイグが復帰》・12月2日ー10日:通常MOM#4(8公演)2006年・5月27日ー12月31日:通常MOM#5(27公演)《DIO休止/HEAVEN & HELL始動》これが2004年ー2005年のDIO。基本的には“MASTER OF THE MOON Tour”に該当しますが、「2005年9月ー10月の欧州ツアー」だけは別。“AN EVENING WITH DIO”と題され、『HOLY DIVER』の完全再現ツアーが実現しました。しかし、ツアー開始から約1ヶ月が経った頃にクレイグが負傷。急遽ダグが呼ばれて残りの日程をこなしました。そして、公式の撮影が入っていたのはダグ交代後の後半。クレイグは歴代最長のギタリストにもかかわらず、不運なことに公式の映像作を残すチャンスを逃してしまったのです。そんな中で本作のエイントホーフェン公演が行われたのは、ダグ交代後の「再現#2」。その初日にあたるコンサートでした。公式『HOLY DIVER LIVE』が撮影されたのは“10月22日”ですが、本作はその16日前(12公演前)でもあります。その初日の現場を真空パックした本作は、目を見張る極太録音。海外の研究家から提供されたマスターなのですが、とにかく芯がオンで距離感がなく、ディテールも超鮮明。いわゆる「まるでサウンドボード」を地で行くタイプでして、それこそ“西日本最強テーパー”氏の最新録音かと思うほどです。試しに公式『HOLY DIVER LIVE』をシャッフルで再生してみたのですが、音色の違いがあるので迷ったりはしないものの、まったく聴き劣りしないのですから驚きです。そんなオフィシャル級サウンドで描かれるのは、実はオフィシャル超えなフルショウ。まずは、セットから比較してみましょう。情念の炎:ホーリー・ダイヴァー(全曲)・Stand Up and Shout/Holy Diver/Gypsy/Caught in the Middle/Don't Talk to Strangers/Straight Through the Heart/Invisible/Rainbow in the Dark/Shame on the Night その他(9曲)・ラスト・イン・ライン:One Night in the City/The Last in Line(★)/We Rock・レインボー:Tarot Woman/Gates of Babylon/Man on the Silver Mountain/Long Live Rock 'n' Roll・ブラック・サバス:The Sign of the Southern Cross/Heaven and Hell ※注:「★」印は公式『HOLY DIVER LIVE』で聴けなかった曲。……と、このようになっています。公式『HOLY DIVER LIVE』のCD版はショウの流れを改変していましたが、本作は公式DVD版と同じく本番通りの「3曲→1st全曲→6曲」という流れ。そして、再現後のアンコール・パートで公式作になかった「The Last in Line」も演奏しています。もちろん、「The Last in Line」はド定番で珍しくもなんともない。本作が「オフィシャル超え」なのはセットではなく、パフォーマンスの方です。公式では主役ロニーが明らかに不調で、それまで聴いた事もない弱々しい擦れ声になっていました。当時は「さすがのロニーも歳には勝てないのか」と絶望したものですが、16日前の本作はまったく無問題だからびっくり。いつも通りに力強く艶やかな歌声で見事に『HOLY DIVER』全曲を歌い上げてくれる。オフィシャル撮影の直前に調子を崩していたのかもしれませんが、不運だったのはクレイグだけではなかったのです。ロニー本来の艶やかな歌声で大代表作『HOLY DIVER』の完全再現ライヴを楽しめる。しかも、オフィシャル級の超極上サウンドで。オーディエンス録音だからと侮っている方にこそ、ぜひ触れていただきたいオフィシャル超えの大傑作。「2005年10月6日エイントホーフェン公演」の超極上オーディエンス録音。公式『HOLY DIVER LIVE』より16日前の別公演で、海外の研究家から提供されたマスターは公式サウンドボードにも負けない衝撃のクオリティ。公式作では絶不調だったロニーも本来の艶やかな歌声を響かせ、大代表作『HOLY DIVER』を完全再現してくれる。まさにオフィシャル超えの大傑作です。空前絶後のウルトラ超高音質です。Effenaar Grote Zaal, Eindhoven, The Netherlands 6th October 2005 ULTIMATE SOUND Disc:1 (78:02) 1. Intro. 2. Tarot Woman 3. The Sign of the Southern Cross 4. One Night in the City 5. Overture To Holy Diver 6. Stand Up and Shout 7. Holy Diver 8. Gypsy 9. Drum Solo 10. Caught in the Middle 11. Don't Talk to Strangers 12. Straight Through the Heart 13. Invisible 14. Rainbow in the Dark 15. Shame on the Night 16. Guitar Solo 17. Shame on the Night (reprise) 18. Holy Diver (reprise) Disc:2 (44:37) 1. Gates of Babylon 2. Heaven and Hell 3. Man on the Silver Mountain 4. Long Live Rock 'n' Roll 5. The Last in Line 6. We Rock Ronnie James Dio – Vocals Doug Aldrich – Guitar Rudy Sarzo – Bass Simon Wright – Drums Scott Warren – Keyboards