2024年ユーロ・ツアーより5月29日フランス、リヨン公演を、テーパーにより公開されたハイクオリティー・オーディエンス・マスターから、1時間34分にわたりフル収録。これは既に流通している音源とは全く別レコーディングによるもので、最新デジタル機器による録音はクリアーかつサウンド・バランスも良好で、ドラム・サウンドが大迫力かつ、クラプトンのギターとボーカルのバランスもカンペキ。そしてこのツアーは後の南米ツアー同様にこれまでとはかなりセット内容に変化があるのが魅力で、ここでも「Blue Dust」と題されたこのインスト・ナンバーでスタート。これは前年逝去したベックに捧げ、同年4月の日本公演で初めて披露した「Blue Rainbow」のバリエーションで、まだ公式レコーディングさえしていない曲ということですでに大きな話題に。そして前半エレクトリック・セットの最後を飾るのも新曲の「Prayer of a Child」で、この曲は前年12月のガザ支援チャリティ・コンサートの冒頭に会場で流されたインスト曲に新たに歌詞を付けて発表したもの。さらにアコースティック・セットでは、『BACKLESS』からの「Golden Ring」をアコースティック・アレンジで披露しており、因みにライブでプレイするのは1978年ツアー以来46年ぶりとのこと。そしてエレクトリックに戻ってからはドミノス・ナンバーに続き、このツアーではリバプール公演でのアンコールで演奏された「That's Alright」がここで再び登場。さらに「Cocaine」の前にプロローグとしてライル・メイズの「 Close To Home」がネイザン・イーストによってプレイされたり、アンコールでは、先のパリ公演同様、クラプトンのお気に入りのブルース「Before You Accuse Me」で締めたりととにかく日々多彩なセット。なおこのツアーでは「Layla」と「Wonderful Tonight」の2大定番が外れているのも驚きながら、それに違和感を感じさせない充実したパフォーマンスが日々繰り広げられており、次回の来日もおおいに期待できるファン必聴マストアイテム。Live at LDLC Arena, Decines-Charpieu, France 29th May 2024 : from Original Masters Disc1 : 1. Blue Dust 2. Key to the Highway 3. I'm Your Hoochie Coochie Man 4. Badge 5. Prayer of a Child 6. Back Home 7. Nobody Knows You When You're Down and Out 8. Golden Ring 9. Tears in Heaven Disc 2 : 1. Got to Get Better in a Little While 2. That's All Right 3. Cross Road Blues 4. Little Queen of Spades 5. Cocaine 6. Before You Accuse Me Eric Clapton - guitar / vocals : Doyle Bramhall II - guitar / vocals : Chris Stainton - piano / keyboards : Tim Carmon - Hammond / keyboards : Nathan East - bass / vocals : Sonny Emory – drums : Katie Kissoon - backing vocals : Sharon White - backing vocals