どう聴いてもサウンドボードにしか聴こえない超高音質!ヴィニー・ヴィンセントと共にノーメイクで世界に打って出た“LICK IT UP Tour”。本国とはひと味違ったヨーロッパ・ツアーを極上体験できるライヴアルバムが登場です。そんな本作に吹き込まれているのは「1983年11月15日ローザンヌ公演」。そのオーディエンス録音……なんですか? これ……いきなり頼りなくなってしまって恐縮なのですが、自分の耳が信じられなくなるくらいサウンドボード的な極太録音なのです。そんな気になるクオリティもさることながら、本作はショウ内容も重要。1983年と言えば“CREATURES OF THE NIGHT Tour”・“LICK IT UP Tour”が切り替わる時期であり、当店でも数々の名作でアーカイヴしてきました。その中でも「LICK IT UP Tourの欧州レッグ」は特に貴重なのです。まずは2つのツアーを俯瞰しつつ、本作のポジションを探っていきましょう。1982年《10月13日『CREATURES OF THE NIGHT』発売》《12月:ヴィニー・ヴィンセント加入》・1229日ー31日:北米#1a(3公演)←※SIOUX CITY 1982他 1983年・1月1日ー4月3日:北米#1b(50公演)←※EL PASO 1983他・6月18日ー25日:南米(3公演)←※RIO DE JANEIRO 1983《9月22日『LICK IT UP』発売》・10月11日ー11月25日:欧州(36公演)←★ココ★・12月26日ー31日:北米#2a(5公演)1984年・1月1日ー3月17日:北米#2b(53公演)←※ALBUQUERQUE 1984他《3月ヴィニー・ヴィンセント離脱→4月マーク・セント・ジョン加入》これがヴィニー・ヴィンセント時代のKISS、いつも通りおおよそは北米でしたが、“LICK IT UP Tour”には「欧州」ツアーも実現。これまで『LICK IT UP』時代のライヴアルバムと言えば1984年の「北米#2b」ばかりだったわけですが、本作は今まで秘境だった「LICK IT UP Tourの欧州レッグ」を明かしてくれるわけです。実際、本作は“LICK IT UP Tour”象徴の三部作『NASHVILLE 1984 SOUNDBOARD』『TORONTO 1984 SOUNDBOARD』『ALBUQUERQUE 1984 SOUNDBOARD』いずれとも異なる。ここで比較しながらセットを整理してみましょう。80年代(8曲)・CREATURES OF THE NIGHT:Creatures Of The Night/War Machine/I Love It Loud/I Still Love You・LICK IT UP:Fits Like A Glove(★)/Exciter(★★)/Young And Wasted(★)/Lick It Up 70年代クラシックス(8曲)・KISS:Cold Gin/Firehouse/Gimme More(★★)/All Hell's Breakin' Loose/Black Diamond・その他:Rock And Roll All Nite/Detroit Rock City/Love Gun※注:「★」印は再メイク後に演奏していない曲。特に「★★」印は“LICK IT UP Tour”だけの限定曲。……と、このようになっています。貴重な『LICK IT UP』ナンバーも美味しいわけですが、特にレアなのは「Gimme More」と「Exciter」。いずれも“LICK IT UP Tour”だけの限定曲です。もっと言いますと「Exciter」は前述のサウンドボード三部作にもない激レア曲なのです。そして、そんな貴重な現場を伝える本作は、冒頭でも触れた通り「これ、サウンドボードじゃないの?」級の極太サウンド。オンで密度たっぷりの芯には距離感など微塵もなく、セパレート感も各楽器の1音1音に至るまで輪郭くっきり。例えば、正真正銘のサウンドボード名盤『ALBUQUERQUE 1984 SOUNDBOARD』と比較してもエフェクト感が違うだけでダイレクト感は本作も負けていない(!)。例によって当店独自の関係者ルートでもたらされたオリジナル・マスターなのですが、そこに「オーディエンス録音だ」と付記されていなければサウンドボードとしてご紹介していた事でしょう。完全サウンドボード級の超ダイレクト・サウンドで歴史的な「ノーメイクKISSの初ヨーロッパ」をフル体験できる文化遺産です。貴重な「Exciter」だけでなく、ショウ全体に漲る再デビュー/世界再侵攻の気迫も美味しいアルバム。「1983年11月15日ローザンヌ公演」の極太オーディエンス録音。思わず「サウンドボードじゃない!?」と耳を疑うほどオンな芯のダイレクト・サウンドで、セパレート感も各楽器の1音1音に至るまで輪郭くっきり。正真正銘のサウンドボード名盤『ALBUQUERQUE 1984 SOUNDBOARD』に匹敵するサウンドで、激レアな「Exciter」も美味しい「ノーメイクKISSの初ヨーロッパ」をフル体験できる文化遺産アルバムです。Halle des Festes, Lausanne, Switzerland 15th November 1983 ULTIMATE SOUND Disc:1 (55:58) 1. Intro 2. Creatures of the night 3. Detroit rock city 4. Cold Gin 5. Fits like a glove 6. Firehouse 7. Paul Stanley Guitar Solo 8. Exciter★ 9. War machine 10. Gimme More★ 11. Vinnie Vincent Guitar Solo 12. Gimme More (reprise) 13. Gene Simmons Bass solo 14. I love it loud Disc:2 (51:40) 1. I still love you 2. Eric Carr Drum Solo 3. Young and Wasted 4. Love Gun 5. Black Diamond 6. Lick it Up 7. Rock and Roll All Nite Paul Stanley - guitar, vocals Gene Simmons - bass, vocals\ Eric Carr - drums, vocals Vinnie Vincent - guitar