ブライアン・イーノを迎えた『THE UNFORGETTABLE FIRE』で新時代を切り拓いた1984年のU2。その現場を伝える傑作ライヴアルバムが2タイトル同時リリース決定です。本作は、そんな2連作リリースの後編。「1984年12月2日ウースター公演」の新発掘オーディエンス録音です。“THE UNFORGETTABLE FIRE Tour”は彼らが初めて南半球に進出し、欧米でも劇場クラスからアリーナへと拡大していった時期。まずはその躍進の時代をスケジュールで俯瞰し、本作のポジションに迫っていきましょう。1984年・8月29日ー9月24日:オセアニア(19公演)《10月1日『THE UNFORGETTABLE FIRE』発売》・10月18日ー11月21日:欧州#1(21公演)←※EDINBURGH 1984他《11月24日+25日:BAND AIDセッション》・12月1日ー16日:北米#1(10公演)←★ココ★ 1985年・1月23日ー2月10日:欧州#2(13公演)←※BOLOGNA 1985他・2月25日ー5月4日:北米#2(40公演)・5月25日ー7月7日:欧州#3(8公演)←※MILTON KEYNES 1985・7月13日:LIVE AID出演・8月25日:LARK BY THE LEE出演 これが1984年/1985年のU2。本作のウースター公演は、1984年の暮れも押し詰まった「北米#1」の2公演目でした。本格的な全米ツアーは年明け後の「北米#2」だったわけですが、「北米#1」はその予告を兼ねたミニ・ツアー。この頃はまだ劇場クラスもやっていましたが、“Civic Auditorium”や”Long Beach Arena”といった大会場にも進出。本作のウースター公演も約1万5000名収容の“The Centrum(現:DCU Center)”という最初のハイライト公演でした。そんな歴史的な現場を真空パックした本作は、ごく最近になって公開された新マスター。テーパー自身が秘蔵していた1stジェネ・カセット(バックアップ用に大元カセットからコピーされたもの。大元カセット自体は壊れてしまったそうです)からダイレクトにデジタル化された銘品なのです。そのサウンドは、瑞々しくもスーパー・リアル。録音者自身による1stジェネだけあってダビング痕はほとんど感じられず、滑らかな鳴りには歪みもヨレもなく艶やかで、高音の伸びも真っ直ぐ綺麗。単にダビング回数が少ないだけでなく、その1回だけのダビングも相当神経を遣ったのがひしひしと感じられる。わざわざ「1stジェネ」と申告されなければ、大元マスターそのものだと思った事でしょう。さらに鮮度だけでなく録音そのものも素晴らしい。サウンドボードや放送と間違えるタイプではないものの、だからと言って距離も感じない。骨太な芯が鳴りを食い破って耳元に迫り、ベースやアルペジオの機微など、スポイルされがちなディテールも連れてくる。そして、生々しい熱狂! 大会場に広がる歓声も、間近な観客の歓喜もとにかくリアル。骨太な演奏にねじ伏せられるバランスではありますが、上り坂バンドらしい熱量が肌感覚で伝わってくるのです。そんなフレッシュ&リアル・サウンドで描かれるのは、アメリカの大会場に乗り込んだ若き大熱演。セットはこの時期の標準的なものではありますが、当時だからこその貴重曲も美味しい。最後に、その内容も整理しておきましょう。(6曲)・MLK/The Unforgettable Fire/Wire(★)/A Sort Of Homecoming/Bad/Pride (In The Name Of Love) その他(10曲)・WAR(闘):Seconds/Sunday Bloody Sunday/New Year's Day/40・その他:11 O'Clock Tick Tock/I Will Follow/The Cry-The Electric Co./October/Trash, Trampoline And The Party Girl/Gloria ※注:「★」印はこのツアーだけの限定曲。まさに歴史スペクタクル。「北米#1」の劇場クラス会場ではチケット争奪戦が起き、もはやアリーナ会場でないとライヴが出来ないのは明白だったそうです。そして、実際のアリーナ会場でもスケール感の大きな『THE UNFORGETTABLE FIRE』ナンバーがぴったりフィットした。バンドの成長も人気の拡大も同時進行で、一挙に巨大化していった。そんな「U2の1984年」を現場体験できる新名盤。「1984年12月2日ウースター公演」の新発掘オーディエンス録音。テーパー本人が秘蔵していた1stジェネ・カセットから起こされた銘品で、瑞々しくもスーパー・リアル。ダビング痕はほとんど感じられず、滑らかな鳴りには歪みもヨレもなく艶やかで、高音の伸びも真っ直ぐ綺麗。初めてアリーナ・クラスの大会場に乗り込んでいった若き大熱演を現場体験できます。Centrum, Worcester, Massachusetts, USA 2nd December 1984 TRULY PERFECT SOUND 01 11 O'Clock Tick Tock 02 I Will Follow 03 Seconds 04 MLK 05 The Unforgettable Fire 06 Wire 07 Sunday Bloody Sunday 08 The Cry 09 The Electric Co. 10 A Sort of Homecoming 11 Bad 12 October 13 New Year's Day 14 Pride (In the Name of Love) 15 Trash, Trampoline and Party Girl 16 Gloria 17 "40"