すべてのビートルズ武道館音源はこの奇跡の一枚から始まった!1966年6月30日の武道館初日公演の記録として最初に音盤化された伝説のLP、OGレーベルの『OG-545』。当時未公開だったビデオ音声をいち早くレコードに刻み、今もなお「最もナチュラルで鮮度の高い高音質な音源」としてマニアの間で別格視され続けています。今回その「OG-545」の中でも特にクリアなコンディションの個体を使用し、現代の環境でストレスなく再現する奇跡のクリーン・トランスファーを実現!今年もビートルズの来日公演を振り返る時期がやってまいりました。今やアイテム的に出尽くした感のあるビートルズ武道館ではありますが、その原点となる歴史的なリリースが伝説のレーベル「OG」からリリースされた6月30日公演を収録したLP『LIVE IN TOKYO』の初回リリース盤、通称「OG-545」。これこそがすべての武道館初日アイテムのスタート地点となる最重要リリースというだけでなく、今なお色褪せることのないナチュラルで素晴らしい音質を誇っているアイテムです。とはいえ『ビートルズ辞典』あるいは『ビートルズ海賊盤辞典』で育った世代には同じ『LIVE IN TOKYO』でも第一弾リリースだった「OG-545」よりも印象的なスリックが付けられた「OG-640」の印象が強かったはず。むしろ本家本元たる「OG-545」が脚光を浴びだしたのは21世紀を迎えてから…というよりもっと最近の話。スリックどころかまっさら白ジャケ&赤レーベルという地味な作りもあり、実は見過ごされがちだったほど。それどころか本LPを販売した店舗によっては独自にお手製スリックが付けられた上でリリースされた事実まで近年になって判明しています。このようにアイテムとしての存在感は地味な「OG-545」が近年になって大きな人気を獲得するに至った秘訣は何と言ってもその音質の素晴らしさ!今やマニアでなくとも一度は見たであろう6月30日公演のビデオも当時はお蔵入りして存在がほとんど知られていなかった。そんな時代に秘匿されていたビデオテープから音声が抽出されて音盤化されたのが「OG-545」だったのでした。現在に至るまで星の数ほどリリースされてきた6月30日アイテムと違い、「OG-545」は収録からまだ六年後というタイミングでレコードに刻まれたことがあまりにも大きい。その音質は実に鮮度が高くてナチュラル。リリースされた1972年はおろか、現在の耳で聞いてもまったく遜色のないクオリティの高さが近年になって再評価される大きな要因となったのです。となれば72年当時には超絶ハイクオリティなLPだった訳で、そこからコピーしたとしてもまだクオリティの高いリリースが可能だった。実際に一人のマニアを介して「OG-545」が海の向こうのTMOQケン・ダグラスに渡った結果、TAKRLレーベルの第一弾『ON STAGE IN JAPAN - THE 1966 TOUR』にコピーされて大ベストセラーに。それどころからさらなるコピー盤を生み出すという何ともアメリカらしい展開に。そして極めつけは「OG」レーベル自体が初回リリース「OG-545」の音質を超えられなかったという事実。それどころかスリックジャケでおなじみ再発盤の「OG-640」などは「OG-545」と比べてはっきりと音質が落ちていた上、冒頭がカットインからフェイドインへと変わって収録時間もビミョーに短くなっていたのです。もっとも「OG-545」自体は内容的に自信作ということもあって(当然かと)プレス数も少ないわけではなく、決して最難関アイテムという訳ではない。かといって容易に手に入れられる訳でもない。そして仮に見つかったとしても現在ではその価値がマニアの間で浸透したために現在ではプレミアプライスも付いています。今なお伝説の「OG」レーベルを、アイテム的にも音源的にも音質的にも代表する名盤としての地位は揺るぎないものがある。それにそもそも「OG-545」自体が今となっては50年以上前の文字通りビンテージLPです。クリーンなコンディションを手に入れたり再生するのが容易ではない。そんな中、今回は同盤の奇跡的なほどにクリーンな盤を元にCD化。その上でスクラッチノイズを丁寧に取り払ったクリーン・トランスファーを実現。さらに本盤はビデオからの音声抽出の際に起きていた位相のふらつきもモノ化させることで混じりっけのない、安定したモノラルに。加えてピッチも徹底的に修正。ただでさえ1972年という時代に刻まれたナチュラルでクリーンな6月30日公演をさらに最高の状態で収録。元々高音質な音源が更に磨き込まれています。HMC盤を始めとして近年のアイテムが親しまれている武道館初日ですが、これが本来の姿とも言うべき1972年当時のミントな音をノイズなしで安心してじっくりとお楽しみいただけます。今年の6月30日は是非この高音質タイトルでお過ごしください。Budokan, Tokyo, Japan 30th June 1966 Taken from the original Japanese LP(OG-545) (28:22) SIDE A 01. Rock And Roll Music 02. She's A Woman 03. If I Needed Someone 04. Day Tripper 05. Baby's In Black 06. I Feel Fine SIDE B 07. Yesterday 08. I Wanna Be Your Man 09. Nowhere Man 10. Paperback Writer 11. I'm Down