70年代の録音史に巨大な足跡を残した2人の偉大なテーパー、マイク・ミラードとバリー・ゴールドスタイン。友人同士でもあった2人の意匠を組み上げて再生されたGENESISの傑作ライヴアルバムが登場です。そんな本作に吹き込まれているのは「1977年3月24日イングルウッド公演」。その極上オーディエンス録音です。ENESISの全キャリアを扱っておりますが、スティーヴ・ハケットのカラー最後の“WIND & WUTHERING Tour”は特に名録音の激戦区でもある。そのコレクション整理も兼ね、まずは当時の活動概要を俯瞰しながらショウのポジションを探ってみましょう。・1月1日~23日:英国(20公演)←※SOUTHAMPTON 1977・2月2日~5月1日:北米(44公演)←★ココ★・5月10日~22日:南米(12公演)←※THE BRAZILIAN ‘77《5月20日『SPOT THE PIGEON』発売》・6月2日~7月3日:欧州(20公演)←※DEFINITIVE ZURICH 1977《10月8日スティーヴ・ハケット脱退/14日『SECONDS OUT』発売》これが1977年のGENESIS。『WIND & WUTHERING』は前年12月にリリースされ、元旦早々からツアー開始されました。各レッグから錚々たる名作が残されているのですが、特に震源地となっていたのがメインレッグでもある「北米」でした。さらに日程をフォーカスしてみましょう。「北米」レッグの詳細・2月2日~5日(3公演)*2月6日『ST. LOUIS WINDS』・2月8日~15日(6公演)*2月16日『CHICAGO 1977 2ND NIGHT FM』・2月17日~3月2日(11公演)*3月3日『QUEBEC 1977 SOUNDBOARD』・3月5日~17日(10公演)*3月19日『DALLAS 1977』・3月21日:オースティン公演*3月24日:イングルウッド公演 ←★本作★*3月25日『SAN FRANCISCO 1977 1ST NIGHT』・3月26日:サンフランシスコ公演(2日目)*3月27日『SAN DIEGO 1977 MILLARD MASTER』・4月1日~5月1日(5公演)4種のマスターから再生された伝説の一夜 1977年のミラード作品と言えば、すでに『SAN DIEGO 1977: MIKE MILLARD MASTER TAPES』も大人気。本作のイングルウッド公演は、その3日前(3公演前)にあたるコンサートでした。このショウは、GENESISが初めて伝説の“L.A. フォーラム”のステージに立った歴史的な一夜でもあった。サンディエゴ公演が16列目だったのに対し、この日はセクションAの2列目。ステージからわずか2列という超特等席で録音されたそうです。ところが、この録音は完全ではありませんでした。ミラードは冒頭の2曲の大半を録り損ね、テープチェンジの失敗もあった。さらには2本目のテープが行方不明になり、ショウ後半の大元マスターが失われてしまった。生前のミラード本人でさえ、別公演をパッチしてトレードに出していたのです。そこで立ち上がったのがミラード発掘に情熱を注ぎ込んできた名門「JEMS」。チームの総力を挙げて同日の記録を探索。結果として発見された4種のマスターを駆使して当日のショウを再構築したのです。もちろん、4種とも普通のオーディエンス録音ではありません。ここで、その内容をチェックしてみましょう。ミラード録音・大元マスター:One For The Vine(終盤のみ)/Robbery, Assault And Battery/Your Own Special Way/Firth Of Fifth/Carpet Crawlers/...In That Quiet Earth/Afterglow/I Know What I Like (In Your Wardrobe)/Eleventh Earl Of Mar/Supper’s Ready(途中まで)・1stジェネ:The Lamb Lies Down On Broadway (Musical Box: Closing section)・その他コピー音源:Dance On A Volcano(後半)/Drum Duet/Los Endos ゴールドスタイン録音・冒頭:Squonk/One For The Vine・後半:Supper’s Ready(終盤のみ)/Dance On A Volcano(途中まで)2列目から捉えた超ド密着のミラード・サウンド……と、このようにショウのほとんどをミラード録音が占めています。大半は今回新発掘された大元マスターであり、失われてしまった「2本目テープ」のパートを「1stジェネ」や「コピー音源」でパッチ。そて、そもそもミラードが録音に失敗した冒頭シーンの「Squonk/One For The Vine」や終盤の「Supper’s Ready/Dance On A Volcano」パートをゴールドスタイン録音で補完されているわけです。そして、本作の大部分を占めるミラードの大元マスターは、言葉を失うほどの超極上。芯の極太感、ゼロ距離な間近感、各楽器のセパレート感、タンバリンのジングルまで超鮮明なディテール……すべてが完璧で文句の付けようがない。3日後の同じミラード作品『SAN DIEGO 1977』よりさらにタイトに引き締まって、さらにサウンドボードっぽい。2列目からの録音とは、こういうことなのです。もちろん、補完に使用された他3種マスターも極上級。「1stジェネ」パートは大元マスターにも肉薄するクオリティですし、「コピー音源」にしても(ダビング痕や劣化も否めないものの)元がミラード録音だけにクッキリ感がズバ抜けている。ゴールドスタイン録音は元が違うだけに個性も異なり、ヴォーカルの響きにホール鳴りの空気感もある。ミラード録音ほどド密着ではないのですが、ダイナミズムはミラード録音以上ですらあり、これまた十分に極上級です。ミラード自身が生前に「不完全」として組み合わせ版を作っていた「LAフォーラム録音」。その大元マスターを友人ゴールドスタイン録音や、世界中のコレクターが秘蔵していたミラード・コピーを駆使して復元されたライヴアルバムです。GENESISが初めてL.A. フォーラムに立った特別な夜を、2人の達人ミラード&ゴールドスタインの意匠で描ききった文化遺産アルバム。「1977年3月24日イングルウッド公演」の極上オーディエンス録音。ミラードの大元マスターをベースに、同日のゴールドスタイン録音など合計4種のマスターを駆使してフルショウを再構築。2列目からのミラード・サウンドは『SAN DIEGO 1977』をも超える超極上サウンドで、GENESIS初のL.A.フォーラムを体感できる傑作です。L.A. Forum, Inglewood, CA, USA 24th March 1977 TRULY AMAZING/PERFECT SOUND Disc:1 (65:57) 1. Squonk (Barry Goldstein master) 2. One For The Vine (Goldstein master, switches to Millard master near the end) 3. Robbery, Assault And Battery 4. Your Own Special Way 5. Firth Of Fifth 6. Carpet Crawlers 7. ...In That Quiet Earth 8. Afterglow 9. I Know What I Like (In Your Wardrobe) Disc:2 (55:34) 1. Eleventh Earl Of Mar 2. Supper’s Ready (Goldstein master at end) 3. Dance On A Volcano (Goldstein master into Multiple Dubbed) 4. Drum Duet(Multiple Dubbed) 5. Los Endos(Multiple Dubbed) 6. The Lamb Lies Down On Broadway / Musical Box closing section (Millard first generation) Phil Collins - Vocal, Drums, Percussions Steve Hackett - Guitars, Bass Pedal Mike Rutherford - Bass, Guitars, Bass Pedal, Backing Vocal Tony Banks - Keyboards, 12 string Guitar, Backing Vocal Chester Thompson - Drums, Percussions





























