ツアーNo.1を更新する名録音中の名録音『DEFINITIVE OSAKA 2004』。(以下2CD)その軌跡のような録音を実現させた大阪城ホールでは、撮影も行われていました。本作は、2CDの向こうに広がる“光景”を活写したフルオーディエンス・ショットです。驚くべきは、その“光景”の美しさ。ステージ右側(ヤニック・ガーズ側)の2階席から撮影されているのですが、最前列だったのか視界に前列の腕や頭の影が一切入らない。画面いっぱいに“IRON MAIDENだけ”が占領する凄まじい光景なのです。しかも、安定感もバツグン。どうやら三脚は使っていないようなのですが、果敢にズームで攻めてもほとんどブレない。そして三脚を使っていないからこその自在なズームで、激しく動くフロント5人を見事に追い、見どころを押さえまくるのです。かなり手練れな撮影テクニックなのですが、その上にきて画質まで素晴らしく、確実にマスター・ダイレクトであり、劣化ゼロの美観がフルショウの間続くのです。正直なところ、さすがに音声は超絶な2CDに及ぶべくもありませんが、美しい光景を楽しむには十二分なクオリティです。そして、本作は映像だからこその旨みがたっぷり。不穏な「Declamation」から弾け飛ぶように始まる「Wildest Dreams」の劇的なオープニング、死神の館のようなステージセット、ブルース・ディッキンソンが黒マントでクルクルと踊る「Dance Of Death」、銃撃戦のSEと共にライトが乱れ飛ぶ「Paschendale」、3人のギタリストが座ってアコースティック・ギターをつま弾く「Journeyman」……。もちろん、「The Number Of The Beast」や「Iron Maiden」では死神エディが大迫力で迫る。まさに、“DANCE OF DEATH TOUR”ならではの光景、2CDの向こう側に広がる風景が目の前に広がるのです。そして、極めつけは「The Trooper」後のトラブル・シーンでしょう。本編の解説でも触れましたが、この時ドラムキットにトラブルが起こり、ショウが中断。ニコ・マクブレインとブルースがミニ・コントをして場を繋ぐのです。音声ではブルースのMCと「Overture To William Tell」しか分かりませんでしたが、本作では「どうしたんだ?」とメンバーが動揺する姿、脳天気に踊るニコの姿もバッチリ。そして、ニコとブルースが林檎を射落とす「ウィリアムテルごっこ」に興じていたこと、あのコミカルなマウス・パーカッションの音をどうやって出していたのかまで。トラブルに動じず、観客を沸かすドキュメントが遮蔽物ゼロの視界でしっかりと目撃できるのです。素晴らしき“DANCE OF DEATH TOUR”の本生光景だけでなく、貴重なトラブルにまで立ち会い、ハラハラしつつ爆笑できる傑作映像です。本作を観ないのと一度でも体験したのでは、2CDの『DEFINITIVE OSAKA 2004』の聞こえ方がまったく違う。そのイマジネーションを数倍にハネ上げ、超絶サウンドをより一層輝かせてくれる魔法の調味料ショット。
Live at Osaka-Jo Hall, Osaka, Japan 7th February 2004 Dance Of Death Japan Tour 2004
1. Intro. 2. Wildest Dreams 3. Wrathchild 4. Can I Play With Madness 5. The Trooper 6. Overture To William Tell 7. Dance Of Death 8. Rainmaker 9. Brave New World 10. Paschendale 11. Lord Of The Flies 12. No More Lies 13. Hallowed Be Thy Name 14. Fear Of The Dark
15. Iron Maiden 16. Member Introducion 17. Journeyman 18. The Number Of The Beast 19. Run To The Hills
COLOUR NTSC Approx. 107min.





























