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Queen クィーン/TV Broadcast in Japan 2000

ゴールデングローブ賞2部門を獲得に続き、アカデミー賞でも5部門でノミネートされている映画『ボヘミアン・ラプソディ』。エンターテインメントに徹する演出のために「史実と違う」との声も聞こえますが、かつてその「本当のところはどうだった?」に応えてくれる傑作ドキュメンタリー番組が存在していました。その最高峰版がリリース決定です。そんな本作に収められているのは、1999年に製作されたQUEEN特番『IS THIS THE REAL LIFE?』。その日本放送バージョンです。1999年と言えば、『GREATEST HITS III』がリリースされて大ヒット。何度目かの再評価に湧いていた時期。フレディへの追悼カラーが強い作風もあってか、番組もフレディの人生を追いながら真実に迫っていくものでした。QUEEN人気の高い日本でも某放送協会によって字幕付き版が放映。本作はそのエアチェック映像なのです。もちろん、そのクオリティは特級。当店ではこれまでもコアな録画マニアによる音楽番組をアーカイヴしてきましたが、本作はその最新弾。放送自体が21世紀目前ということもあり、いつも以上の映像美で保存されています。さて、本題。番組はさまざまな時代の映像と共に縁のミュージシャンや関係者が語っていく王道の作り。わずか50分の枠ながらSMILE結成からフレディ追悼コンサートまで駆け足で追っていきます。その尺から今イチ番組かと思いきや、実は違う。短い中に興味深いコメントを濃縮しており、幾多のドキュメンタリーの中でも「濃ゆい」。友だちミュージシャンの美辞麗句は極力抑えられ、関係者メイン。スタイルを作り上げていく初期のシーンでは衣装デザイナーやロイ・トーマス・ベイカーが語り、成功していく過程ではバッシング記事を書いたNMEの記者がどんなつもりだったかを吐露する。この記者が面白い。ある放送作家が「NMEの叩き方は凄かった。フレディはシビアに批判されたんだ」と懐古する中、フレディのバレリーナ・コスチュームの写真にデカデカと「コイツはアホか?」と題した記事が映し出される。そしてNME記者が登場し、「それはまさしく俺が書いた記事だよ」と告白。「(質問形の記事に対して)読者が解答出来るようにした。確か25万人が『イエス』と答えた。ちなみに当時の売り上げもそれ位だったけどね」と話す。メディアに酷評されたことは何度も語られ有名ですが、叩いていた当の本人が証言するのは非常に面白い。できれば「こんなバンドが売れたら帽子を喰ってやる」とレビューした記者にも出てきて欲しかった……。そして、傑作なのは大成功を収めた後。「We Are The Champions」が世界中のスポーツ大会や政治運動に使われている事に触れ、このNME記者は自嘲気味に「あのフレディが大衆の筆頭になるなんて……」とつぶやくのです。メディアが赤裸々ならバンドも赤裸々。成功の階段を駆け上がっていたくだりでは、ロックお約束の乱痴気騒ぎも出てくる。ブライアンが「今の時代には出来ない道楽だよ。忘れられない楽しい思い出だ」と語り、ロジャーが「堕落したあの20年間……」と振り返るシーンで映し出されるのは、トップレス女性の泥んこプロレス。乳首もボカシなしの丸出しで、思わずブライアンに「今では放送出来ない映像じゃない?」と言いたくなる。「エイズが発見される以前は野放しの状態だったんだ。何の心配もなく快楽に溺れたい放題だった」というコメントも胸に響くのです。さらに話はQUEENが辿った紆余曲折へ。ボブ・ハリスが「76年から77年にかけて一連のバンドと共に突然ダサくなった。だが彼等は……“何とか”と言うより“立派に”生き残り、アメリカで『地獄へ道づれ』が1位になったんだ」と語っているのに、ロジャーは「浮かれてつい『イケル』と思ってしまった」と返す。そこで流れるのは「Body Language」……。そして、ブライアンが「アメリカ西部では突然、フレディがゲイなんじゃないかと拒否反応を示した。それが人気低迷を加速させた」と語ったところで、ロジャーが「俺たちはツイてた。何処かの国(米国)で人気が落ちると他の国(南米)で人気が出る」と返し、“ROCK IN RIO”へ。尺が短いこともありますが、本作の編集は非常にスピーディで、コメントの応酬がまるで会話のよう。単に詰め込んでいるのではなく、ユーモアまで感じさせる巧みな番組なのです。そして、あの“LIVE AID”。ボブ・ゲルドフが「まるで台本でもあるかのようだった」と感嘆し、エルトン・ジョンが「QUEENに乗っ取られたような神がかり的なイベントになったよ」と白旗を振る。ロジャーやブライアンも「突然素晴らしい日々が戻ってきた」「あれ以降、自然に自信が甦ったんだ」と実体験のこもった言葉を綴る。その中で「フレディは初め乗り気ではなかった」と映画とはちょっと違った真実も語られるのです。そう、真実。実は、本作の真価はそこにある。あえて触れませんでしたが、本作には映画でも重要だったメアリー・オースティンや母親ジャー・バルサラも登場し、事実を語っていく。メアリーにバイセクシャル告白したとき、別居になったとき、医師から告知されたとき、そしてメンバーに「もう終わりにしたい」と告白したとき……。それがいつだったのか、どんな言葉だったのか。詳しく何月何日とは言いませんが、時系列は明らかで「フレディはこう言った」と具体的に話していく。ドラマティックに演出されたハリウッド映画とは異なる“本当のこと”が明かされていくのです。その真実は、ぜひ本作でご確認ください。よく知られたエピソードも多いのですが、それをネット記事で読むのと本人の口から聞くのはまったく違う。「例のことが浮かんだ」と語るブライアンの曇った表情、「彼の死が近いことは明らか」と言いつつも『INNUENDO』製作の日々を「素晴らしかった」と振り返るロジャーの決然とした瞳。フレディの死から8年が経ったからこそ冷静で、まだ「+ロジャース」も存在していなかったからこそ「有名歌手とは組んで欲しくない」という言葉も飛び出す。フレディへの想いは現在に通じつつ、今よりも率直で赤裸々な言葉たち★20年前に製作された、メンバーと関係者(メアリー・オースティン含む)のリアルなコメントに満ちた非常に生々しいヒストリー番組。これは素晴らしいです。対訳字幕も簡潔明瞭でナイス。お薦めです。 Broadcast Date: 5th May 2000 in Japan 1. Introduction 2. Early Days to Bohemian Rhapsody 3. Somebody To Love to We Are The Champions 4. Another One Bites The Dust to Rock In Rio 5. Live Aid 6. One Vision to Magic Tour 7. Freddie's Illness 8. Freddie's Death Report 9. Freddie Mercury Tribute Concert PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.49min.

Queen クィーン/TV Broadcast in Japan 2000

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