“LIVE 8”でのFLOYD再結成やロックの殿堂入り、シド・バレットの死など、紆余曲折を経て実現したギルモアのソロツアー“ON AN ISLAND TOUR”。その極上プロショットが登場です。そんな撮影されたのは「2006年8月26日グダニスク公演(ポーランド)」。その超極上マルチカメラ・プロショットです。もちろん、このショウはオフィシャル作品『LIVE IN GDANSK』ともなっており、特に3枚組仕様にはプロショットDVDも付属していました。しかし、本作はそれとはまったく別内容。某衛星放送局の特番“洋楽ライブ伝説”で公開された日本放送バージョンです。こうした特番はとかくオフィシャル映像をそのまま放送することが多いのですが、本作はそうではありません。公式DVDには収録されていないFLOYDナンバーもたっぷりなのです。やや話が先走り、『LIVE IN GDANSK』を体験されていないと分かりづらかったかも知れません。まずは、イチから。22年ぶりに実現したギルモアのソロツアー全景から始めましょう。 《3月6日『ON AN ISLAND』発売》・3月7日-26日:欧州#1(11公演)・4月4日-20日:北米(10公演)・5月26日-31日:英国(5公演)←※公式REMEMBER THAT NIGHT・7月27日-8月26日:欧州#2(7公演)←★ココ★ これが“ON AN ISLAND TOUR”の概要。このツアーの象徴と言えばオフィシャル映像『REMEMBER THAT NIGHT』ですが、それは母国イギリスでのショウ。本作のグダニスクは、その約3ヶ月後となるワールド・ツアー最終日でした。そして、このショウは特別でもありました。ポーランド労働組合「連帯」の全国執行委員会が結成されて20年の記念公演で、オーケストラとの共演が実現。さらに『REMEMBER THAT NIGHT』では観られなかった「Astronomy Domine」「A Great Day For Freedom」も演奏されました。もっと言えば、2008年に亡くなったリチャード・ライトにとって最後のFLOYD関連コンサートともなりました。そして、このショウは2つめの公式作『LIVE IN GDANSK』として残されているわけですが、メインはライヴアルバム2枚組。映像版はボーナス的なリリースでした。さて、本題。公式撮影されているだけあって、本作のクオリティも完全オフィシャル級。四の五の言っても始まらない超極上プロショットです。そして、一番気になるのはセット。ここで整理してみましょう。 第一部(9曲)・狂気;Speak to Me(★)/Breathe(★)/Time (Breathe Reprise)(★)・ON AN ISLAND:Castellorizon/On An Island/The Blue/This Heaven/A Pocketful Of Stones/Where We Start 第二部(2曲)・炎:Shine On You Crazy Diamond(★)・対;High Hopes アンコール(3曲)・炎:Wish You Were Here(★)・ザ・ウォール:Comfortably Numb・対;A Great Day For Freedom ※注:「★」印が『LIVE IN GDANSK』DVD編で観られない曲。……と、このようになっています。このツアーは二部+アンコール構成となっており、第一部は当時の新作『ON AN ISLAND』が軸。第二部以降はFLOYDナンバーのグレイテスト・ヒッツになっています。本作もフル収録ではないのですが、『LIVE IN GDANSK』のDVDでは観られなかったナンバーが5曲も収録。そのすべてがFLOYDナンバーなのです。しかもセレクトが美味しいだけでなく、それぞれが必見。特に面白いのは「Shine On You Crazy Diamond」でしょうか。イントロのシンセパートで登場するのは赤ワインを注いだグラス。その縁を撫でてハーモニーを奏でるグラスハープで演奏しているのです。これだけでも立派に公式盤のサブ・テキストなのですが、さらに番組独自のアーティスト紹介や日本語字幕も完備。「Speak to Me」で流されるモノローグもしっかり日本語訳さている。もちろん、この日だけのスペシャルだった「A Great Day for Freedom」もしっかり楽しめます。単に公式級の日本放送プロショットというだけでなく、オフィシャル作品では観られなかったFLOYDナンバーもたっぷり。さらに日本語字幕でショウの隅々まで堪能できる超極上映像です。海外放送版や3枚組『LIVE IN GDANSK』をお持ちの方も、そうでない方も必携の1枚。 Gdansk Shipyard, Gdansk, Poland 26th August 2006 PRO-SHOT (90:51) 1. Intro 2. Speak to Me★ 3. Breathe★ 4. Time★ 5. Breathe (Reprise)★ 6. Castellorizon 7. On an Island 8. The Blue 9. This Heaven 10. A Pocketful of Stones 11. Where We Start 12. Shine On You Crazy Diamond ★目玉 13. High Hopes 14. Wish You Were Here ★ 15. A Great Day for Freedom 16. Comfortably Numb★公式未収録のフロイド・ナンバーがたっぷり観れる!! David Gilmour - guitars, vocals Richard Wright - piano, Hammond organ, Farfisa organ, vocals Jon Carin - keyboards, synthesiser, backing vocals Guy Pratt - bass guitars, backing vocals, glass harmonica Phil Manzanera - guitars, backing vocals, glass harmonica Dick Parry - tenor and baritone saxophones, electronic organ, glass harmonica Steve DiStanislao - drums, percussion, backing vocals Zbigniew Preisner - conductor Leszek Mozdzer - piano Polish Baltic Philharmonic orchestra Igor Sklyarov - glass harmonica PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.91min.