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EL & P Emerson,Lake & Palmer エマーソン・レイク・アンド・パーマー/Canada 1977 Best Version

キース・エマーソンの執念によって実現し、EL&Pの命運を変えてしまった1977年のオーケストラ共演ツアー。その現場を伝える伝統プロショットが登場です。そんな本作が撮影されたのは「1977年8月26日モントリオール公演」。古くから“WORKS TOUR”を象徴し、ライヴアルバム『IN CONCERT』『WORKS LIVE』の映像編ともなってきた廃盤の公式マルチカメラ・プロショットです。この映像はVHS時代からソフト化され、2002年にはDVDリリースもされた大定番。本作は、その最高峰マスターを精緻に復刻したオリジナル・バージョンをディスク1に、実際のショウ通りに再編集されたバージョンをディスク2に配した2枚組です。一般に“WORKS TOUR”はオーケストラ帯同ツアーとして有名ですが、実際にはトリオだけの公演も数多くありました。まずは、実際の状況を振り返り、ショウのポジションを確かめてみましょう。1977年・5月24日-6月12日:オケ共演(11公演+トリオ2公演)《6月16日-7月5日:トリオ15公演》 ・7月7日-9日:オケ共演(MSG3公演)《7月10日-8月23日:トリオ34公演》・8月26日:オケ共演(モントリオール) ←★本作★《10月15日-11月30日:トリオ35公演》1978年《1月16日-3月13日:トリオ48公演》 これが1977年/1978年のEL&P。当時の記録には曖昧な点も多いので公演数まで厳密とはいきませんが、おおよその流れ/スケールはご理解いただけると思います。「オケ共演」と「トリオ公演」のショウはかなり複雑に混在しつつ、そのほとんどが「トリオ」。およそ130公演以上が「トリオ公演」だったのに対し、「オケ共演」はわずか15公演ほどでした。その貴重な「オケ共演」も大きく3つに分かれ、多くがツアー冒頭の5月/6月に集中。その後はニューヨークのMSG3連続公演と本作のモントリオール公演だけでした。そんな最後の「オケ共演」で記録された本作は、まさに伝統の名作。さまざまなヒストリー映像にも使用されてきたので部分的にご覧になった事がある方も多いと思いますが、長尺版は2002年盤もとうの昔に廃盤。今や中古でも数万円のプレミアが付いています。本作は、そのベスト・バージョンをDVD化したもの。やや暗めの画面とフィルム質感は当時のままながら、ノイズも劣化も見られない映像美で巨大なスタジアムを埋め尽くすオーケストラ共演コンサートのスペクタクルを楽しめます。オリジナル映像通りのディスク1も懐かしいのですが、やはり本作で美味しいのは曲順を再編集したディスク2。『IN CONCERT』の拡張版である公式ライヴアルバム『WORKS LIVE』もありますが、実は実際のショウには準じておらず、トリオ公演からも混ぜられています。良い機会ですので、ここで実際のモントリオール公演のセットを確かめておきましょう。Abaddon's Bolero Hoedown [未収録] Karn Evil 9: 1st Impression, Part 2 The Enemy God Tarkus [未収録]C'est la vie Lucky Man Pictures at an Exhibition Piano Concerto No. 1, First Movement [未収録]Piano Concerto, 3rd Movement Closer to Believing [未収録] Knife-Edge [未収録]Tank Nutrocker Pirates Fanfare for the Common Man/Rondo ……と、このようになっています。本作はあくまでも現存する映像を元にしているのでショウの完全形とはならないわけですが、オリジナル版がかなり豪快に組み替えられていたのがご理解いただけるでしょう。もちろん、本作のディスク2もブツ切りではなく丁寧に編集されており、まるで最初からこの仕様だったかのように自然にショウを楽しめます。オーケストラと共に演奏する「The Enemy God」「C'est la vie」「Piano Concerto」「Tank」も素晴らしいですが、やはり目玉は「展覧会の絵」。クラシック曲の先祖返りとも言えるわけですが、それだけにオケとの親和性も素晴らしい。そしてハイライトは「Pirates」「Fanfare For The Common Man」の2連発。特に「Pirates」は『WORKS LIVE』でも聴けなかった大作として映像版の目玉であり続けてきましたが、この2曲は『ELP四部作』のバンドサイド(D面)そのものでもある。オーケストラを伴ってこそ完全形であり、共演ツアーの意義を濃縮したような壮大な世界をたっぷりと楽しめるのです。EL&P流にロックをプログレスし、行き着いた壮大なるオーケストラ共演コンサート。希代の天才キース・エマーソンの夢と野望が結晶となったショウをマルチカメラ・プロショットで楽しめる映像傑作です。本来であれば、長い歴史の間に完全版の発掘でも再演でも行われて然るべきだったのですが、現実にはオリジナル映像ですら廃盤の憂き目に遭っている。そんな悲運の映像をオリジナル版と再編集版で楽しめる2枚組。 Olympic Stadium, Montreal, Quebec, Canada 26th August 1977 PRO-SHOT(BEST VERSION) Disc 1(86:54) 1. Abaddon's Bolero 2. The Enemy God 3. Karn Evil 9 1st Impression Part 2 4. Pictures At An Exhibition 5. C'est la Vie 6. Lucky Man 7. Piano Concerto No.1 3rd Movement 8. Tank 9. Nutrocker 10. Pirates 11. Fanfare For The Common Man Disc 2(86:53) Corrected Track Order Edition 1. Abaddon's Bolero 2. Karn Evil 9 1st Impression Part 2 3. The Enemy God 4. C'est la Vie 5. Lucky Man 6. Pictures At An Exhibition 7. Piano Concerto No.1 3rd Movement 8. Tank 9. Nutrocker 10. Pirates 11. Fanfare For The Common Man PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.174min.(TOTAL)

EL & P Emerson,Lake & Palmer エマーソン・レイク・アンド・パーマー/Canada 1977 Best Version

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