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Pink Floyd ピンク・フロイド/炎:あなたがここにいてほしい Wish you were Here Japanese Broadcast Edition

大好評を賜っている『THE DARK SIDE OF THE MOON DOCUMENTARY』の続編とも言うべき1枚。名盤中の大名盤『炎:あなたがここにいてほしい』を特集した大傑作ドキュメンタリーがリリース決定です。そんな本作は、英国で制作されたテレビ特番“THE STORY OF WISH YOU WERE HERE”。この番組は2012年にオフィシャルDVD化もされていますが、本作はその2年前となる2010年9月に某衛星放送局で放映されたもの。ドキュメンタリーでは重要な日本語字幕も完備された日本放送バージョンをDVD化したものです。その内容は、まさに傑作。前作となる『狂気』ドキュメンタリーと同じようにメンバーやプロデューサー、デザイナー、フォトグラファー等アルバム製作に直接関わった人達を中心に、さらにマネージャーやジャーナリストまで登場。リアルなコメントでアルバムが出来上がっていく現場を再現していくのです。『狂気』の巨大な成功に潰され、無気力に陥っていった初期、「Shine On You Crazy Diamond」初演の惨状、テーマ「不在」を見出してから前に進めるようになった様子などなど、アルバムを創り上げていく段階を実感のこもった言葉で積み上げられていく。しかも、本作の場合は事実関係だけではありません。メンバーやマネージャーなど、初期を知る人々がシドの人となりや賛辞、言いづらい本音までたっぷりと語ることで今まで知っていた事実にも重みや実感が宿っていく。例えば、シドが『炎』の制作中にスタジオを訪れたエピソード。その事実自体は有名ですし、「ロジャーはショックのあまり泣き崩れた」と文字で見た事は何度もあります。しかし、本作ではその様子があまりにもリアル。「デヴィッドが『あれ、誰かわかる?』って聞いてきた」「でも誰だか全然わからなくて……」とニックが言葉を詰まらせ、「みんなショックを受けて、誰かが彼に声をかけるのを待っていた」と時の止まった現場を綴る。ギルモアも「あんな長く気まずい空気が流れるのも妙だけど」「痩せてエレガントで時にだらしなくぼうっとしていて……そんな彼だったのに」と言葉を絞り出す。変わり果てたシドの写真も登場しますが、その現場を語るメンバーや関係者の声色と表情がとにかく重く、リアル。ただ知っているだけの事実関係とは違う、現実感が心に刻まれるのです。もちろん、本作は闇雲に悲痛なエピソードを演出するお涙頂戴劇ではなく、名盤の裏側をえぐり出すドキュメンタリー。製作過程の興味深いエピソードも満載です。特に面白いのは、エンジニアのブライアン・ハンフリーズのシーン。前作『狂気』編と同じように実際にコンソールをイジりながら本物のマルチ・トラックを再生して解説してくれるのです。例えば、「Have A Cigar」。当初はギルモアやロジャーが歌ってみたもののしっくりと来ず、ロイ・ハーパーが起用されるわけですが、そこでも当時レコーディングされたテイクを流し、(今いちだろ?)と言わんばかりに「これがデイヴ(の歌)」「こっちがロジャー」と聴かせてくれる。ロイのテイクにしてもバック一切なしのアカペラ・バージョンや未発表バージョンなど、貴重テイクが(部分的ながら)続々と披露されるのです。残念ながら『HOUSEHOLD OBJECTS』についてはほとんど触れませんが、ワイングラスの音が「Shine On You Crazy Diamond」のイントロになっている話も出てきます。また音楽だけでなく、アルバム・ジャケットやアニメーションなどについてもたっぷり。デザイナーのストーム・ソーガソンやオーブリー・ポー・パウエル、カメラマンのジル・ファーマノフスキー、イラストレーターのジェラルド・スカーフも登場し、数々のアートワークが生まれていった現場を語る。ドラッグ漬けにミッキーマウスや前衛的なアニメーションに込められた意味、モデルを水の中に沈めた話、黒ラッピングが「不在」を意味している事など、面白い話が目白押し。特に傑作なのは、あのジャケットで燃えている人物ロニー・ロンデル。彼はスタントマンで「余裕だよ」「楽勝だった」と当時を振り返りつつ撮影の最後には火だるまになった事を明かし、「次の機会には火を(絵で)描いてもらっても俺は構わないけどね」と語っている。邦題『炎』の元となった現場が分かるだけでなく、本人そのものを見られる事が何とも楽しいのです。なかなか見られない関係者もたっぷりですが、やはり一番はメンバー自身のシーン。番組製作時には故人となっていたリックも2001年のアーカイヴ・インタビューで登場し、4人全員が大いに語っている。特にロジャーとギルモアはアコギを片手にインタビューに応えており、その場で内容に沿った生演奏も披露してくれる。特に素晴らしいのは「Wish You Were Here」でしょうか。ロジャーが「デヴィッドとのコラボレーションはとても良かった」としみじみと語っては弾き語り、それがギルモアの弾き語りシーンと交錯する。そんな「Wish You Were Here」から24年時空を超え、あの“LIVE 8”の再結成シーンと繋がっていくハイライトは実に感動的です。「シド・バレット2006年死去 享年60歳」「リチャード・ライト2008年死去 享年65歳」のテロップで幕を閉じる本作。『炎:あなたがここにいてほしい』は単に優れた音楽アルバムというだけでなく、彼らの人生・キャリアまで駆け抜ける1枚だった……そんな事にまで気づかされる映像作品です。後の公式DVDでは追加インタビューもあるため、公式盤をお持ちの方にはコレクション的な1枚になりますが、初見の方には凡百のドキュメンタリーとは次元の違う完成度に感動することでしょう。『狂気』編にも劣らない音楽ドキュメンタリーの大傑作。 Broadcast Date: 13th September 2010(59:25) 1. Intro 2. Syd Barrett 3. Set The Controls For The Heart Of The Sun 4.Us And Them 5. Shine On You Crazy Diamond 6. Brian Humphries 7.Have A Cigar 8. Jill Furmanovsky 9. Storm Thorgerson 10. Gerald Scarfe 11. Shine On You Crazy Diamond 12. Syd Barrett 13. Venetta Fields & Carlena Williams 14. Welcome To The Machine 15. Album Cover 16. Wish You Were Here 17.Syd Barrett 18. Wish You Were Here (Live 8) 19. End Credit PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.60min.

Pink Floyd ピンク・フロイド/炎:あなたがここにいてほしい Wish you were Here Japanese Broadcast Edition

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