Name: Heart ハート/Dominican Republic 1982 Best Ever & more
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Heart ハート/Dominican Republic 1982 Best Ever & more

1979年の来日公演終了後、オリジナル・メンバーのロジャー・フィッシャーが脱退した事を切っ掛けに、HEARTは変化の時代を迎えます。５人編成で行われた1980年「BEBE LE STRANGE」ツアー、1982年の「PRIVATE AUDITION」を経て、HEARTは名実ともにアンとナンシーのウィルソン姉妹が率いるバンドへと変化していきます。その変化の真っ只中にあった1982年「PRIVATE AUDITION」発表後のワールドツアーより、ハイ・クオリティなプロショット映像をパッケージしたファン必見必携の一本が、本作「CONCERT FOR THE AMERICAS & ROCKPOP IN CONCERT」なのです。ロジャー・フィッシャーが脱退した後のHEARTは5人編成で「BEBE LE STRANGE」とそのツアーを乗り切り、続くアルバム「PRIVATE AUDITION」も収録します。しかし「PRIVATE AUDITION」ツアーを前にして、ベースのスティーヴ・フォッセンとドラムのマイケル・デロージャーが脱退してしまい、リズムセクションの交代が発生します。こうしてウィルソン姉妹とキーボードのハワード・リース、マーク・アンデスとデニー・カーマッシのリズム隊という、'80年代黄金期のメンバーが構成されるに至ります。体勢を整えたHEARTは５月から「PRIVATE AUDITION」ツアーを開始し、６月にはイギリスを、７月以降はアメリカ各地をサーキットします。本作ではその'82年ツアーより、８月に行われた"コンサート・フォー・アメリカス"としてのドミニカ公演と、ツアー序盤のドイツ・ドルトムンド公演の模様を、どちらも過去最良と断言しうるマスターより収録しています。メインに収録されているのは、'82年８月22日にドミニカ共和国のサント・ドミンゴで行われた"コンサート・フォー・アメリカス"の模様です。このライヴはフェスティバル形式で、フランク・シナトラとバディ・リッチをヘッドライナーに、HEARTのほかSANTANAも参加していました。同日の映像はVTR時代から有名ですが、それら過去の素材はクオリティ的に厳しいものが中心でした。しかし今回用いられたマスターは従来の素材を問題にしないほど優れた画質で、30年前のTV放送映像としては間違いなくトップレベルの内容。自然な発色やシャープな輪郭は、映像を観た瞬間ファンにマスター・クオリティを確信させる事でしょう。'80年代前半のHEART人気は、'70年代と較べて陰りが見えてきた時期ですが、彼女らがステージで魅せるパフォーマンスには一点の曇りも無く、いきなりの「Crazy On You」から、お馴染みの代表曲と当時の新曲を交えたライヴは見応え抜群です。「PRIVATE AUDITION」からの新曲「This Man Is Mine」や「The Situation」は、本映像の大きな見所。ジョージ・ベンソンのカヴァー「Tell It Like It Is」は、公式の「GREATEST HITS LIVE」や、今回登場する「BEBE LE STRANGE IN CINCINNATI」でライヴ音源を楽しめましたが、優れた映像で観られるのは嬉しい！　さらに「Straight On」・「Magic Man」といった定番曲は相変わらずのHEARTらしい演奏を楽しめます。ラストは勢いとパワーで観る者を圧倒する「Barracuda」とLED ZEPPELINカバー「Rock 'n' Roll」でクロージング。ウィルソン姉妹のプレイは言うに及ばず、新加入のマークとデニーのリズムも良い仕事をしていて、この３年後に訪れる「HEART」での大ブレイクを予感させるライヴです。本作の後半は同じく「PRIVATE AUDITION」当時より、ツアー序盤の'82年5月28日のドイツ・ドルトムンド公演を、ドイツのTV放送"ロック・ポップ・イン・コンサート"より７曲・33分間収録しています。こちらはかつてTHE KINKSとのカップリング・タイトル「GERMANY 1982」として登場した事がありましたが、画面の見やすさに加え、同時代でも双璧といえるプロショット映像をまとめたコレクション性など、本作は大きなアドバンテージを有しています。この'82年５月にはまだリリース前だった「PRIVATE AUDITION」からの新曲はチョイスされていませんが、全米５位を記録した「BEBE LE STRANGE」から「Even It Up」・「Raised On You」は見どころ。さらに名曲「Barrcuda」から、最後はお約束の「Rock 'n' Roll」がパワー満点の演奏で炸裂します！　収録時間こそ短いものの、躍動感溢れるステージングは最初から最後まで見応えたっぷり。HEARTらしい繊細さと力強いグルーヴが共存した、高品位なパフォーマンスをしっかり楽しめます。本作のみのオリジナル・メニューに加えて、上位マスターを駆使した素材のクオリティなど、どちらの映像も既発の役目を終わらせるほど素晴らしく、このまま通常リリースされないのが不思議に感じる充実の一本です。 Amphitheatre, Santo Domingo, Dominican Republic 22nd August 1982 PRO-SHOT(BEST EVER) Westfallenhalle, Dortmund, Germany 28th May 1982 PRO-SHOT Live at Amphitheatre, Santo Domingo, Dominican Republic 22nd August 1982 1. Introduction 2. Crazy On You 3. Raised On You 4. This Man Is Mine 5. Straight On 6. Magic Man 7. Tell It Like It Is 8. Dog & Butterfly 9. The Situation 10. Even It Up 11. Barracuda 12. Rock And Roll ROCK POP IN CONCERT Live at Westfallenhalle, Dortmund, Germany 28th May 1982 13. Straight On 14. Even It Up 15. Raised On You 16. Dog & Butterfly 17. Tell It Like It Is 18. Barracuda 19. Rock And Roll Ann Wilson - Vocals Nancy Wilson - Guitar, Vocals Howard Leese - Guitar, Keyboards, Vocals Mark Andes - Bass, Vocals Denny Carmassi - Drums PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.83min.