全世界の注目を受けて進行中の2021年版“NO FILTER Tour”。その最新レポートとなる傑作映像が登場です。現在までに5公演が行われましたが、本作に収められているのは4公演目。「2021年10月9日ナッシュヴィル公演」の超絶景オーディエンス・ショットです。2021年の映像と言えば、初日に記録された『ST. LOUIS 2021: Multicam』が大好評を博しておりますが、本作はその姉妹作でもある。同じ人物が編纂・公開したマルチカメラ編集の続編なのです。ただし、個性は『ST. LOUIS 2021: Multicam』とやや異なる。前作は膨大な数のオーディエンス・ショットを駆使して制作されましたが、本作はほぼワンカメ。一部で会場の雰囲気を伝える別カットが使用されている。プロショット代わりの多彩な見応えを追求するのではなく、観客の1人となって現場に居合わせる「体験型の映像作」なのです。同じ制作者なのに違う作風になったのはナゼなのか。理由は分かりませんが推測はできる。1つには素材量の違い。初日のセントルイス公演はチャーリー亡き後のストーンズを目撃しようと全世界が注目し、膨大な映像も一気に噴出。『ST. LOUIS 2021: Multicam』はその異様な素材数を活かしまくっていました。しかし、そこで「ストーンズはストーンズ」を確認した世界は安心したのか、2日目以降は映像も録音も急激に少なくなった。そ本作のナッシュヴィル公演でも初日ほどの素材は望めない状況が続いているのです。とは言え、映像が1種しかないわけではない。すでに数種のフル映像の他、1曲単位の映像も登場していますし、実際本作でもそのうち幾つかがイメージ的に採用されてもいます。それでもなお、ほぼ1カメで通されているのは、それだけメインカメラが絶景だから……いや、そう断言されているわけではないのですが、そうとしか思えないほど素晴らしいのです。その凄みは、何と言っても近さと遮蔽物ナシの絶景! ステージ右寄り(ロニー寄り)のステージ直近から撮影されたアングルは、手を伸ばせば触れられそうなほど目の前で、そこからグイグイとズームしていくとミックの顔面が画面いっぱいになる。しかも、その画質はこめかみに浮かぶ血管の凹凸までリアルで、ブロンド1本1本の輝き方まで鮮明。もちろん、ミックがロニーやキースと絡めば徹底的に追いかけるカメラワークも素晴らしい。コンサートのベスト・シートは人によって様々ですが、ここまでの間近席が羨ましくない人はいない。そんな特等席体験に浸りきれるのです。そして、その体験感がさらに引き上げてくれるのが極上の音声。先日はマニア向け速報アルバム『NASHVILLE 2021: LIVE STREAM』もご紹介しましたが、本作の音声はまるで違う。映像とは同じなのか別録音なのかは分かりませんが、猛烈にオンでド密着、そして艶やか繊細という名録音なのです。そんな特等席クオリティで描かれるのは、初日セントルイス公演から様変わりしたフルショウ。ツアーが進行中でもありますので、どう変化したのかに注目してセットを整理しておきましょう。2021年の固定曲・Tumbling Dice/19th Nervous Breakdown/You Can't Always Get What You Want/Living In A Ghost Town/Start Me Up/Honky Tonk Women/Miss You/Midnight Rambler/Paint It Black/Sympathy For The Devil/Jumping Jack Flash/Gimme Shelter/(I Can't Get No) Satisfaction 日替わり曲・Street Fighting Man/Slipping Away/Let's Spend the Night Together/Troubles a' Comin/Dead Flowers(★)/Connection(★)※注;「★」印は、2021年初登場となる曲。……と、このようになっています。前作『ST. LOUIS 2021: Multicam』では2019年から引き継いだレパートリーを「固定曲」としましたが、今回からは現行「2021年版NO FILTER」で不変の曲に限定しました(速報によるとイングルウッド公演で「Street Fighting Man」「Slipping Away」が日替わり曲になりました)。初日は例外的で、2日目から「Let's Spend the Night Together」「Troubles a' Comin」を毎回演奏。さらにナッシュヴィル公演でポイントなのは、2021年初披露となった「Connection」「Dead Flowers」の登場。特に「Connection」は“A BIGGER BANG Tour”以来、15年ぶりの復活です。初日セントルイス公演で見事なマルチカメラ作品を手掛けたマニアが、あえて「ほぼ1カメ」で制作した映像作品です。最新機材による極上のリアルタイム・レポートであり、誰もが羨む特等席からのフルショウ体験……紛れもなく今一番アツい映像作品です。“NO FILTER Tour 2021”の4公演目「2021年10月9日ナッシュヴィル公演」の超絶景オーディエンス・ショット。初日の傑作『ST. LOUIS 2021: Multicam』と同じマニアが公開したマルチカメラ編集の続編です。ただし、今回はほぼワンカメでして、その特等席ぶりが凄い。手を伸ばせば触れられそうなほど目の前で、そこからグイグイとズームしていくとミックの顔面が画面いっぱいになる。しかも、その画質はこめかみに浮かぶ血管の凹凸までリアルで、ブロンド1本1本の輝き方まで鮮明です。「Dead Flowers」や15年ぶりの「Connection」も復活したフルショウを特等席から絶景体験できる映像傑作です。Nissan Stadium, Nashville, TN, USA 9th October 2021 AMAZING SHOT!!! (126:12) 1. Intro 2. Street Fighting Man 3. Let's Spend the Night Together 4. Tumbling Dice 5. Words For Charlie 6. 19th Nervous Breakdown 7. Troubles a' Comin 8. Dead Flowers 9. You Can't Always Get What You Want 10. Living in a Ghost Town 11. Start Me Up 12. Honky Tonk Women 13. Band Introductions 14. Connection 15. Slipping Away 16. Miss You 17. Midnight Rambler 18. Paint It Black 19. Sympathy for the Devil 20. Jumping Jack Flash 21. Gimme Shelter 22. Satisfaction COLOUR NTSC Approx.126min.