凄まじい作り込みが大評判を巻き起こしている2021年版“NO FILTER Tour”のマルチカメラ・オーディエンス作品。その第二弾がリリース決定です! そんな本作に収められているのは「2021年9月30日シャーロット公演」。そのオーディエンス・ショットです。現在、最新ツアーの映像と言えば『ST. LOUIS 2021: MULTICAM』が大定番となっておりますが、本作はそのシャーロット版とも言うべきもの。全世界が注目した初日セントルイス公演は映像も録音も大量に登場しましたが、その後は急速に沈静化。映像も録音も傑作レベルの記録が登場していないだけに「マルチカメラ映像はしばらくオアズケか……」と思われていましたが、半月以上遅れてまさかまさかの2公演目が登場したのです。遅れた理由は、本作を観れば一目瞭然。『ST. LOUIS 2021: MULTICAM』にも負けない凄まじい作り込みに時間がかかったのは想像に難く ない。プロカメラもびっくりの超接写から空撮に近いほどのスペクタクル遠景、それ自体がマルチなスクリーン・ショット等々など、多彩なアングルが膨大に使用され、1曲内でどんどん切り替わっていく。しかもそのセレクトも、タイミングも、スイッチングの演出に至るまで凝りまくり。制作者の生業までは分かりません(苦笑)が、映像関係のプロフェッショナルじゃなかろうか……そんな妄想まで掻き立てられる超絶の編集技なのです。さらに、本作は『ST. LOUIS 2021: MULTICAM』以上の難行だった事も想像できる。その理由は音声。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、シャーロット公演には通し録音が登場していない。世界中のマニアが待ちきれず、細切れ映像を繋ぎ合わせてライヴアルバムと作っているような状況でもあるのです。これは映像編集においても大きなネック。通常のマルチカメラ編集は通し録音をベースにして、そこに映像を当てはめていくもの。もし、通し録音ではなく細切れ映像を音声ごとツギハギしていったら数秒毎に音質が変わり、音楽作品として成立しなくなるのです。ところが、シャーロット公演には土台となる録音がない。そこから手作りしていかなければならないわけです。実際、本作は音声からも気の遠くなる作業が透ける。実のところ本作も1曲1曲で音質が変わり、決して通し録音ではない。しかし、アングル単位ではなく、1曲1曲はベスト・サウンドで通されており、それぞれのサウンドも丁寧にマスタリングされて近づけられている。目まぐるしくアングルが変わっても、音声はビシッと安定していてライヴに没入できるのです。そんな執念の編集で描かれるのは初日から様変わりしたショウ。ここでその内容も整理しておきましょう。固定曲 Tumbling Dice/19th Nervous Breakdown/You Can't Always Get What You Want/Living In A Ghost Town/Start Me Up/Honky Tonk Women/Miss You/Midnight Rambler/Paint It Black/Sympathy For The Devil/Jumping Jack Flash/Gimme Shelter/(I Can't Get No) Satisfaction 日替わり曲・キース・コーナー:Before They Make Me Run(★)/Slipping Away・その他:Street Fighting Man/Let's Spend the Night Together(★)/Troubles a' Comin(★)/Let It Bleed(★)※注:上記はミネアポリス公演(10/24)までのセット情報から構成。「★」印は2021年の初登場曲。……と、このようになっています。「Wild Horses」「It's Only Rock 'n Roll」「Under My Thumb」「Happy」といった初日だけだった曲が落ち、「Let's Spend the Night Together」や「Troubles a' Comin」「Slipping Away」など2021年の半定番とも言うべき曲が登場。「2021年の基礎」とも言うべきセットが完成しました。「Let It Bleed」もまだシャーロット公演でしか演奏されていません。ほとんどが2年前にも演奏されていましたが、例外なのがTHE CHI‐LITESのカバー「Troubles a' Comin」。ツアーに先立つプライベート・ショウで初披露され、この日が二度目という貴重な生演奏なのです。そんなフルショウの後に、ボーナス映像として会場の設営風景やTVニュース(貴重な最新プロショット素材も使用されています)も収録され、お腹いっぱいになれる本作。それにしても通しの録音も映像もない中で、よくぞここまでのクオリティを実現したものです。無心に楽しめるマルチカメラ・オーディエンスではありますが、発掘状況まで想いを馳せると戦慄走るド迫力まで感じる大傑作です。「2021年9月30日シャーロット公演」のオーディエンス・ショット。海外マニアが制作したマルチカメラ編集作品で、その作り込み精度は強烈。プロカメラもびっくりの超接写から空撮に近いほどのスペクタクル遠景、スクリーン・ショット等々など、多彩なアングルが膨大に使用され、1曲内でどんどん切り替わっていく。しかもそのセレクトも、タイミングも、スイッチングの演出に至るまで凝りまくり。シャーロット公演は通し録音も発掘されていないのですが、1曲単位の音声をシームレスに接続。マニアの情熱が結実した見事な最新フル映像作品です。Bank of America Stadium, Charlotte, NC, USA 30th September 2021 AMAZING SHOT!!! (137:46) 1. Introduction 2. Street Fighting Man 3. Let's Spend The Night Together 4. Words For Charlie 5. Tumbling Dice 6. 19th Nervous Breakdown 7. Troubles A’ Comin 8. Let It Bleed 9. You Can't Always Get What You Want 10. Living In A Ghost Town 11. Start Me Up 12. Honky Tonk Women 13. Band Introductions 14. Before They Make Me Run 15. Slipping Away 16. Miss You 17. Midnight Rambler 18. Paint It Black 19. Sympathy For The Devil 20. Jumping Jack Flash 21. Gimme Shelter 22. Satisfaction 23. A Last Bow Bonus Tracks 24. Stage Set Up 25. News Footage 26. WCNC Report 27. FOX46 Report I 28. FOX46 Report II COLOUR NTSC Approx.138min.