【エリック・クラプトンの衛星テレビ放映版スペシャル映像集!】「エリック・クラプトン・ウィーク」を記念して、20年前に衛星テレビで放映されたスペシャルプログラム「エリック・クラプトン・スペシャル~ライブ&ドキュメンタリー」。この映像は、この局が独自に編集し、まとめたもので、2001年当時アルバム「REPTILE」をリリースし、公開していたプロモーション映像からのインタビューやミュージッククリップのほか、残されているライブ映像を年代順に編集した「ライブヒストリー」で構成されています。クラプトンのインタビュー映像自体がこれほど使われていることも珍しい上に、プロショットの名曲ライブが目白押しという点で、クラプトンファンのみならず、オールジャンルの音楽ファンの方々にクラプトンというアーティストの概要を分かりやすく提示したものと言えます。もちろんコアなクラプトンファンの方にも、「おっ、この映像を使うか」と唸らせるような内容になっています。画質、音質とも当時からまったく劣化のない状態で保管されていたものですので、鮮度バツグンです。84分という、通常のコンサート並みの尺ですが、まったく退屈することのない映像の連続で、一気に鑑賞していただけることと思います。【信頼するバンドメンバーとの絆が垣間見られる貴重クリップ】当時EPKとして公開された中から、これらのインタビューと楽曲が抜粋されています。2001年のアルバム「REPTILE」をサポートしたリズムセクションは、ネイザン・イースト(ベース)とスティーヴ・ガッド(ドラム)でした。奇しくも近年、クラプトン自身が発言した、「最も信頼する人たち」です。ツアーを企画した時、何かセッションしたいと考えた時に必ず頭に浮かぶのがこの二人とクリス・スティントン(キーボード)だそうで、今月リリースされる無観客ライブセッション映像&オーディオ「Lady In The Balcony : Lockdown Sessions」でもこの三人にサポートされていました。彼らとの信頼関係は2001年時点で既に築かれていたようで、このインタビュー映像からもその絆を垣間見ることができます。音楽とは、楽器や機械が作るものではなく、人間が作るものだというクラプトンの信念がよく分かります。【バラエティに富んだ映像選曲がクラプトンの音楽の幅を表現】クリーム時代(60年代)のレパートリーからデレク&ザ・ドミノス時代(70年)、ソロキャリア(74年~92年)の楽曲が選ばれていますが、ライブ年度は様々。さらにブルースナンバーも加え、クラプトンがこれらの楽曲をキャリアを通じて大切にしてきたことが分かります。ソロアーティストとしてカムバックした当時には、「スーパーギタリスト」の称号を嫌悪してクリーム時代のナンバーをライブ演奏することを封印していた時期もありましたが、ソロ活動を進めていくうちに、すべての楽曲が自分を育ててくれたことを達観、過去のナンバーを演奏することに何のてらいもなくなりました。ブルースをプレイする一方で、コマーシャルなヒット曲も同時に演奏することに葛藤を覚えた時期もありましたが、父と慕った黒人ブルースマン、故マディ・ウォータースから、「いいじゃないか。最後はブルースに戻ればいいんだ。」と声をかけてもらい吹っ切れたと言います。私生活面でも音楽面でも悩み続けてきたクラプトンが、ライブのその瞬間その瞬間にはいつも真摯に音楽と向き合ってきたことがこの映像からも窺い知れることと思います。制作者のクラプトンに対する正しい理解の下に作られた特番だと言える、良質な番組です(ライブの年はクレジットが間違っているものもありましたので、ソングリストにて訂正しています)。84分でクラプトンを表現し尽くすことは不可能ですが、彼の人となり、音楽、テクニックは正確に俯瞰できるものとして、是非ご鑑賞いただきたい映像です。Broadcast in Japan 2001 1. Intro 2. Eric with The Band (Don't Let Me Be Lonely Tonight / Got You On My Mind / Traveling Light) 3. I Ain't Gonna Stand For It (Promo Clip) Live Performance 4. Interview (2001) 5. I Shot The Sheriff (1977) 6. Further On Up The Road (1981) 7. Sunshine Of Your Love (1990) 8. Interview (1999) 9. White Room (1990) 10. Wonderful Tonight (1991) 11. Tears In Heaven (1992) 12. Interview (1999) 13. Old Love (1996) 14. Holy Mother (1996) 15. Layla (1999) 16. Little Wing (1999) 17. Interview (1999) PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.84min.