内容は、2001年の「レプタイル南 米ツアー」から、10月6日のアルゼンチン、ブレノスアイレス公演を現地のテレビ局がマルチカメラによるプロショットで完全収録して放映したものです。 PAL方式をNTSCに変換していますが、クリアさや色調、明るさも変わらず、原色のままお楽しみいただけます。この後すぐにジャパンツアーが実施された ので、バンドメンバーはジャパンツアーと同じで、キーボードは体調不良に至ったUSツアー時のビリー・プレストンに代わり、グレッグ・フィリンゲインズが 務めていました(ビリーはこの後2004年にクラプトンの「ロバート・ジョンソン・プロジェクト」に参加するまでに快復しますが、2006年に亡くなりま した)。ジャパンツアーからは12月4日の武道館公演が日本でもテレビ放映され、オフィシャルDVD化されて発売されていますが、本盤のそれとの大きな違 いは、とにかくエキサイティングな南米のオーディエンスの盛り上がり具合に尽きるでしょう。曲間のたびに応援歌のような合唱が巻き起こります。あまりの盛 り上がりにクラプトン自身が少し引いてしまって、なかなか曲を始められないというシーンもあるほどです。Laylaに至っては、イントロであのフレーズを 大合唱した上に、発煙筒を焚くという暴挙に出ています。南米ならではの「熱さ」を画面から感じ取っていただくのも一興でしょう。さらに日本公演の映像で は、半袖のネイビーブルーのシャツ姿だったクラプトンが、ここではよりカジュアルな長袖のスウェットシャツ姿です。いかにリラックスしていたかということ でしょう。そして使用しているギターは、ジャパンツアーとは異なり、「クラッシュ1号機」のストラトキャスターです。このようにビジュアル面ではジャパン ツアーとの違いが楽しめます。演奏の方は、全員キャリアに裏付けられたバンドメンバーだけに安心して鑑賞できる安定感を誇ります。クラプトンも快調そのも のです。それもそのはず、この当時クラプトンは、この南米と日本を回ってから、大規模なツアーから引退する決心をしていました。本盤に捉えられた時点では 日に日に迫り来る引退の瞬間まで、思い残すことがないよう完全燃焼を心掛けていたと思われます。1990年の「ジャーニーマンツアー」以降、南米でのクラ プトンの映像が放映される機会は多くなりましたが、その中でも本盤はクオリティ面で必携の一作と言えるでしょう。オリジナル・メニュー付き。Live at River Plate Stadium, Buenos Aires, Argentina 6th October 2001 PRO-SHOT Disc 1(60:36) 1. Key To The Highway 2. Reptile 3. Got You On My Mind 4. Tears In Heaven 5. Bell Bottom Blues 6. Change The World 7. My Father's Eyes 8. River Of Tears 9. Going Down Slow 10. She's Gone Disc 2 1. I Want A Little Girl 2. Badge 3. Hoochie Coochie Man 4. Stormy Monday 5. Cocaine 6. Wonderful Tonight 7. Layla 8. Sunshine Of Your Love 9. Somewhere Over The Rainbow Eric Clapton - Guitar, Vocals Andy Fairweather Low - Guitar, Vocals David Sancious - Keyboards, Vocals Greg Phillinganes - Keyboards Nathan East - Bass, Vocals Steve Gadd - Drums PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx. 123min.