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Paul McCartney ポール・マッカートニー/ゲット・バック 修正版 Get Back Speed Corrected Edition

これまで、ビートルズ幻のアルバム「GET BACK」関連の音源ベストを刷新するリリースが続いてまいりましたが、もまた「GET BACK」をリリースいたします。とはいっても、ビートルズではございません。今回はポールの「GET BACK」。え?と思われるでしょう、当然です。そう、1989年から90年にかけてのワールド・ツアーの模様を捉えた映画の「GET BACK」。「それって珍しくも何ともないんじゃ?」ごもっとも。映画ソフト自体は現在廃盤状態ではあるものの簡単に見られる(入手できる)ものですよね。ところがこの映画、大きな欠点が潜在していたのです。それは演奏のスピード…つまりピッチが低くなってしまった状態のままで公開かつリリースされてしまっていたという。音楽映画では撮影時のフィルム速度の問題やフィルムからビデオに落とし込む際の技術的な問題でピッチが狂ってしまうという症状がよく起こります。例えばビートルズの「A HARD DAY’S NIGHT」でも演奏シーンになるとピッチが下がって気持ち悪いという状態がみられましたし、ローリング・ストーンズのライブ・ムービー「LET'S SPEND THE NIGHT TOGETHER」ではピッチが上がったままビデオ化されるという現象も起きています。こうして映画上映やVHSの時代には相当おざなりだったフィルム映像におけるピッチの狂いですが、実は最近でも直されないままリリースされているものがあり、ブラインド・フェイスのハイド・パークDVDやデヴィッド・ボウイの「Life On Mars?」MVなどはどちらもピッチ半音近く下がったままリリースされていました。そうした現象の中でポールの映画「GET BACK」もまたピッチが下がったままリリースされ続けており、このブルーレイの時代になってもおざなりなままだったのです。映像が伴うせいもあって、例えば「Put It There」あたりだと気にならないかもしれませんが、アップテンポな「Coming Up」になるとピッチが低いが故の違和感がありありと。90年のツアーは画質が粗いながらもリオや流出映像の日本公演でライブ全長版のプロショットが見られることに加え、さらにピッチの問題による不自然さからマニアの間では軽視されがちな映画であるように思えてなりません。このワールド・ツアーを象徴していた「Figure Of Eight」や「My Brave Face」などを大胆にもカットし、実際のライブの7割程度の収録時間だったことも大きいかと。通常1秒間に24コマで撮影するというフィルムの撮影速度を、本作では秒間25コマで撮影したという技術的な経緯から起きてしまったピッチが低い問題。今回は現時点で最良画質である2012年のHDリマスターバージョンを元に、半音も下がってしまっていたピッチをアジャスト。勿論無理やり修正しているわけではなく、映像のピッチ修正に特化したソフトを使用してのアジャストですので映像がカクつくといったストレスも一切ありません。映像関連でピッチをアジャストしたリリースというのがまず画期的ですが、そうして正確になったピッチで見られる映画「GET BACK」がもう圧倒的に楽しめる。当たり前ではあるのですが、長編の映画ということもあり、やはり演奏は正確なピッチで見聞きしたいというもの。改めて正確なピッチというのは、それ自体が新鮮にすら映ってしまうほどの衝撃です。そして今、改めて映画「GET BACK」を見て驚かされるのは、遂に昨年リリースされたウイングスの未発表ライブ映画「THE BRUCE MCMOUSE SHOW」で培ったノウハウがすべて「GET BACK」に活かされているということです。一曲の中で複数のステージの映像が交差する編集、演奏やメンバーのクローズアップなどはスタジオで追加収録、そして音声のオーバーダビングといった編集が「THE BRUCE~」の時よりも上手く映画としてまとめられている。当時この映画が公開された際には、既に純生ライブ映像のリオや東京ドームが出回っていましたので、こちらは良くも悪くも映画っぽく仕上がっている…という印象を受けたものですが、それが今見れば面白い。一曲の中で複数のステージ映像が組み合わさるという編集は大半の演奏シーンで組み込まれていますが、中でも「Got To Get You Into My Life」でファッションがまったく違う89年のアリーナ・ツアーと90年のスタジアム・ツアーの演奏シーンが折り重なるところなどは「THE BRUCE~」を彷彿させると同時に、その違和感に笑ってしまいます。基本的にアメリカ・ツアーでの映像がもっとも多く使われているようですが、リリースに当たって小細工なしでまとめられたライブ・アルバム「TRIPPING THE LIVE FANTASTIC」と違い、こちらは映画らしく音声、映像共に追加の収録が行われました。映画全体を通して、明らかにカメラを意識したような場面とメンバーの表情が映し出されますが、これらの大半はエルストリー・スタジオにて撮影されたもの。それはライブ本番では望めない突っ込んだクローズアップをモノにするための処置で、これもまた「THE BRUCE MCMOUSE SHOW」で使われていた手法を進化させています。中でも「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」のジャム・パートでギターを弾くのを止めてはしゃぐポールの姿などはライブ本番ではありえないアクションですし、その場面の音がまたヤラセ臭い(笑)。あるいはフィナーレでポールとハモるほどに熱唱してみせるリンダなども、これまたオーバーダビング感と撮影モード丸出し。そしていくつかの曲では過去の歴史的な映像が挿入されるセンスも「THE BRUCE~」の「Wild Life」で培った編集を発展させたように思います。実際のライブでもキング牧師のスピーチがエンディングで流された「The Fool On The Hill」で彼の映像が登場するのは必須として、「The Long And Winding Road」に至っては全編がベトナム戦争の映像で埋め尽くされていました。この辺りは監督のリチャード・レスターとアイディアを出し合った結果のように思えます。ちなみにステージ映像の追加撮影に関しては、ポールがウイングス時代から好んで使っていたエルストリー・スタジオにて行われ、音声のオーバーダビングは何とあの(1969年ゲットバック・セッション因縁の)トゥイッケナム・スタジオにて行われたのでした。他にも「Back In The U.S.S.R.」の間奏でロビー・マッキントッシュが弾くギターがギブソン335から突如ストラトキャスターに切り替るミラクル編集(笑)、あるいはアンコールの「Yesterday」は1989年ならではのキーを上げたアレンジ(つまりビートルズ時代と同じ)での弾き語りで見られるといった具合にツッコミどころや見どころは満載。今週で1990年の日本公演から30年近い歳月が経過しますが、観客のショットでは日本人も多数映し出されます。そうした面白さも含め、ようやく正確なピッチで楽しめるようになりました。元が元だけに画質が最高なのは当たり前として、まさか今になって映画「GET BACK」のベスト・バージョンが登場するとはマニアですら予想だにしなかったのでは?オリジナル公開時から今に至るまで、世の中に存在する全ての「GET BACK」はピッチが半音低く収録されてしまっています(4%)。本作は、史上初めて、正しいピッチで収録されたファン必見のヴァージョンです。当然のことですが、正しい速度・ピッチで見ると、演奏・作品の印象が全く変わってきます。PAUL McCARTNEY - GET BACK: SPEED CORRECTED EDITION (85:35) 1. Intro. 2. Band On The Run 3. Got To Get You Into My Life 4. Rough Ride 5. The Long And Winding Road 6. The Fool On The Hill 7. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band 8. Good Day Sunshine 9. I Saw Her Standing There 10. Put It There 11. Eleanor Rigby 12. Back In The U.S.S.R. 13. This One 14. Can't Buy Me Love 15. Coming Up 16. Let It Be 17. Live And Let Die 18. Hey Jude 19. Yesterday 20. Get Back 21. Golden Slumbers 22. Carry That Weight 23. The End 24. Birthday (End Credits) PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.86min.

Paul McCartney ポール・マッカートニー/ゲット・バック 修正版 Get Back Speed Corrected Edition

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