間近に迫ったソングライターの殿堂セレモニーも話題のスティーヴ・ミラー。そんな彼の最新プロショットが登場です。そんな本作が撮影されたのは「2022年5月15日レドンドビーチ公演」。カリフォルニアの野外フェス“ビーチライフ2022”に出演した際のマルチカメラ・プロショットです。スティーヴもシーンの例に漏れず新型コロナ・パンデミックによって活動休止を余儀なくされてきましたが、最近になってようやく再開。良い機会でもありますので、彼の近況やや広めに整理し、ショウのポジションを確認してみましょう。2020年・2月15日:ビロクシ公演 2021年・6月19日:インディアナポリス公演・8月21日ー9月5日:北米#1(3公演)・11月8日:ボナー公演 2022年・3月26日+4月9日:北米#2(2公演)・5月13日ー15日:北米#3(3公演)←★ココ・6月16日:ソングライターの殿堂式典・6月24日:Summerfest出演・7月22日ー30日:北米#4(5公演)・8月22日ー28日:北米#5(4公演)これが現在までに公表されている2020年以降のスケジュール。2020年/2021年に公の場で演奏したのは、指折り数えるほど。2022年も決して多いとは言えませんが、少しずつ調子を取り戻そうとしているのが見て取れます。また、ソングライターの殿堂 入りは2020年には決定していたものの、こちらも新型コロナ禍の影響で今年まで延期。2016年の“ロックの殿堂”入りの際には暴言の数々で物議を醸しただけに、今回も妙な注目を集めているようです。ともあれ、本作の“ビーチライフ・フェスティバル”出演は、そんな「北米#3」の最終公演でもありました。そんなショウはプロ収録されてネット配信。本作は、そのベスト・マスターからDVD化された銘品なのです。このタイトルと日付からピンと来ている方もいらっしゃると思います。そう、本作は大好評を賜っているシェリル・クロウの『BEACHLIFE FESTIVAL 2022(Uxbridge 1654)』と同じフェス。あの名作のスティーヴ・ミラー篇なのです。シェリル編を体験された方ならご存知と思いますが、本作もまた絶品クオリティ。しかし、雰囲気はだいぶ違ったりもします。その要因は時間帯。シェリルは日の高い真っ昼間の出演で、メンバーもスタッフもカリフォルニアの太陽が眩しくて仕方ない感じでしたが、スティーヴの出番は夕暮れから夜にかけての時間帯。スタート時はまだ明るいものの、1曲また1曲とこなす内に陽光が陰り、闇夜に極彩色のスポットライトが浮かび上がっていく。幻想的なムードが味わえるのです(当日の日没時間は19時48分ですので、大体その30分前くらいから始まったようです)。そんなムーディ・プロショットで描かれるのは、久々にフルスケールのステージ(約1時間半)でたっぷりと名曲を披露するスティーヴ・ミラー。最後に、その内容も整理しておきましょう。鷲の爪(6曲)・Fly Like an Eagle/Serenade/Wild Mountain Honey/Dance, Dance, Dance/Take the Money and Run/Rock'n Me ペガサスの祈り(4曲)・Jet Airliner/The Stake/Swingtown/Jungle Love その他(6曲)・60年代/70年代:Living in the U.S.A./Space Cowboy/Shu Ba Da Du Ma Ma Ma Ma/The Joker・80年代/90年代:Abracadabra/Stranger Blues ……と、このようになっています。名盤『FLY LIKE AN EAGLE』『BOOK OF DREAMS』を2本軸として代表曲を濃縮還元したグレイテスト・ヒッツ。80年代以降は2曲だけにとどめ、最新レパートリーもエルモア・ジェイムズの「Stranger Blues」という鉄壁のセットです。来年には傘寿を迎えるスティーヴ・ミラー。その矍鑠たるフルショウを極上クオリティのマルチカメラ・プロショットで楽しめる映像傑作です。スタジオ作品は元より、ライヴ作品のリリースも少なくなってきたからこそ、オフィシャル級のプロショットはことさら有り難い。そんなファン待望の1枚。「2022年5月15日ビーチライフ・フェスティバル公演」のマルチカメラ・プロショット。最新配信プロショットのベスト・マスターからDVD化された銘品で、そのクオリティは絶品。スティーヴは夕暮れから夜にかけての出演で、スタート時はまだ明るいものの、1曲また1曲とこなす内に陽光が陰り、闇夜に極彩色のスポットライトが浮かび上がっていく。幻想的なムードの中で名盤『FLY LIKE AN EAGLE』『BOOK OF DREAMS』を2本軸としたグレイテスト・ヒッツが楽しめるオフィシャル代わりの絶対作です。 Seaside Lagoon, Redondo Beach, CA, USA 15th May 2022 PRO-SHOT (91:26) 1. Intro 2. Stranger Blues 3. Fly Like An Eagle 4. Jet Airliner 5. The Stake 6. Abracadabra 7. Livin' In The USA 8. Space Cowboy 9. Serenade 10. Wild Mountain Honey 11. Dance, Dance, Dance 12. Swingtown 13. Shubada Du Ma Ma 14. Jungle Love 15. Take The Money And Run 16. Rock'n Me 17. The Joker PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.92min.