ロックの大名盤『FOXTROT』の完全再現ツアーに乗り出したスティーヴ・ハケット。その現場を体験できる超絶景映像がリリース決定です。そんな本作が撮影されたのは「2023年5月14日ヨーテボリ公演」。その極上オーディエンス・ショットです。この映像は3枚組の大作『EUROPEAN TOUR 2023』の一部としても通常リリースされますが、「FOXTROT再現ライヴは興味あるけど、いきなり3枚組は重い……」という方のため、体験しやすい映像篇だけでもリリースすることとなりました。ハケットと言えば、昨年の『SECONDS OUT』再現来日も記憶に新しいところですが、実は彼の活動は非常に多彩で複雑。その近況をご紹介するためにも、まずは現在進行中のスケジュールを俯瞰してみましょう。2023年*1月21日+22日:英国(アコ2公演)*2月18日:ランカスター公演*4月14日ー16日:ドイツ(オケ共演3公演)“FOXTROT at FIFTY + HACKETT HIGHLIGHTS”・4月19日ー5月20日:欧州#1(20公演)←★ココ★*6月15日ー20日:STEVE & DJABE(6公演)“FOXTROT at FIFTY + HACKETT HIGHLIGHTS”・6月25日ー7月15日:欧州#2(13公演)“SECONDS OUT with GENETICS”・8月12日ー25日:南米(6公演)“FOXTROT at FIFTY + HACKETT HIGHLIGHTS”・10月3日ー11月18日:北米(31公演)2014年・3月8日ー13日:CRUISE TO THE EDGE出演 ※注:「・」印は通常GENESIS REVISITED公演で、「*」はそれ以外の公演。これが現在までに公表されている2023年/2024年のスケジュール。メインとなる“GENESIS REVISITED”ツアーだけでなく、定例のDJABEとの共演公演やアコースティック公演、オーケストラ共演も実施。“GENESIS REVISITED”にしても実は3種を同時進行していまして、1つは昨年の来日でもお馴染みの“SECONDS OUT + MORE!”、1つは南米バンドGENETICSをバックにした『SECONDS OUT』再現ツアー、そして昨年秋から始まった『FOXTROT』完全再現ツアー“FOXTROT at FIFTY + HACKETT HIGHLIGHTS”があるのです。そんな中で、本作のヨーテボリ公演は話題を呼んでいる『FOXTROT』再現ツアー“FOXTROT at FIFTY + HACKETT HIGHLIGHTS”。「欧州#1」の17公演目にあたるコンサートでした。そんなショウを真空パックした本作は、最新“GENESIS REVISITED”を独り占めできる絶景オーディエンス・ショット。会場後方からステージ全景を捉えつつ、遮蔽物がまったくない。視点がステージ上のメンバー達とほぼ同じくらいで、1階アリーナ客の遙か頭上を素通りしてハケットと正対する感じなのです。会場の構造が分からないので断言できませんが、客席視点と言うよりは、まるで会場設営カメラによる関係者ショットと言われた方がしっくり来るほどです。しかも、そのスタッフ映像っぽさを後押ししているのがカメラワーク。実は、これがほとんど動かない固定アングルなのです。こう書くと今いちなように思われるかも知れませんが、実際に観るとこれが実にイイ。もともとハケットのライヴにステージ・アクションなどない一方、ライトショウは多彩で極めて美しい。本作は、その光の饗宴を完全に捉えきっており、特に第二部では『SECONDS OUT』のアートワークが動き出したような光芒の滝が圧巻なのです。そして、この固定アングルと完全絶景の組み合わせが本番の照明をチェックするための映像のようにも見えるわけです。そんな特等席から楽しめるのは、「FOXTROT+α」な最新“GENESIS REVISITED”のフルショウ。例によって「第一部=ハケットのソロ曲」「第二部=GENESIS特集」となっていますので、ここでその内容を整理しておきましょう。第一部:ソロ・侍祭の旅:Ace Of Wands/A Tower Struck Down/Shadow Of The Hierophant・その他:Spectral Mornings/Every Day/Camino Royale/The Devil's Cathedral 第二部:ジェネシス・リヴィジテッド・フォックストロット(全曲):Watcher Of The Skies/Time Table/Get 'Em Out By Friday/Can-Utility And The Coastliners/Horizons/Supper's Ready・アンコール:Firth Of Fifth/Los Endos (incl. Slogans)まさに「目で観る大名盤」「動くFOXTROT」。もはやハケットのライフワークと化している“GENESIS REVISITED”シリーズですが、まだまだ趣向は尽きることがない。今回もまた、プログレ者の夢をものの見事にカタチにしてくれました。本作は、そんな最新ツアーを関係者視点な絶景ショットでフル体験できる映像作品です。大名盤『FOXTROT』再現ツアーのオーディエンス・ショットがリリース。まるでスタッフ視点のような超絶景で、「目で観るFOXTROT」を軸とした最新ショウをフル体験できます。Konserthuset, Gothenburg, Sweden 14th May 2023 Hackett Highlights 1.Intro 2. Ace of Wands 3. The Devil's Cathedral 4. Spectral Mornings 5. Every Day 6. A Tower Struck Down 7. Bass Solo 8. Camino Royale 9. Shadow of the Hierophant (Closing section) Genesis Revisited: Foxtrot at Fifty 10. Watcher of the Skies 11. Time Table 12. Get 'em Out by Friday 13. Can-Utility and the Coastliners 14. Horizons 15. Supper's Ready 16. Firth of Fifth 17. Drum Solo 18. Los Endos / Slogans / Los Endos COLOUR NTSC Approx.139min. Steve Hackett: Guitar, vocals Nad Sylvan: Vocals Roger King: Keyboards Rob Townsend: Sax, flute, percussion, keyboards, vocals Jonas Reingold: Bass, twelve string, vocals Craig Blundell: Drums