各国チャート1位を総なめし、巨大セットのワールド・ツアーでも全世界のド肝を抜いた『POP』時代のU2。その定番プロショットがアップグレード。最高峰更新クオリティを封じた2枚組DVDが登場です。そんな本作が撮影されたのは「1998年3月21日ヨハネスブルグ公演」。そのマルチカメラ・プロショットです。“PopMart Tour”の映像と言えば、何と言っても公式作『LIVE FROM MEXICO CITY』が象徴なわけですが、もちろん本作は別公演。まずは当時の活動概要を俯瞰し、それぞれの位置関係を確認しておきましょう。1997年《3月3日『POP』発売》・4月25日ー7月2日:北米#1(29公演)・7月18日ー9月30日:欧州/イスラエル(32公演)・10月26日ー12月12日:北米#2(17公演)←※公式PopMart 1998年・1月27日ー2月11日:南米(7公演)・2月17日ー28日:豪州(4公演)・3月5日+11日:日本(2公演)・3月16日+21日:南アフリカ(2公演)←★ココ★ これが“PopMart Tour”の全体像。1997年が主戦場たる北米/欧州を大規模に巡り、翌1998年には南半球/日本をこまめにサーキットしました。公式『LIVE FROM MEXICO CITY』は前者の「北米#2」だったわけですが、本作のヨハネスブルグ公演は後者の「南アフリカ」。ワールド・ツアー全体の千秋楽でもある最終公演でした。このショウは以前からプロショットが残された事でも知られるわけですが、本作はその最高峰を更新する新マスターです。そのアップグレードぶりは、映像と音声の双方に及ぶ。従来マスターはノイズレスな良好マスターであっても細部が潰れてペタッとした感触でしたし、酷い物になると画面の上下を削ってムリヤリ「16:9」に加工しているマスターまでありました。しかし、本作は違う。画面の隅から隅までオリジナル放送通りですし、微細部までクッキリはっきり。ズームになれば衣装のシワまで細やかですし、遠景になっても巨大モニターを構成する素子の1粒1粒も鮮明なのです。さらに凝っているのが音声。本作は海外マニアが制作・公開したもので、別放送(FM放送?)の極上サウンドボードをシンクロさせている。映像のベスト・マスターと音声のベスト・マスターを駆使して生み出されているのです。そんなアップグレード・クオリティで描かれるのは、公式作『POPMART: LIVE FROM MEXICO CITY』とも似て非なるフルショウ。ここで比較しながら整理してみましょう。ポップ(7曲)・Mofo(*)/Gone/Last Night On Earth(*)/Staring At The Sun/Please/Discotheque/If You Wear That Velvet Dress(*)クラシックス(15曲)・WAR(闘):New Year's Day/Sunday Bloody Sunday/40(★)・ヨシュア・トゥリー:I Still Haven't Found What I'm Looking For/Bullet The Blue Sky/Where the Streets Have No Name/With or Without You・アクトン・ベイビー:Even Better Than The Real Thing/Until The End Of The World/Mysterious Ways/One・その他:I Will Follow/Pride (In The Name Of Love)/All I Want Is You/Hold Me, Thrill Me, Kiss Me, Kill Me※注:「★」印は公式作『POPMART: LIVE FROM MEXICO CITY』で観られなかった曲。「*」印はこのツアーだけの限定曲。……と、このようになっています。大筋で『LIVE FROM MEXICO CITY』に準じていますが、アンコール・ラストが異なり、公式の「Wake Up Dead Man」の代わりに「40」がセレクトされています。さらにそんなセットを綴るパフォーマンスも素晴らしい。ワールド・ツアー最終日だからこその開放感や明日の調子を考えない思い切りの良さが感じられ、特にボノは絶好調。公式映像『LIVE FROM MEXICO CITY』よりも調子が良いくらいです。90年代をテクノロジー路線で駆け抜けたU2。『POP』はその集大成的なアルバムだったわけですが、本作はそのワールド・ツアーの最終日。まさに1つの時代の到達点でもあるのです。そんな歴史的なフルショウを楽しめるプロショット作品の最高峰更新盤。「1998年3月21日ヨハネスブルグ公演」のマルチカメラ・プロショット。微細部までクッキリはっきりとしたベスト・マスターを土台に、別放送(FM放送?)の極上サウンドボードをシンクロ。映像と音声のベスト・マスターを駆使して生み出された最高峰更新盤。テクノロジー路線の総決算であったPopMart Tourの最終日をフルで楽しめる絶対映像です。Johannesburg Stadium, Johannesburg, South Africa 21st March 1998 PRO-SHOT(UPGRADE)!!! Disc 1 1. Pop Muzik 2. Mofo 3. I Will Follow 4. Gone 5. Even Better Than The Real Thing 6. Last Night On Earth 7. Until The End Of The World 8. New Year's Day 9. Pride ( In The Name Of Love ) 10. I Still Haven't Found What I'm Looking For 11. Stand By Me 12. All I Want Is You 13. Staring At The Sun 14. Sunday Bloody Sunday 15. Bullet The Blue Sky Disc 2 1. Please 2. Where The Streets Have No Name 3. Lemon ( Perfecto Mix ) 4. DiscothEque 5. If You Wear That Velvet Dress 6. With Or Without You 7. Hold Me, Thrill Me, Kiss Me, Kill Me 8. Mysterious Ways 9. One 10. 40 PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.120min.