世界中のマニアによって探究と新発掘が続いている70年代の8ミリ復刻コレクション。その最新弾がリリース決定です。そんな本作が撮影されたのは「1975年1月24日リッチフィールド公演」。そのカラー8ミリ・フィルムを2種カップリングした1枚です。1975年の8ミリというと、すでに『LANDOVER 1975 8mm』『MONTREAL 1975 8mm』といった名作が人気を博しています。それぞれの位置関係を把握するためにも、まずは当時のスケジュールに照らしてみましょう。・1月11日+12日:中欧(2公演)・1月18日ー2月16日:北米#1(19公演)←★ココ★《2月24日『PHYSICAL GRAFFITI』発売》・2月27日ー3月27日:北米#2(16公演)・5月17日ー25日:ロンドン(5公演)←※定番プロショット「北米#1」の詳細・1月18日ー22日(4公演)*1月24日:リッチフィールド公演 ←★本作★・1月25日ー2月4日(6公演)*2月6日『MONTREAL 1975 8mm』・2月7日+8日(2公演)*2月10日『LANDOVER 1975 8mm』・2月12日ー16日(4公演)これが1975年の活動概要。上記した当店の8ミリ作品は、いずれも「北米#1」で、本作のリッチフィールド公演は一番初期の5公演目でした。このショウの8ミリ映像は2種発掘されており、本作は「Don Andree版」をメインに、「Jerry Karbowniczek版」を追加収録したカップリング作品です。それでは、それぞれ個別にご紹介していきましょう。メイン:Don Andree版(約10分)本作のメインとなるのは、最近公開されたばかりの「Don Andree版」。ステージ右側(ジミー・ペイジ側)のスタンド席からやや見下ろし気味に撮影されており、ピンクがかった色彩ながら遮蔽物ゼロでステージ全景を一望できる絶景です。その映像美にも増して素晴らしいのが画質。よほどフィルムの保存状態が良かったのか、気味やノイズもほとんどなく画面の隅から隅まで艶やかで美麗なのです。そんな映像美で描かれる主役は、ずばりペイジ。プラントはやや苦しげなものの、ペイジは冒頭の「Rock and Roll」から大暴れ。軽快なステップやジャンプで大いに盛り上げていく。そんなペイジに目を奪われたのか、撮影者のドンもすっかりペイジ中心に撮影。バイオリン弓によるソロもしっかり押さえてくれます。ボーナス:Jerry Karbowniczek版(約6分)2つめの映像は、同じショウながらまったくの別人が撮影したもの。こちらはフィルム状態が良くなかったのか(あるいはデジタル化の技術が未熟なのか)やや色あせた色彩なのですが、ポイントなのはアングル。一般の客席ではなく、風変わりな「ステージ裏」から撮影している。詳しい事情や位置は不明なものの、他作品では味わえない体験が面白い貴重映像なのです。また、本作の2映像は8ミリ作品の常道として当日の音声がシンクロされていますが、「Stairway to Heaven」だけは例外。この曲はオーディエンス録音が残されておらず、どちらの映像でも約20秒だけ無音になっています。極上クオリティでアクティヴなステージが楽しめる「Don Andree版」と、意外なステージ裏視点が面白い「Jerry Karbowniczek版」。1つのショウから生まれた2つの貴重映像をカップリングした1枚です。涸れることを知らない8ミリ・アーカイヴの奥深さを教えてくれる最新作。カラー8ミリ・フィルム2種のカップリング作品がリリース。遮蔽物なしでノリノリのペイジが楽しめる絶景ショット(約10分)と、類い希なステージ裏ショット(約6分)で貴重な70年代の現場を体験できます。Richfield Coliseum, Richfield, OH, USA 24th January 1975 1. Rock and Roll 2. The Song Remains the Same 3. The Rain Song 4. No Quarter 5. How Many More Times 6. Violin Bow Solo 7. How Many More Times (reprise) 8. Stairway to Heaven Bonus Track Angle behind the stage COLOUR NTSC Approx.16min.