KISSがプロデューサーにロン・ネヴィソンを迎え、1987年にリリースした通算14枚目のアルバム「CRAZY NIGHTS」は、当時の音楽シーンで「成功を掴み取る」という、バンドの強い意思が表れた作品になりました。メタリックなギターとキーボードが前面に押し出されたサウンドは、'70年代からのマニアからは「異色作」とされたものの、充実した楽曲に加え、高い水準の演奏は多くのファンを魅了。見事にプラチナ・ディスクに輝き、ノーメイク時代でも屈指の代表作となりました。このアルバムからは、シングル・カットされた「Crazy Crazy Nights」と「Reason To Live」,「Turn On The Night」の3曲が、それぞれミュージック・ビデオ化されました。これらはTVで頻繁にオンエアされ、アルバムのヒットとバンドの成功に大きな貢献を果たしました。本作ではそのうち「Crazy Crazy Nights」のクリップ製作に用いられた映像素材を、(当然ではありますが)全て画質完璧なプロショットで何と12種類に及びコンパイル! 普通では絶対に観られない超貴重映像を42分間に渡って楽しめます!前半の「Band #1」から「Band #6」にかけては、ライヴ・ステージを模したセットで、曲に合わせてプレイする4人の姿を収録。それぞれのテイクで捉えられたパフォーマンスも異なります。これらの映像は全てワンカメラですが、舞台前に敷かれたレール上を左右に移動しながら撮影しています。メンバーも派手なアクションをビシビシと決めており、躍動感に富んだ画面を楽しめるでしょう(このうち「Band #4」のみ40秒のテイクですが、他は全てフルに収録しています)。中盤の「Paul Stanley」および「Gene Simmons」の各2テイクはもっと驚き! これはタイトルどおりポールまたはジーンのみを捉えたショット。表情アップまたは上半身アップの固定カメラを前にして、両名が3分40秒の楽曲に合わせて表情をキメ続けます(もちろんこちらもテイクによってアクションは大きく異なります)!後半は再びバンド全体での撮影に戻ります。「Band #7」と「Band #8」は前半のバンド・バージョンとステージセットが異なる上、カメラも左右だけでなく前後や斜めにと自由に動き(ステージを俯瞰してドラムのエリック・カーを上から捉えてもいます)、さらに回転も加えるなど、多彩な画面作りを見せてくれます。これらの映像を観た後に完成版の「CRAZY CRAZY NIGHTS」クリップを観れば、ひとつのビデオ・クリップ製作にも多大な労力が注がれているという事実をはっきりと理解できるでしょう。テイクの前後におけるスタッフやメンバーの動きも、華やかなショウ・ビジネスの妥協なき舞台裏を覗いたような気分にさせてくれます。本作は真のエンターテイナーであるKISSの、プロフェッショナルな側面を余す所なく収めた42分。コレクターズ・アイテムならではの面白さをたっぷり味わえる一本を、オリジナル・メニュー付きの本作でどうぞお楽しみください!The raw footage from the making of the promotional "Crazy Crazy Nights" 1987 1. Band #1 2. Band #2 3. Band #3 4. Band #4 5. Band #5 6. Band #6 7. Paul Stanley #1 8. Paul Stanley #2 9. Gene Simmons #1 10. Gene Simmons #2 11. Band #7 12. Band #8 Paul Stanley - Vocal & Guitar Gene Simmons - Vocal & Bass Bruce Kulick - Guitar Eric Carr - Drums PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.42min.