ついに実現したANGELの再来日! 47年ぶりの奇跡に沸く初来日の薫りが甦るヴィンテージ映像作をご用意しました。そんな本作が撮影されたのは「1978年5月10日フレズノ公演」。その衝撃オーディエンス・ショットです。彼らの初来日はプロモーターが夜逃げして8公演中2公演がキャンセルとなる前代未聞の伝説を残してしまいましたが、本作はその約1年3ヶ月後。“WHITEHOT Tour”の一幕でした。まずは、そんな当時のスケジュールからショウのポジションを探ってみましょう。《1月3日『WHITE HOT』発売》・2月22日-5月14日:北米#1(30公演)←★ココ★・6月27日:サンタモニカ公演・8月26日:SPUERJAM ’78出演・10月19日:オークランド公演・11月24日-12月18日:北米#2(8公演)まるでプロショットな衝撃クオリティ これが1978年のANGEL。詳細な情報に乏しいバンドという事もあって厳密な公演数などは信じないでいただきたいのですが、おおよその流れはご理解いただけると思います。年始に『WHITE HOT』をリリースした彼らはツアーを開始するも約3ヶ月ほどで一旦終了。年末にもミニツアーは行うものの、本格的な活動は春先まででした。本作のフレズノ公演は、そんなツアー「北米#1」の終盤にあたるコンサートでした。そんなショウを記録した本作は、衝撃作を連発していたフレズノ映像シリーズの1本。熱心なコレクター諸兄なら2020年に様々なバンドのフレズノ映像が噴出したのをご記憶と思いますが、本作はそのシリーズでも特級と呼ばれた銘品なのです。ビデオと違って最大でも数分しか撮影できない8ミリ・フィルムだけに各曲のダイジェストではありますが、このフレズノ・シリーズは5分に及ぶカットも多用し、不足分は静止画で補足。(完全形とはいきませんが)1曲1曲を「音楽」として楽しめる。しかも、本作は特にズームが凄い。角度から言ってステージ正面から撮影されているのは分かるのですが、あまりにもズームが多すぎてそれ以上の詳しいポジションが分からない。しかも、不思議なことに視点が高く、ステージ上のメンバー達とほぼ同じ目線。シリーズの慣例で「オーディエンス・ショット」と書いてはみたものの、その光景はプロショットの1アングルにしか思えない。このフレズノ映像シリーズは「関係者ショットではないか」との憶測も広まっているのですが、その中でも本作は飛び抜けて「プロショットっぽい」一作なのです。真の衝撃は演出たっぷりのショウそのもの そんなクオリティだけでも衝撃ですが、さらに強烈のは中身。「動くANGEL」というだけでも凄いのですが、伝説ともなっているステージ演出を現場体験できてしまう。もう、開演シーンから見どころの連発。荘厳のSEに継いで厳かなバリトンの語り(大天使ガブリエル?)がメンバーを紹介すると、何もないマジックの箱から1人ひとりが現れる。初来日でも同じ演出だったそうですが、口伝されてきた伝説の光景を目の当たりに出来るのです。その後は「Tower」「On the Rocks」「Don't Leave Me Lonely」と、彼ら本来のポップで軽快なロックが楽しめるわけですが、その後に再び驚きの演出が登場。ファンファーレが鳴り響く中でせり上がってくるのは、デビュー作や『HELLUVA BAND』のジャケットでお馴染みのあのオブジェ。ただし、中央の顔は造詣ではなく人間。これまた厳かな声で「Do you feel the music?」と観客に問いかけるのです。仕掛けそのものはIRON MAIDENの御先祖様のようでもありますが、そのムードは『フラッシュ・ゴードン』と言うか『宇宙大作戦』と言うか……レトロ・フューチャーなSF世界が突如として現出するのです。さらに映像は「Over And Over」や「Got Love If You Want It」といった美味しいナンバーを描いていくものの、それ以上なのがグレッグ・ジェフリアのキーボード・ソロ。胸を大きくはだけた白装束でキース・エマーソンよろしくシンセサイザーの壁と格闘したかと思うと、途中から持ち出すのはショルダー・キーボード。残念ながらソロタイムも完全には目撃できないものの、ド派手なソロを繰り広げていた光景はしっかりと楽しめるのです。とにかく凄い。これまでも1本1本が衝撃的だったフレズノ映像シリーズですが、本作はクオリティもショウの中身も凄すぎる。奇跡の再来日が実現した今こそ、1人でも多くの方に触れていただきたい衝撃映像です。70年代の衝撃映像作がリリース。超クオリティで衝撃を呼んだフレズノの8ミリ・シリーズの一篇で、レトロ・フューチャーなSF世界を体現していた70年代ANGELのステージを目撃できる。まさに文化遺産となる名作映像です。Live at Warnors Theatre, Fresno, CA, USA 10th May 1978 AMAZING SHOT!!!! 1. Introduction 2.Tower 3. On the Rocks 4. Don't Leave Me Lonely 5. Gabriel Speaks 6. Over And Over 7. Keboard Solo 8. Got Love If You Want It Frank DiMino: vocals Punky Meadows: guitars Gregg Giuffria: keyboards Felix Robinson: bass Barry Brandt: drums COLOUR NTSC Approx.28min.