世評をひっくり返し、本家にも肉薄する勢いでシーンを席巻しているKK'S PRIEST。その絶好調プロショットが登場です!そんな本作が撮影されたのは「2024年8月1日ヴァッケン・オープン・エア公演」。ドイツの……いや、世界のメタル聖地を蹂躙した際のマルチカメラ・プロショットです。KK'S PRIESTの長尺プロショットと言えば『BLOODSTOCK 2023』『ROCK HARD FESTIVAL 2024』がお馴染みで、本作は第三弾にあたる。まずは彼らの活動概要を俯瞰しつつ、それぞれの位置関係を確認してみましょう。2023年・7月6日+9日:ウォームアップ(2公演)・8月9日ー13日:欧州#1(3公演)←※BLOODSTOCK 2023《9月29日『THE SINNER RIDES AGAIN』発売》・10月7日ー12日:英国(5公演)・10月14日:マルタ島公演 2024年・3月3日ー24日:北米#1(16公演)・5月11日ー8月24日:欧州#2(24公演)←★ココ★・8月31日ー10月12日:北米#2(30公演)これが現在までに公表されているKK'S PRIESTのライヴ活動。『BLOODSTOCK 2023』は活動開始直後の「欧州#1」でしたが、『ROCK HARD FESTIVAL 2024』と本作は現在進行中の「欧州#2」。ヴァッケン出演はその16公演目。『ROCK HARD FESTIVAL 2024』の約2ヶ月半後でもありました。そんなショウで撮影された本作は、超極上のマルチカメラ・プロショット。いわゆる完全オフィシャル級……いや、それ以上と言って良いでしょう。何しろ“Wacken”は単に超有名メタル・フェストいうだけでなく、20年以上前から猛烈アクティヴなプロショットを輩出する事でも知られてきた。膨大なカメラの1つひとつが画になる画角でメンバーを捉え、それが三次元方向にグリグリと動く。しかも曲想にぴったりとシンクロしたスイッチングやスクロールは明らかに曲を熟知しており、スタッフのメタル愛が滲んでこぼれて溢れ出す。近年では他フェスがヴァッケンに見習ったのか飛び抜けた個性は感じにくくなりましたが、やはり一日の長。本作もそんなヴァッケン・クオリティの最新作なのです。そんな「オフィシャル超越」級クオリティで描かれるのは、前2作『BLOODSTOCK 2023』『ROCK HARD FESTIVAL 2024』とも異なるフルショウ。場数を踏んで進化したアンサンブルも素晴らしいのですが、それ以上のインパクトを放っているのがセット。ここで前2作と比較しながら整理してみましょう。KK'S PRIEST(6曲)・サーモンズ・オブ・ザ・シナー:Hellfire Thunderbolt/Sermons Of The Sinner/Raise Your Fists(★)・ザ・シナー・ライズ・アゲイン:Strike Of The Viper(★)/One More Shot At Glory/Reap The Whirlwind JUDAS PRIEST(8曲)・背信の門:Diamonds & Rust(★★)/Sinner(★★)・ペインキラー:Night Crawler/Hell Patrol ・その他:The Ripper/Burn In Hell/The Green Manalishi/Breaking The Law ※注:「★」印は『BLOODSTOCK 2023』で観られなかった曲。特に「★★」印は『ROCK HARD FESTIVAL 2024』にもない曲。……と、このようになっています。ランダムに日替わりというよりツアーを進めながらマイナーチェンジを繰り返している感じでして、基本的には同じ「欧州#2」の『ROCK HARD FESTIVAL 2024』に近い。そこに『SIN AFTER SIN』の「Diamonds & Rust」「Sinner」が導入されました。この2曲はこの日がKK'S PRIESTとしての全世界初演だったのですが、単にレアなだけでもない。「Diamonds & Rust」は“JUGULATOR Tour”の際にアコースティック・アレンジで披露されて「ロブとは違う魅力」を見せつけた曲であり、「Sinner」のイントロ・アーミングはK.K.の代名詞と言っても良い。KK'S PRIESTの主軸である2人の強力な見せ場を甦らせてくれたのです。プロショット3作目にして、遂に「Diamonds & Rust」「Sinner」まで復活させてくれたKK'S PRIEST。一刻も早く来日決定の報が聞きたいところです。そんなはやる心を鎮める……どころか、一層熱く燃え上がらせてしまう超危険な完全オフィシャル級プロショット。「2024年8月1日ヴァッケン公演」のマルチカメラ・プロショット。ベスト・マスターからDVD化された映像美は完全オフィシャル級で、ヴァッケン特有のアクティヴなカメラワークも絶大。長尺プロショット『BLOODSTOCK 2023』『ROCK HARD FESTIVAL 2024』にはなかった新ネタ「Diamonds & Rust」「Sinner」も美味しいフルショウを楽しめる絶対映像です。 Harder Stage, Hauptstrasse, Wacken, Germany 1st August 2024 PRO-SHOT 1. Intro 2. Incarnation 3. Hellfire Thunderbolt 4. Strike Of The Viper 5. One More Shot At Glory 6. The Ripper 7. Reap The Whirlwind 8. Night Crawler 9. Sermons Of The Sinner 10. Burn In Hell 11. Diamonds & Rust 12. Hell Patrol 13. The Green Manalishi (With the Two Prong Crown) 14. Breaking The Law 15. Sinner 16. Raise Your Fists Tim "Ripper" Owens - Vocals K.K. Downing - Guitar A.J. Mills - Guitar Tommy Newton - Bass Sean Elg - Drums PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.70min.