絶賛を巻き起こしているVAN HALENナンバー満載ツアー“THE BEST OF ALL WORLDS Tour”。その超絶映像セットが登場です。本稿に目を留められた方なら、第一報となる映像セット『NORTH AMERICAN TOUR』を体験されているかも知れません。前作もオーディエンス映像の最高峰に君臨する超強力クオリティでド肝を抜いてくれましたが、実の本作は本作はさらに上を行った……。前作を体験されたから「アレをどう超えるのか?」と思われるかも知れませんが、事実なのです!!あまりの衝撃に、いきなり前作『NORTH AMERICAN TOUR』を前提に話し始めてしまいました。そうでない方のためにも、イチから始めましょう。作に収められているのは2公演。「2024年7月27日:ホルムデル公演」と「同8月2日:クラークストン公演」の超絶オーディエンス・ショットをセットした2枚組です。それでは前作と併せ、それぞれの位置関係をスケジュールで確認してみましょう。北米レッグ・7月13日+14日(2公演)*7月16日:アルファレッタ公演 ←※前作DISC 1・7月19日:シャーロット公演*7月20日:ブリストウ公演 ←※前作DISC 2・7月22日ー26日(3公演)*7月27日:ホルムデル公演 ←★本作DISC 1・7月29日+31日(2公演)*8月2日:クラークストン公演 ←★本作DISC 2・8月3日ー31日(16公演)日本レッグ・9月20日ー23日(3公演)これが現在までに公表されている“THE BEST OF ALL WORLDS Tour”の全体像。これ以外にも通常のソロ公演もありますが、分かりやすくするために省略しています。「北米=28公演/日本=3公演」という構成で、本作に収められているのは「北米レッグ」の9公演目と12公演目にあたります。DISC 1:完全プロショット感覚のスクリーン・ショット そんな本作のメインとなるのは、9公演目の「ホルムデル映像(7月27日)」。この映像の個性/スゴ味は「完全マルチカメラ・プロショット級」の一言に尽きる。オーディエンスが撮影したスクリーン・ショットでして、その光景は完全にプロショットなのです。ひと口に「スクリーン・ショット」と言っても優劣はあり、斜め席から撮影すれば歪んで見にくくなりますし、欲をかいて直写を交えるのも不安定で没入感が削がれます。ところが、本作にはそうしたミス/欠点がまるでない。撮影ポジションはまったく分からないものの、画面は綺麗に正対しており、余計な視点の移動も一切ナシ。ただひたスクリーンに映し出されるプロ映像を綺麗に捉え続け、スクリーンの端も映り込まないために没入感もハンパない。音声にオーディエンスっぽさがあるので客席映像と分かるものの、見応え自体はもう完全にプロショット。当店ではこれまでスクリーン・ショットも多数扱ってきましたが、ここまでプロショット然とした映像はチョット記憶にありません。DISC 2:サウンドボード級音声&絶景の超絶映像 完全プロショット級の超絶映像の後では、どんな映像も蛇足……かと思いきや、そうはならないから本作はスゴすぎる。代わってのクラークストン映像(8月2日)は絶景に加えてサウンドが超強力。ぜひヘッドフォンで試して頂きたいのですが、これがもう完全サウンドボード級なのです。いやホント、距離感ゼロのド密着感も、1音1音が切り立つセパレート感も、細かすぎ璃ディテールも、オーディエンスとは思えない……と言いますか、本当にサウンドボードの可能性も捨てきれません。音声に関しての詳細データが届いていないので断言はできないものの、カメラワークがアグレッシヴなシーンでも微動だにしない安定感にしても、異様に少ないオーディエンス・ノイズにしても、ちょっと出来すぎ。もし「実はサウンドボードでした」もしくは「IEMメインのマトリクスでした」と言われたら「あぁ、やっぱり」と驚かずに納得する。そんなタイプの超絶サウンドなのです。そして、光景もその強烈サウンドに負けない超絶景だから二度ビックリ。DISC 1のようなプロショット感とは違うものの、自在で遮蔽物のない直写でメンバー1人ひとりをぐいぐいドアップ。生々しさ先行ではありますが、超鮮やかな画質はスクリーン・ショットさえ凌駕しています。そんな超絶映像2種で描かれるのは、シーンを震撼させているVAN HALENパラダイス。基本的には前作『NORTH AMERICAN TOUR』に準じるものの、まったく同じでもありませんので、ここで2公演分まとめて整理してみましょう。VAN HALEN(15曲)・5150:Good Enough/5150/Summer Nights/Best Of Both Worlds/Why Can't This Be Love・F@U#C%K:Poundcake/Runaround/Judgement Day/Top Of The World/Right Now・その他サミー時代:The Seventh Seal/When It's Love・デイヴ時代:Panama/Ain't Talkin' 'Bout Love/Jump その他(7曲+α)・ソロ:There's Only One Way To Rock/Eagles Fly/Mas Tequila/Heavy Metal/I Can't Drive 55・その他:Satch Boogie/Space Station #5 (Big Foot)[DISC 1]/Helter Skelter (Big Foot)[DISC 2]……と、このようになっています。変更点はセット終盤のメドレー。ホルムデル映像(DISC 1)はこれまで通り「Space Station #5→Big Foot」と繋げていますが、クラークストン映像(DISC 2)では「Helter Skelter→Big Foot」に代わっている。実はこの日(日本時間では8月3日)AEROSMITHがツアー引退を発表。1974年にサミーとAEROSMITHが共演した際の想い出の曲が「Helter Skelter」。本作では、その経緯と共にAEROSMITH引退を観客に告げるMCも見られます。拙訳ながら書き出してみましょう。「クレイジーなニュースだ。今日の午後、AEROSMITHと働いている友人が楽屋に来てね『今日、AEROSMITHが引退を発表した。彼らは止めた。止めたんだ。神のご加護がありますように』と言ってきたんだ。恐ろしい、恐ろしいことだ。とてつもなく大きな存在を失ってしまった。俺達は彼らを愛している。みんな、あいつらと一緒に育ったんだ。正真正銘、史上最高のロックンロール・シンガーであるスティーヴン・タイラーが『もう歌えない。俺は止める』と言った。俺はそのことに俺は敬意を表したい。これは名誉だ。本当に名誉なことなんだ。俺も歌えなくなった時には、同じことをするだろう」完全プロショットなスクリーン・ショット(DISC 1)と、完全サウンドボード級のサウンドを活かしきった超絶映像(DISC 2)のスーパー・セットです。最前列&超絶景ショットで驚かせた前作『NORTH AMERICAN TOUR』さえ超越してしまった想定外のバケモノ映像2枚組。「2024年7月27日ホルムデル公演/8月2日クラークストン公演」の超絶オーディエンス・ショット2枚組。ホルムデル映像(DISC 1)はスクリーン・ショットで、安定感もスクリーン端も映り込まない没入感は完全プロショット感覚。一方のクラークストン映像(DISC 2)は遮蔽物ナシの超絶景に加えて完全サウンドボード級の音声が超絶。後者はAEROSMITH引退の当日であり、そのニュースを観客に伝える胸に迫るMCや、彼らとの共演の想い出が詰まった「Helter Skelter」も超絶クオリティで体験できます。PNC Bank Arts Center, Holmdel, NJ, USA 27th July 2024 AMAZING SHOT!!!!★プロショットみたいPine Knob Music Theatre, Clarkston, MI, USA 2nd August 2024 AMAZING SHOT!!!!★SBDレベルの録音 Disc 1 PNC Bank Arts Center, Holmdel, NJ, USA 27th July 2024 1. Opening Movie 2. Good Enough 3. Poundcake 4. Runaround 5. There's Only One Way To Rock 6. Judgement Day 7. Panama 8. 5150 9. Summer Nights 10. Ain't Talkin' 'bout Love 11. Top Of The World 12. Best Of Both Worlds 13. Satch Boogie 14. The Seventh Seal 15. Right Now 16. Why Can't This Be Love~ 17. Eagles Fly 18. Mas Tequila 19. Heavy Metal 20. I Can't Drive 55 ~ 21. Space Station #5 / Big Foot / Jump 22. When It's Love COLOUR NTSC Approx.131min.