8年ぶりの来日公演も迫ってきたIRON MAIDEN。その予習にもピッタリな極上マルチカメラ映像が登場です。ついに、ついに“THE FUTURE PAST Tour”の決定版映像が誕生しました。『SOMEWHERE IN TIME』と『戦術』という真逆の世界観を融合させ、レア選曲とコントラストが奇跡の相性を生んだ画期的なツアー。すでに回から1年以上が経ち、普段ならとっくにフル・プロショットが出てきている時期ですが、今回はとんと音沙汰なし。プロショットがないならマルチカメラ・オーディエンス……となるのですが、こっちはこっちでクオリティ面に難があった。遠景ショットばかりが延々と組み合わせられていたり、編集センスが悪かったり(例えば、巨大エディが映ってない等)、曲単位の細切れ映像だったり。来日が刻一刻と近づいているのに、「コレぞ!」の映像作がありませんでした。そんな状況をひっくり返したのが本作。「2023年7月18日バルセロナ公演」のマルチカメラ・オーディエンスなのです。凄まじい作り込みの最新公開映像 そのクオリティは、まさに傑作。ショウ本番から1年以上が経っていますが、公開されたのはごく最近でして、時間をかけてじっくりと練り込まれたのがよく分かる。まず圧倒的なのがアングル数。曲によって差はあるものの、数え切れない映像が次から次へと飛び出し、これまでのマルチカメラ物では物足りなかったプロショット級のドアップもたっぷり。メンバー1人ひとりのズームがしっかりとあり、オーディエンス映像では欠けがちなニコ・マクブレインの単独ドアップまでありますし(ニコの真上アングルもあるのですが、どうやって撮影したんでしょうか!?)、フロント4人に関してはそれぞれ数台分の別ドアップが使われている。本物のプロショットでも、ここまでのカメラ台数はないのではないでしょうか。さらには編集技も素晴らしく、開演前ムードに胸がときめくオープニング・ムービーもカッコイイ(BGMにセット復活が噂されているSea Of Madnessが使われているところもニクイ)ですし、シーンによってはスクリーン・ショットがさり気なく使われたり、『EN VIVO!』的な画面分割が採用されていたり。何ともスゴい次元の豪華マルチカメラなのです。そんなゴージャス・ショットで描かれるのは、新旧の大傑作『SOMEWHERE IN TIME』『戦術』を軸とした“THE FUTURE PAST Tour”の世界。セット内容はすでにお馴染みとは思いますが、今回は来日の予習的な意味も大きいですから整理し直しておきましょう。サムホエア・イン・タイム(5曲)・Caught Somewhere In Time(★)/Stranger In A Strange Land/Heaven Can Wait/Alexander The Great(★★)/Wasted Years 戦術(5曲)・The Writing On The Wall/Days Of Future Past(★★)/The Time Machine(★★)/Death Of The Celts(★★)/Hell On Earth(★★)その他(5曲)・The Prisoner/Can I Play With Madness/Fear Of The Dark/Iron Maiden/The Trooper ※注:「★」印は6人編成になって初めて演奏された曲。特に「★★」印は“THE FUTURE PAST Tour”で初めて演奏された曲。来日の予習に間に合う超・決定版 ここで予習に向けて注意点を。近年のIRON MAIDENはワールドツアーを前後編にわけており、セットが微妙に変更されます。では、来月に迫った日本公演は本作のセット通りになるのか? ここでツアー概要を俯瞰し、本作と来日公演の位置関係を確認してみましょう。2023年・5月28日ー8月4日:欧州(33公演)←★ココ★・9月28日ー10月6日:北米#1(4公演)←※POWER TRIP 2023他 2024年・9月1日ー16日:オセアニア(8公演)・9月22日ー28日:日本(4公演)・10月4日ー11月20日:北米#2(23公演)・11月24日ー12月7日:南米(5公演)これが“THE FUTURE PAST Tour”の全体像。「2023年編(北米#1まで)」と「2024年編(オセアニア以降)」は約1年の間が空いており、ここでセットが変わると思われます。そして、本作のバルセロナ公演はツアー冒頭「欧州」レッグの25公演目でして、日本公演は変わってくる可能性が高い。理想を言えば「2024年編」のマルチカメラ映像が欲しいところですが、ツアー再開の初日から3週間後には日本に上陸していますので、恐らく間に合わないでしょう。もちろん、当店でも「オセアニア」レッグの最速レポートも予定してはおりますが、「プロショット級のマルチカメラ映像で予習」するには、本作こそがベストなのです。プロショットを超える膨大なカメラ台数が投入されたゴージャス・マルチカメラ作品の誕生です。もちろん、理想はオフィシャル級プロショットですが、それが実現しなかったとしても、もう本作がある。そこまでの充実感を成し遂げた一大決定版。「2023年7月18日バルセロナ公演」の極上級マルチカメラ・オーディエンス。本番から1年以上かけて丹念に製作されたクオリティが素晴らしく、普通のプロショットを凌駕するアングル数も圧倒的。フル・プロショットがなく、これまでマルチカメラ物もショボイ物ばかりだった“THE FUTURE PAST Tour”の最高傑作。来月に迫った日本公演の予習にも最適な絶対映像です。Palau Sant Jordi, Barcelona 18th July 2023 AMAZING SHOT!!! 1. Intro Movie (Sea Of Madness) 2. Intro: Doctor Doctor 3. Intro: Bladerunner (End Titles) 4. Caught Somewhere In Time 5. Stranger In A Strange Land 6. The Writing On The Wall 7. Days Of Future Past 8. The Time Machine 9. The Prisoner 10. Death Of The Celts 11. Can I Play With Madness 12. Heaven Can Wait 13. Alexander The Great 14. Fear Of The Dark 15. Iron Maiden 16. Hell On Earth 17. The Trooper 18. Wasted Years 19. Outro: Always Look On The Bright Side Of Life COLOUR NTSC Approx.122min. Bruce Dickinson - Vocals Steve Harris - Bass, Backing Vocals Dave Murray - Guitar Janick Gers - Guitar Adrian Smith - Guitar, Backing Vocals Nicko McBrain - Drums