2024年ヨーロッパツアー、ロイヤル・アルバート・ホール公演4日目の極上オーディエンスショット映像も登場!成功裏に終了した今年5月~6月にかけて行なわれたエリック・クラプトンの2024年最新ヨーロッパツアーから、先日、5月20日、21日、23日のロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール初日、2日目、3日目公演の素晴らしいマルチカムのオーディエンスショット映像をリリース致しましたが、今回、最終日4日目の素晴らしい映像もリリースとなります。本映像も他日と同様の高画質のマルチカム映像です。メインアングルは2つ。まずは冒頭から観ることのできる、ステージに向かって右真横のスタンド席からのショット、そしてもう一つは途中から登場する、何と1階フロア席正面よりやや左からの絶好のショットです。本来ならこのアングルで完全収録してもよかったと思える極上アングルですが、さすがにこのポジションだけに終始カメラを掲げることは無理だったと思われます。従って、右サイドからのショットも絶妙に混ぜ、そしてそこにクラプトンのストラトだけが超アップになるカットが混じるという、マルチカムならではの構成となっています。すべてのショットに前方の障害物はなく、非常にクオリティの高いもので、この日も観ていてまったく飽きません。さらに音声が驚くばかりの高音質ステレオ・オーディエンス録音です。マルチカムの切り替えも巧く映像をクロスフェードさせていますし、音声も終始高音質ソースを使用しており、カメラの切り替えに伴う音質変化はまったくありません。本当にきれいな画質、良好な音声で、非の打ちどころのない優れたクオリティで収録されています。この編集はこれまで同様凄いです。この日のクラプトンは、白のシャツにグレーのジャケット、同系色のジーンズというルックス(ギターのドアップショットではジャケットは紺色に見えるので、実際には紺色だったようです)。昨年12月にガザ支援のチャリティコンサートとして行なわれた「SAVE A CHILD Concert (For GAZA Children) 」(当店でも映像をDVDでリリース済み)で使用したパレスチナの国旗カラーにペイントされたストラトをここでも弾いています。このツアーは、前年ツアーとはセットリストが大幅に変更されていたことが大きな魅力となっていて、書き下ろしたばかりの新曲からレア度の高いナンバーがいくつもセットインしています。今になって登場したこのハイクオリティな映像で最新ツアーのステージを観られるだけでもファンには大きな喜びでしょう。バンドメンバーは、キーボードがポール・キャラックに代わり、クラプトンバンドではお馴染みの一人であるティム・カーモンにチェンジしただけで、他は昨年ツアー時と変わっていません。そのため、アンコールナンバーが、近年キャラックをフィーチャーしていたHigh Time We Wentから変わっています!盤石の演奏を展開する、信頼のおける実力派のメンバーに囲まれたクラプトンは、サプライズを含み、とても充実したパフォーマンスを披露しています。これまでの3日間とはセットリストが違いましたので、この日単独でも楽しめます。この日はオープニングの登場シーンから、アンコール曲のエンディングまでの収録で、メンバー全員でのご挨拶シーンはありませんが、これまで同様完璧に収録された素晴らしい映像です。RAH初日、2日目、3日目の映像を既にご覧になった方なら、もうこの映像のハイクオリティはご存じのことでしょう。となれば、本作もマストです先の3日間とは異なるセットリストと観どころ さすが、クラプトン。79歳を迎えても元気な姿でツアーを開始し、地元ロンドンでも連日素晴らしいステージを披露していました!しかもここ数年の代わり映えのしないセットではなく、サプライズを含むセットリストの変更をしてくれました。 オープニングがまず驚き。Blue Dustと題されたこのインスト曲、昨年逝去したジェフ・ベックに捧げ、同年4月の日本公演で初めて披露したBlue Rainbowのバリエーションでした!まだ公式レコーディングさえしていない新曲のバリエーションに早くも取り組んでいたとは・・・。これだけでもクラプトンの旺盛なクリエイティヴィティが窺えます。アコースティックセットに移っては、2005年のアルバム「BACK HOME」からのタイトルナンバー、Back Homeがプレイされています。この曲も2006年ツアーで序盤の数公演のみプレイしただけだった超レア曲でした。ここには家を失ったガザの人たちへの想いも込められているのでしょうか。そして驚くべきことに、このアコースティックセットでも日替わりの変化がありました!アコースティックの1曲目には2日目には演奏しなかったDriftin’ Bluesがプレイされています。エレクトリックセットに戻っての1発目は、パワフルなドミノスナンバー、Got to Get Better in a Little While。先述の「SAVE A CHILD Concert (For GAZA Children) 」でも久々に取り上げ、クラプトンも久しぶりに躍動感溢れるプレイを楽しめたことから、セットインさせたものと考えられます。ここでもソニー・エモリーの卓越したスティックさばきは素晴らしいです。中間でブレイクした後の彼のドラムソロシーンにもカメラは向けられ、きちんと捉えられています。ここで面白いのは、この間ずっとクラプトンは下を向き、エモリーのドラミングに身を委ねてリズムをとっているのですが、意外に早くエモリーがソロを止めてしまったことで、後ろを振り向き、「もういいのかい?」とばかりにエモリーに笑顔を見せるシーンです。映像があってこその微笑ましい瞬間です。また映像を観て初めて判ったことですが、これまでの3日間では、この曲以降最後までネイビーのストラトを弾いていたのですが、この日はこの曲のみで使用、以降はパレスチナカラーのストラトに戻していました(理由は不明です)。そして初日にプレイしたブラインド・フェイス時代のPresence of the Lordを落とし、2日目、3日目と同じくYou Were Thereをプレイしています。1998年のアルバム「PILGRIM」収録の、当時のマネージャーへの感謝を捧げたドラマチックなナンバーです。この曲が過去にライブ演奏されたのは、同年10月15日のロンドン、アールズ・コート公演のアンコール、たった一度きり。それ以来何と26年ぶりにプレイしたのです。そしてLittle Queen Of Spadesでは、前日は珍しくソロを指弾きしていたクラプトンですが、この日はいつものようにピックでのプレイに戻しています。映像ではいろいろ確認できますね。さすがにもうサプライズはないかと思っていたところ、特別演出としてCocaineの前にプロローグとしてライル・メイズ作の Close To Homeという曲がネイザン・イーストによってプレイされています。そして最後の最後でまだサプライズはありました。アンコールには、前日同様オープニングアクトを務めたアンディ・フェアウェザー・ロウが飛入りしています(彼のソロもフィーチュアされています)。こうして観てきますと、このツアーではクラプトンというアーティストが、いろいろな事、いろいろな人を想ってセットリストを組んだことがお分かりいただけるでしょう。もちろん根底にはプレイしたい、という気持ちが一番あるのは当然ですが、そこに自らの想いを込めて披露したいと考えているように思えます。失った親友、戦争の絶えない世界、憧れのブルースマン、これまでのキャリア。様々な想いがクラプトンの胸に去来した結果としてのこのセットリスト、この充実のライブパフォーマンスです。この日はGolden Ringはプレイされませんでしたが、パフォーマンス最高、アングル最高のツアーのハイライトとなったロイヤル・アルバート・ホール連続公演最終日の素晴らしい映像をどうぞお楽しみいただければと思います。Royal Albert Hall, London, UK 24th May 2024 AMAZING SHOT!!! 1. Blue Dust 2. Key To The Highway 3. I'm Your Hoochie Coochie Man 4. Badge 5. Prayer Of A Child 6. Driftin’ 7. Back Home 8. Nobody Knows You When You're Down And Out 9. Tears In Heaven 10. Got To Get Better In A Little While 11. You Were There 12. Crossroads 13. Little Queen Of Spades 14. Close To Home 15. Cocaine 16. Before You Accuse Me* Eric Clapton – guitar / vocals Doyle Bramhall II – guitar / vocals Chris Stainton – piano / keyboards Tim Carmon – Hammond / keyboards Nathan East – bass / vocals Sonny Emory – drums Katie Kissoon – backing vocals Sharon White – backing vocals Andy Fairwhether-Low - guitar* COLOUR NTSC Approx.95min.